【おちょやん】感想ネタバレ 第104話 あとは千代が決めること

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第104話

花車を見送る千代。
何度来られても答えは同じです…と千代が言いかけると、花車はもう来ません、暇がないとシレっと言った。
花車はこのラジオドラマに全てを掛けているから来る暇がないと。
「あとは千代ちゃんが決めはることや」

駅に向かうと屋台に脚本家の長瀬がいた。
長澤も実は千代を訪ねに来たが、家の外で花車とのやり取りを聞いて、それで十分と訪ねなかった。

長澤も花車と千代のやり取りは、まさにこのラジオドラマでやりたいことと実感。
しかし、千代自身がやると言わない限り引っ張り出すには行かないと考えていた。
どんなにいい役者でもいやいやではいい芝居ができない。
戦争中に慰問で芝居をやっていたような気持ちは二度と味わうべきではないと。

花車が帰った後、千代はラジオから流れるショパンの「ノクターン」を聴きながら、自分の女優人生を回想。
懐かしく思い出しながらも…最後の舞台上の涙を思い出すと…千代の表情が沈む。

春子は、花車と会ったことを作文を書くと言う。
皆の前で作文を発表するのが嫌だと言う春子に、千代は必ず応援してくれる友達がいるから大丈夫とアドバイス。
自分がお芝居しているときもそうだったと。
春子は千代にもうお芝居をやらないのかと聞くが、千代は「もうやれへん」と言った。

 

千代は栗子と晩酌。
栗子は「ここに残ってくれておおきに」と千代に言った。
栗子はさくら夫婦が死んだときに自分も後を追う気だったが春子がいたから思いとどまった。
そして千代にも「ただおってくれたらええ」と。
「芝居をしていなくてもあんたはあんた。おおきにな」

千代も「こっちこそおおきに」と栗子に礼を言った。

 

翌日、長澤が千代を訪ねに来た。
長澤は後悔しないために千代を訪ねたと言う。
なぜなら道頓堀の千代の仲間に千代のことを聞いて気になったから。
「あなたのことを心配していました。同時に信じていました。いつかまた役者として道頓堀に帰ってくると」

長澤は前日の花車と千代のやりとりを聞いていて、あれこそ自分の目指すドラマだと思ったと言う。
そして戦争で失われた家族の団らんをもう一度この国に取り戻すのだとドラマへの思いを語った。
しかし、千代はやはり断った。
千代は芝居が「怖いんだす」と。

千代の言葉を受け入れる長澤。
「竹井さん、お芝居は辛い思いでしかあれへんのですか?やとしたら…残念です」
長澤は、一礼して出ていった。

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ギュッと詰まった15分!アバンから良かった!

何が違うんだろうか?
ガラっと雰囲気代わって、すごくいいーと感動。
ウルウルもしてしまう15分。
今日はアバンから良かった!

アバンでは千代が見送りがてらもう何度来てもらってもやりませんと花車さんに言いかけると、
「もう来えへんで」
と、昨日の楽しい会話から手のひら返しで引いてきましたー。
この間も絶妙でしたが、
花車さん、商売人だよねえwww

それは冗談として、この花車さんの反応にグッと惹きつけられました。

そして花車さんから出た一言は、
「あとは千代ちゃんが決めることや」

そうですよね。
これからは千代が自分自身で決めて自分自身で立ち上がらないと。

花車さんの言葉が千代ちゃんに刺さり、そしてこっちにも刺さりました。
誰にとってもそう。
常識的にこっちにすべきとか、こっちの方成功するとかどうとかじゃなくて、

これが本日のメッセージ。
テーマ曲を聞きながら次が待ち遠しくなるアバンだったー。

 

そして本日は、どのシーンもグッと迫るものがありましたね。
花車×千代、栗子×千代、春子×千代(毎田暖乃ちゃん!大人と対等!すごっ!)、長澤×千代と
じっくりと千代の気持ち、皆の思いを丁寧に切り出して…。
ギュッと詰まった密度の濃い15分でした。

 

塚地さんと生瀬さんのシーンが胸熱

千代と別れた後の花車さんは関東炊きを食べている長澤さんを見つけて話をしますが、これもすごくジワジワいいなあ~。
今週は、塚地さんと生瀬さんのお芝居に唸りまくりなんですがwww
2人の演技、語りがメインですが、なんでこんなに面白いのお!?
お二人、すごい表現の幅があるのね~これぞ実力派俳優なのねと心震えているのですが!!!

このシーン、花車さんと長瀬さんのこれまでの人生、ラジオドラマに掛ける思いが自然と伝わってきました。
花車さんも、長瀬さんも、慰問団でお芝居をやっていたことが辛くて仕方が無かったと口を揃えて言っていました。
慰問団での芝居はいやいやだったと。
だからどんなにいい役者でもいやいや芝居をさせてはダメ。
千代が納得行かない限り千代に出演してもらうわけにはいかないと。

きちんと2人の中に戦争という過去があってそこからつながってるなあ…。

この前、徹子の部屋で淡谷のり子さんが戦時中慰問で歌を歌ってた話をしているVTRを見ました。
歌を披露している最中に呼び出されて特攻に向かう兵隊さんたちの礼儀正しさと笑顔が忘れられないと…。
その淡谷のり子さんの話も重なって…。
花車さんも、長澤さんも、慰問で芝居をしながら、淡谷のり子さんのような、辛く悲しい、やるせない思いをしながら無理矢理喜劇をやっていたんでしょうねえ…。

そして花車さんも、長瀬さんも、すごく大人。
千代ちゃんに自分自身でアクションを起こすのを待つだけの大人。

鶴亀家庭劇の時のような甘っちょろい感じじゃない。
プロフェッショナルだわ~と感動。

 

