【おちょやん】感想ネタバレ 第37話 テルヲは親バカ

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)

千代を主役にしてやると思い立ったテルヲは片金所長に直談判。
千代は幼い頃から芝居心があった、アメリカのヘリウッド(正:ハリウッド)にからも誘われているとあることないこと話し、千代は女優として大当たり間違いないと猛アピールし、袖の下まで…。
しかし袖の下ではなくカフェー・キネマの割引券。

途中で千代が割り込んできて、テルヲを止めて片金所長に平謝りしながらテルヲを部屋から引っ張り出した。

テルヲの行動に千代は怒るが、テルヲは本当にいい役が欲しいなら、なにふり構っている場合かと言う。

 

撮影現場では、大物スポンサーの娘・滝野川恵のシーンの撮影。
滝野川恵演じる女性が恋人の男性と夫婦の契りを交わしているのを千代が演じる女中が目撃してしまう場面。

テルヲはちゃっかり潜入。
もっと滝野川恵みより千代を沢山撮れと文句。
滝野川恵を「ブサイク」といい、滝野川恵はふてくされてしまう。

監督に叱られて、千代はテルヲを注意。
千代の説教を聞きながら、テルヲがついセットの棚にもたれ掛かると、棚は倒れ並んでいた棚がドミノ倒しに。
人気俳優を下敷きにしてしまった。
監督は激怒し撮影は中止に。

千代は落ち込んでいるが、テルヲは「次頑張ろう!」とへこたれない。
そこに小暮が、村川監督の新作映画「鳥籠」のヒロインをオーディションで採用するとの情報を持て来た。

さっそく千代はカフェー・キネマのメンバーに見て貰ってオーディションの練習。
テルヲは、女優達から情報を仕入れマスケラ(マスカラ)、肩当て、乳布団などをゲットした。

オーディション当日。
千代は厚化粧で臨んだ。
千代がセリフを読み始めると、鶴亀の社長・大山がわざと湯飲みを落とした。
すると千代は湯飲みが割れた音をアドリブに取り入れ演技力を発揮。

その後、千代がオーディションから戻ってくると小暮がまた新たに脚本を書いてみたことを知る。
今回はいつもの作風より派手にしてみたと小暮。
コレでダメなら監督を諦めなくてはいけないと捨て身の覚悟。
小暮は実家から監督を諦めて帰って来いと言われていると千代に話した。
小暮の実家は大きい病院らしい。

 

数日後、オーディションの結果発表。
結果は、合格者無し!
ヒロインは滝野川恵に決まった。
滝野川の父親がお金を積んだらしい。
オーディションは茶番だった。

テルヲはいきなり所長室へ。
ちょうどいた大山社長に直接抗議。
「わいの娘、千代は日本一の女優になるんじゃ!!」
千代は母親にのべっぴんで、しっかり者で、友達もいっぱいいる。
この先大女優になるに違いない。
日本一の女優になったらお前ら全員土下座させてやる。
と言う。
すると大山社長は面白いと言いつつ
「今のままやったら無理やな」
テルヲは大山社長につかみかかるが所長。片金の空手でやられてしまう。

休憩所に戻った千代とテルヲ。
千代はテルヲを手当てしながら「おおきに」とつぶやいた。

 

 

 

テルヲは親バカの凝縮

テルヲ、面白いー。
ツイッター見てると、テルヲには拒絶反応の人。多いですね。
私もドラマ始まった当初、キッツーっとちょっと思ったんですが、第1週目を再放送で通しで見て、テルヲの毒も、せつなさも感じちゃってからはわりと大丈夫。

テルヲ、いろいろやらかしてくれて本当に困るけど。
すんごいおバカちゃんなんだよなと。
子供への愛はきちんと持ってるんだけど、あまりにもおバカでやることなすこと全て裏目に出ちゃう。
それで極貧なんだなあと。
で、おバカちゃんだから、嵌められて千代を身売りさせなきゃならないところまで陥れられてしまうってことじゃないかな。
さらに、残念ながらおバカちゃんでその場限りでしか物事見てないから、千代が身売りするってことも、どこかリアリティを感じてないの。
自分で麻痺させてるところもあると思うけど。

だから、しょうがないんだよと思って見ています。
そういう残念な人っているよなあって。
そりゃ親戚縁者にこんなのいたら拒絶ですけどね。

ある種、親の愛の愚かさ、人間の弱さの凝縮された存在だと思ってるので。

だから、あー!またやらかした!と笑いながら見ています。
単純に千代が一番と信じてたりするところも。
そう!親バカなんだよ!

