【おちょやん】感想ネタバレ第113話 千代、一平と再会。みつえの「おはようおかえりやす」にジーン!

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第113話

千代が鶴亀新喜劇の芝居をやるかやらないかについては誰も触れない。

寛治は「桂春團治」は素晴らしい芝居、一平が皆のために身を削るような思いで作った芝居。
きっと千代のためにも。
寛治は、喜劇人として一平を超えると千代に誓う。

 

春子が看護婦に憧れているがムリだと思っていることをした

「無理なもんは無理や。
やってあかんねやったらはなからやらへん方がいい」

春子の言葉を聞いた千代は「桂春團治」の台本を読み始める。

 

翌朝、千代は春子を岡福に預けて出かけることに。
「ちょっことヤボ用だす」
岡福を出る千代を、みつえは「おはようおかえり」と笑顔で送り出した。

 

千代は一平と灯子と再会。
「その節は、ほんまに申し訳ありませんでした」
灯子は深々と頭を下げる。
「結局、お前を追い出すようなこといなってしもうて…すまんかった」
一平も謝罪。

「顔を上げとくれやす」
千代は、一平と灯子の顔を見る。
「うん…うん…よし。だんない…大丈夫や」

千代はずっと怖かった。
一平と灯子に会って、またあの時のように芝居ができないようになるのではないかと。

やっとのことでラジオドラマに出られるようになり、皆に喜んでもらえるようになって、これでいい、昔のことは皆忘れようと言い聞かせてきたが、大事な物まで無くすとこだった。
「やっぱりうちは道頓堀が大好きだす」
もう一度道頓堀でお芝居がしたい。
「今回の鶴亀新喜劇の誘いを引き受けさせていただきます」。

そしてテルヲの血を引いた春子を養子に迎えたことを話す。
「うちらの喜劇を娘に見せたいんだす」

「たとえ1日でもやるからには手え抜けへんで」
「のぞむところだす」

奥の部屋で新平が泣き出した。
灯子は奥の部屋へ。

千代は暫く新平の泣き声聞いていたが、顔を上げて襖を開ける。
「灯子、あんたその子を大事に育ててますのやな。ほんまに偉いな」
千代は灯子に話しかけ、新平に笑顔を向ける。
「うちも負けてられへん。強いお母ちゃんにならな」

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一平との再会を決意する千代。みつえの「おはようおかえりやす」

昨日は岡福や鶴亀新喜劇のメンバーとの再会が叶ってほっこりウルウルしていましたが、
来るものが来たー。

一平との再会。

リアルだったらもう会いたくないし、会わなくて全然いいんだけど…。
ドラマだから会わないわけには行かないですねえ。
気持ちに決着付けないと終わるに終われないー。

ラジオドラマ編成局の酒井さん、四ノ宮さん、桜庭さんの3人は、千代が一平とかち合わないように奔走していました。
千代の過去に触らないよう必死だった。

でも熊田さんは、千代と一平の共演の企画を。
かち合うどころか2人を同じ舞台の上に引っ張り上げようとする。

これは千代とかかわった時間の長さの違いですねえ。
それと千代と一平の両方を知っているかどうかの違いでもある。

それぞれ、大人で、千代への思いやりある対応。

そして家庭劇の皆も、岡福の皆も、千代が道頓堀に戻ってきたことを心から喜んでいるけど
だからと言って、新喜劇の舞台に乗るかどうかは敢えて聞かない。
これも大人。

何も言わないのは、腫れ物に触るようにしてるからではなくて、千代を優しく見守ってるから。
千代の辛さも痛みも分かって、千代の全てを受け入れている。
そうしていられるのも千代ならベストな答えを出せるという信頼があるから。
それも、これまでの千代が築き上げた皆との絆のおかげで。

そんな皆の温かさ、優しさがセリフはなくても画面のそこかしこに感じられて沁みる。

 

触らないようにする人。
会わせようとする人。
黙って見守る人。

そんな人々に囲まれて、まだどう動いていいのか考えあぐねているところに、春子の話。

看護婦になりたいけど、勉強苦手だからはなから諦めてる、という春子に、自分が不可能にチャレンジして乗り越える姿を見せようと決心。

この流れが自然でいいなあ。

しかし、千代が挑む不可能へのチャレンジとは…一平!!!

ああー辛っ!!!
よりによって何てこと!
相当なチャレンジャーだぞ、千代!!!

 

千代が一平に会うことを決心した朝、
出かけるから春子を預かって欲しいとシズにお願いした時に、
「ちょっことヤボ用だす」
と言って笑う千代にそれ以上聞かないシズさん。
なんてカッコイイの!

そして出て行く時に、みつえが掛ける言葉は、
「おはようおかえりやす」

これは古い関西の方言みたいですね。
関西弁に馴染みの無い私は、これをいきなり言われると、
「早く帰れ!」って言われたとガーーーン!ってなってしまうと思います笑

しかし意味は全くその反対。
「早く帰って来てね、待ってるよ」という優しさが詰まった「いってらっしゃい」。

今回も、みつえちゃんの表情見て、ああきっとそういう意味って理解できた。

「おはようおかえりやす」
なんて温かい響きなのか…!!