千代の回想シーンにもグッと来た

回想シーンって…正しい使い方はコレだよねえ。
ちょっと前の、千代が舞台上で泣いてしまう時の回想シーンは押しつけがましい感じがしちゃいましたが
今日は千代の気持ちの流れに従って、自然でよかった。

回想シーン見ながら、千代のこれまでの歩みを思い出して、千代と共に涙が出てしまいましたよ。
千代ちゃんって…彼女の人生=芝居キャリアなのよね。
千代の、これまでの人生、歩みを思い出しながら…懐かしいねえ~と思った先の、あの千代ちゃんの舞台での号泣。

千代はここまで一生懸命やってきたのに…皮肉にも、芝居と人生が重なり過ぎて…。
おかげで心の深い傷も芝居と重なり、芝居そのものがトラウマになってしまった…!!!

回想シーンの映像だけで、千代の心のリアルが伝わりました。

あらためて、千代にとって再び舞台に上がるのは恐怖なのだろうと…。
これまでの人生考えると、是非カムバックだけどメンタル的にそれを克服するのは相当難しい。
ただの意地っ張りじゃないんだよね…。
もう理屈じゃない。

 

毎田暖乃ちゃんの演技

暖乃ちゃん、まつげ長いわあ。

「千代おばちゃんは、もうお芝居やれへんの?」
毎田暖乃ちゃんの自然な演技…本当に恐ろしい子!

春子ちゃんの、子供らしい、可愛らしい口調の素直な言葉が心の中にスッと入ってきますねえ。

そして、チビ千代とそっくりそのままの春子に言われると、千代は、幼い頃の自分に問いかけられるような気分になるんだろう…と。

非常に情緒的でしみじみ来るシーンでした。
回想シーンだけでなく、このような形で、千代の昔の思いを掘り起こすような働きかけ。

このナチュラルでさりげないけど、心の琴線に触れるシーン。
毎田暖乃ちゃん…恐ろしい子!!!

 

栗子さん、「ただおってくれるだけでええ」に涙

さらに、栗子さんと千代のシーンも…涙

「ただおってくれるだけでええ」
栗子さんに、そう言って貰えるなんて…!!
千代、一平と一緒にいるときよりこっちの方がずーーーーーーーっと幸せだなっ!!笑

栗子さんに、昨日も千代が女優になるかならないかについて「どっちゃでもええ」って言ってくれましたよね。

最初は敵対し合っていたのに…。
多くを語らず。
しかし、お互いを理解し合って受け入れ合って、寄り添ってる…涙。

千代と栗子さん、このドラマ、実はこの2人のドラマだったんだろうなあ…とジワジワ感じていて胸熱。
当時の虐げられていた女性たちへのオマージュと言うか…。
そのオマージュは現代の、未だに生きづらさを感じがちな女性全てへのオマージュ。

芝居に、戻るの戻らないのって反芻している中でのこの栗子さんの言葉も千代にとっては宝物のようなメッセージですよね。

いろんなしがらみや、過去やら、これまでの人生で背負った事情諸々抜きでいいよって。

千代にとって、この言葉が無かったら、千代がたとえ自分の意志で女優復帰を決めたとしても、
その決断は千代の中での「あるべき自分」のイメージに囚われてのもので、本来の自分の気持ちじゃないかもしれないから。

 

長澤さんと千代の会話

花車さんも、長澤さんも、「分かってます」と言いながら押しては返し、押しては返しで押してくるーっwww
千代ちゃんが自分が決めるにも、沢山のプッシュ必要ですからね。

ラストにやってきたのは長澤さん。
長澤さんの言葉にも感動してしまいました。

戦後、再び家族の団らんを!
戦争で家族を失った子供たちにも家族の温かさを実感してもらえたら…との渾身の作品。

戦後、エンタテインメントを再び…と頑張ってくれた人々にはこんな思いやりもあったんだねえ…涙。
長澤さんの言葉を聞きながら、戦後復興を身を粉にして頑張って来てくれた全ての人に感謝だわと深く思いました。

そして、道頓堀の皆が千代を信じて待っていると長瀬さんから聞いた時の、千代ちゃんのハッとした顔が、悲しみの底にいる中でもポッと僅かに希望の灯がともった…杉咲花ちゃん、演技秀逸だわ。

しかし、それでも心の傷が深い千代ちゃん…。
千代ちゃん、トラウマだもんねえ。

そうだよねえ、仕方ない。
長瀬さんも、大人だから千代ちゃんの心の傷には踏み込まない。
強要しない。

しかし、もう一押し!
千代にとってお芝居が辛い思いでしかないのなら残念だと言い残しました。

直接はお節介しないけどかなり押し強いーーー笑
いやいや千代ちゃんには舞台に上がって欲しいので、こっちもそこまで押していただいてありがたいですっ!
スッとしました。

ただねートラウマを乗り越えるって相当大変ですからねえ。
もう大丈夫と思っても反射的に出ることもあるでしょうから…。

乗り越えるには、千代ちゃん自身の心にエネルギーが充填されることも必要ですね。
栗子さん、春子ちゃんの存在で癒されて、
花車さんとの会話で芝居の楽しかった雰囲気を少し思い出して
道頓堀の皆が信じてるって聞いて、少し嬉しい思いもして…
そして長澤さんの「芝居は辛い思い出だけ?」の言葉。

千代ちゃんが、これらを受けて、自分の中でどう受け止めるのか。
明日もう一発何かあるかもしれないし。

明日、千代がどのように自分の気持ちに向き合って、過去を克服しようと立ち上がるのかが楽しみ。
千代ちゃんを全面的に応援。


 

 

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