 

子供時代、友達同士といるところに、親が自分のことを家でいるときと同じ調子で「○○ー!」と手を振って声かけてきたりすると、すんごく恥ずかしいものですよね。
テルヲの姿にそんな感じを思い出した。
そして、そんな子供の感覚を知ってる私は、面白がってついわざとやったりすることがありますwww

テルヲ、まさにそれなんだよね。

怒りながらなんだかんだ言って、千代は受け入れてたりして。
そんなところは、いかにも「長女」らしいなとも。
次女の私はそこまで絶対にやらないんだけど、姉はそういうところあるなあwww

そしてテルヲは、困ったやつだけど千代への愛があるのは確かなんだな。
表現方法が困ったときもあるけど。千代への愛はやっぱり間違いない。
親の愛って、だから複雑。
ストレートに良いものと言えないものがあるんだよねえ…とも。

今度は絶対ハメられない!と頑なにガードしている千代も、ついテルヲの話に「おおきに…」ってなっちゃうのも、難しい。
はたから見ると、親子っていいものよね~なエピソードかもしれないけど、どうしても毒親に取り込まれてしまう子の姿かもしれない。

家族の関係、当人たちでしか計り知れないとはこのこと…!

テルヲ、実は高城百合子に似ている

テルヲ、片金所長への売り込みを千代に止められると
「本当にいい役欲しかったらなりふり構ってる場合か!」
と言ってました。

誰かに似てる…!
そう、高城百合子!

高城百合子も、本当になりたいものにはどんな手を使ってでもなれ!みたいに言ってたもんね。

そうね、テルヲ、失敗ばかりだけど、「やろう!」と思ったことをまっすぐにやってみる性格。その結果が残念ながらアレだったワケですが…。

また、千代のオーディションに向けて貪欲にベテラン女優達のところに行って情報収集。
マスカラや肩パッド、胸パッド、を使えと千代にアドバイス。
メイクのノウハウですね。
セルフプロデュースでもある。
それを教わった千代は「インチキ」と言いますが、それをテルヲは「努力や」と言い切る。
そう、こういうところは、現実知ってるよね、テルヲは。

そして高城百合子が「あらゆる手を使え」と言って、千代を所長に売り込んでくれたことと行動パターン一緒。

テルヲ、借金大王で大変だけど…。
やりたいことをなりふり構わずやった結果なだけ。
同じことやって成功したのが高城百合子で失敗したのがテルヲ。
テルヲは商才無いから大変なことになっちゃっただけで、そう罪深いものでもないのかもしれない。

ブラックなイメージのテルヲ像、実は…?

子供としては、友達といるパブリックなシーンで、親に声かけられるとすんごい恥ずかしいものですよね。
自分も思春期時代は特に嫌でした。
それが分かってて私はわざと自分の子供にやってみたりするwww

やられる子供は嫌で嫌でたまらないけど、他人にとっては別に普通。
微笑ましい姿とも見える。

だから千代がこれまで抱いていたテルヲのイメージはブラック極まりないものですが
他人からすると、そういうわけでもないのかも。

テルヲの借金大王。
これは確かに肉親、子供としては迷惑極まりない話で憎しみにもなるけど、
他人でしかも大人目線で見ていたら不器用で可哀想な話だけなのかもしれない。

カフェー・キネマで監督とのやりとり。
「世の中お金が全てやない。貧しくてもテルヲさんのように立派なお人もいる」
と監督が言うと
「よう言うてくれた!さすが大監督」
とテルヲは満悦。

昨日からの監督とテルヲの褒め合い、超おかしくて笑っちゃうwww
褒められると、とんでもない嬉しい顔して喜ぶテルヲのバカっぽさとかサイコー!なんだけどwww

でもこの様子見てると他人にとってはテルヲはお調子よくて楽しい人なんだろうなあと。監督の褒めぶり超うまかったし。

だから…千代はテルヲに対しては積年の恨みの対象、トラウマの対象となっているけど、はた目から見ると、そんな悪い人でもないよってことかもwww。

親子関係ってままありがちですが…。
こんなリアルもコミカルに描いているんだなあと感心。

 

 

千代のオーディション

オーディションでは、大山社長、何か千代に可能性を見出してる?
わざと湯呑みを落として反応を試していました。

湯呑を落としてからの杉崎花ちゃんの演技は…マヤ!

今回のヒロインは取られたけど、舞台の仕事にでも結び付くのかな?
大山社長は何か考えてると期待!