みつえちゃん、黙って見守っててくれてるけど、
千代がどこに行くつもりか、何をしようとしているのか当然理解してて、信頼してて、
でも千代がまた傷つかないか心配で仕方がないんでしょうねえ。

万が一傷ついても、皆が待ってるから大丈夫だよ、という万感の思いを込めた一言。
みつえちゃんの思いやりに涙だよ。

 

千代、一平と灯子を赦す

春子の言葉を聞いて、台本を読み始める千代ですが、
器の小さい私は、
香里さん演じる「桂春團治」の先妻役のセリフを聞いたら
また怒りがメラメラとおおおっっ!!!

「女の気持ちは女やないと分かれへん。わてが身を引きます」
「芸人の女房にやきもちは禁物なんて嘘やったわ」

一平、お前がそんなセリフ書くかよお!?怒
分かった口聞くなよお!!
お前にどうして私の気持ちが分かる!?
上から目線が過ぎるーーー!!

っと私が千代ならもうー!はらわた煮えくりかえって、
台本ビリビリに引きちぎっていると思う。

昨日、一昨日で、私としては一平に対しては随分と冷静になってたのですがwww
ああーやっぱり一平、大キライー!って笑

この台本読んで千代、許せるぅ!?
これはちょっと男性の都合のいいキレイ話かなあ~???

まあ、最終週に向かって、収拾付けなきゃいけないしww
千代は私なんかと違って様々な経験を積んだ器の大きい女性だから!

千代は「桂春團治」を読んで、一平は自分の気持ちも理解してくれて謝罪してくれていると感じたんでしょうねえ~!!
ということに。

あー私にはできないけどさああ!!
千代ならやるのよねえ。
千代は器が大きい!

 

そして千代は、一平と再会。

一平は仕方ないけど、灯子は出すなっ!(←個人的見解www)

こんな3人の場面…見たくないわあ~。
これが自分だったら…私自身のメンタルもたない。

灯子、どんなに深く頭を下げても私なら許せないし。
一平、「結局お前を追い出すことに…」って「結局」って何だだよ、おいっ!
って一平の当事者意識の無さそうな、誤魔化した言い方が腹が立って仕方が無かったし。
胡坐かいたままのお辞儀に、コイツやっぱりそういう男だよねっと思ってムカムカ。
胡坐かいたままは一平キャラとしての必然なんだろうけど。

視聴者の怒りは、一向に冷めませんが笑
千代ちゃんは、スッパリしたもんだあ!!

でもこれはこれまでの千代の人生を見ていれば、千代だからこそできるだろうとも思える。

2人が顔上げた後、
「うん…うん…」
と、自分で納得するように頷いて、
「よし…だんない!」
と言う千代。
この間にこれまでのあらゆる気持ちがこもってて、杉咲花ちゃんの表情を見ているだけで胸いっぱいになった。

2人に会うと、また怖くなって芝居ができなくなると思ったけど大丈夫と
ちょっと2人に罪悪感持たせながらのマウント(笑)
いいよ、いいよーこのくらいはチクチクやってやらないとお!

 

ただ、この赦せた千代の観音様のような優しい笑顔は素晴らしい。
こんな笑顔で赦せたのは、今が充実しているからですよね。
一平たちといたあの日から、千代は確実に成長し前に進んでいるから。

そして、今の千代には春子がいる。
ラジオドラマとう居場所がある。
岡福の皆も、新喜劇の皆もいる。
みつえの「おはようおかえりやす」がある。

だから、千代は赦せた。

千代、一平、灯子との3人の関係では千代は追い出されたのかもしれないけど、
それ以外に失ったものは何もないし、これまでの2年間で千代はそれ以上のものも得た。

今の千代は幸せだから。
だから、もう大丈夫。

でも…最後に新平の泣き声を聞いて流した千代の涙には、やっぱり泣けたなあ。

そうは言っても、割り切れないものはやっぱりあって。
そうだよーあるに決まってるじゃん!!
一平の子供を自分が生みたかったという思いも沸き返ってくるだろうし、
なにやらかにやら…。

千代が灯子の方を向いたときに流れた一筋の涙が、今も目に焼き付いています。
スッと流れるあの涙とタイミング…杉咲花ちゃん、涙のコントロール力もさすがだわ!!!

 

千代は朝ドラには稀有な「赦す」ヒロイン

朝ドラヒロインっていうと、
今BSでおちょやんの前に放送している「あぐり」とか、「おしん」とかみたいに、女だてらに仕事を持つ女性とか能動的ヒロインが多いですよね。
または夢いっぱいで、それに向かって突っ走るヒロインとか。

女性の自立に憧れる時代に、その理想像としてのヒロインなんでしょうけど。

 

それに対して、千代は父テルヲに裏切られ、弟ヨシヲに裏切られ…それでも赦してきた。
寛治も赦して一緒に住むことにしたし。
そして栗子さんのことも赦した。
一見朝ドラ定番の仕事を持つ女性ではあるけど、そのお仕事話のヒロインではない。
酷い目に遭いまくっては、赦し続けるヒロイン。

浪花千栄子さん、壮絶な人生だったそうですが、
今回の朝ドラは、あの時代にありがちの女性の不遇な状況にフォーカスを当てて、それでも折り合い付けて生きて来た女性のリアルを描いてきたって事なのかなあと思う。

本当は見たくないと蓋をしてきた部分に正面から向き合って。
嫌な出来事も黙って許して折り合い付けて来た、実はマスである女性像。

浪花千栄子さんは、渋谷天外さんを恨み続けていたようですが、そんな浪花千栄子さんの思い、ひいては理不尽な思いに黙って耐えて、どうにか折り合いを付けて来た女性たちのメンタルを救うような気持ちでも書かれているのかなあとも思う。


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