【おちょやん】感想ネタバレ 第38話 テルヲは働いテルヲ!

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第38話

カフェー・キネマに鶴亀撮影所の男性たちが大勢詰めかけた。
テルヲが片金所長に渡した割引券を利用しての来店。
小暮も来た。

女給仲間は千代の好きな小暮に興味津々。
それぞれのテーブルで映画のを熱く語り店内は賑わう。

そんなことあった次の日、大部屋女優の先輩弥生がリストラされてしまった。
千代は所長のところに直談判。
片金所長は、千代のレベルで弥生のことを言うのは傲慢で失礼、千代には覚悟が足りない。
役者道とは孤独との壮絶な闘いだと言った。

片金所長に言われた千代は内省。
自分がいまひとつ上に行けないのは、他でもない自分のせい。
でもそこそこ役ももらえて、忙しくしているから何となく過ごしていたけど…ちっとも楽しくない。

 

小暮も片金所長に脚本の評価を受けていた。
今回の脚本もボツ。
むしろ前までの方が良かったと言われる。

テルヲは質屋に千代の着物を持ち込んでいた。
換金して賭場の場所を聞くと「あるよ」と答えたのはテルヲの借金取り。

千代は守衛にテルヲを訪ねてきたガラの悪い連中が来ていたと聞く。

テルヲは千代の部屋中、金目の物がないか漁っている。
監督も真理も止めようとするが、テルヲのこれまでにない雰囲気に驚愕。
千代の通帳と印鑑を見つけたテルヲは監督を押しのけて外へ。
そこでちょうど危険を察して戻ってきた千代と鉢合わせ!

 

 

テルヲはやっぱりテルヲ!働いテルヲ!

テルヲ、やっぱりテルヲだったーー!!!!

やっぱり千代のところに来たのは借金から逃げてきたのね。
ホント借金大王。

「働いテルヲ」は、本日安定の、テルヲとしてのお仕事全うしますよっていう暗示だったのでしょうかー!
確かに、今日はまさにテルヲのお仕事でした!苦笑

今日の千代の部屋を漁るテルヲに驚愕の監督と真理ちゃん。
監督、こんなお店の店長だけど、やっぱりこの人いい人だったのよねえ~。
テルヲのこと本当にいい人だと信じてたのねー。

昨日までの千代が一番だと思ってる親バカも、今日の千代の部屋を漁るテルヲも、どっちも本当のテルヲなんだろうなあ。
哀しいことに…。

しかし、こうなったときのテルヲは本当に怖いねえ。
見たくないーーーっ!って拒絶反応になる人も多いと思う。
トータス松本さんだから私もなんとか見られてる。

 

「役者道は孤独との壮絶な闘い」by片金所長

千代が弥生さんのリストラを抗議しに行くと片金所長に逆に言われてしまいます。
弥生さんが腰痛が酷くなかったらリストラ対象は千代だったかも。
オーディションも滝野川が金で主役を横取りしてたけど、それがなくても千代は受かるはずが無かった。
「役者道は常に一人で行くもんや。孤独との壮絶な闘いや!」
と千代に覚悟が足りないと!

そして千代自身も、自分を反省。
自分もこのままでは足りないと思いつつも、そこそこお仕事貰えてるし毎日が忙しいしで流されてたけどいけなかった…と。

こういうこと、自分でも思い当たるなあ~と思います。
忙しい毎日の中、そこそこやりたいことの端っこだけでも齧ることができるとそこで安穏としてしまう。
そこの世界での人となりがまあ楽しければなおさら。
成功する人は、ここで甘んじずにもう一越えできる人なんだろうなあと。
常に俯瞰した目で自分を眺めて、理想を高く持ち続ける必要があるんでしょうねえ。

女優は孤独との闘いとも。
確かにそうだー。
仲間と仕事する者じゃないから。
カフェー・キネマの楽しさも、撮影所の人間関係も、3年過ごして慣れてきた千代としては居心地のいい場所なんだけど、確かに女優の仕事はそれでは新しい世界は切り開けないもんねえ。

千代がここで一皮むけることは人間としての成長でもあり、役者としてランクアップになるってことでしょうねえ。
借金大王テルヲとの関係もどう解決するのかも含めて、壮絶な孤独との闘いなのね…。