【おちょやん】感想ネタバレ 第15話 シズと延四郎の再会。カチューシャの唄に号泣

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第15話

岡安の組見当日。
千代たちはシズがいない中、団体客の対応に奮闘。

シズは延四郎との約束の場所へ。

「何で、何でいてるんや!」
驚いて駆け寄る延四郎。
「ほんまによう来てくれた。ほんまに嬉しい」
延四郎は喜びを隠せない。

20年前の歳月を経て再会したシズと延四郎。
シズは、20年前の駆け落ちの約束を破ったことを恨んでいるのかと聞くと、延四郎もあの時会えたら別れ話をしようと思ってた、シズが負い目を持つことは無いと答えた。
「相変わらず板の上以外では芝居が下手くそやこと」
とシズは微笑んだ。

シズは「わては自分でこの人生を選んだんだす」と芝居茶屋の女将になったことを悔やんだことは一度もないと話す。
今のシズがあるのは延四郎が支えてくれたおかげ。
「おおきに、延四郎さん。ほんまにおおきに」
シズは、深く礼をした。
「私の方こそおおきに」
延四郎も、2人で深々と礼。
お互い目を合わせて笑い合った。

 

岡安では団体客の接待に大忙し。
千代も忙しそうに動き回る。

 

そこに高城百合子が岡安を訪ねてきた。
百合子は映画に転向することを決めた。
旅立つ前に千代の顔を一目見ようと岡安を訪ねたが千代に会わずに道頓堀を去った。

 

枯葉の舞う境内で、シズと延四郎は別れ。
「お健やかに」
とシズは立ち去る。
延四郎はシズの後ろ姿を見送りながら泣き出して涙が止まらない。

 

夕方。
岡安では団体客の接待が無事終わりホッと一息。
宗助は一人落ち着かず店先を出たり入ったり。
そこにシズが帰ってきた。
もっとゆっくりしてきたらいいのにと言う宗助。
シズは、笑顔で宗助の手を引き、店の中に入った。

お客さんの接待を無事済ませたお茶子たちはクタクタ。
シズは千代にあらためてお礼。

こうしてシズは、悔いを残すこと無く延四郎との別れを果たすことができた。

一か月後、延四郎の訃報が入った。
重い病を患っていた延四郎はなんとか最後の舞台を務め上げ、どうしてもシズに別れを告げたかったのだ。

最後の最後にすっかりだまされてしまったとシズは涙。

 

大正14年1月、千代は数えで18歳となった。
千代は年季明けとなり、岡安でお茶子として働き続けることを決意。
シズと宗助に改めて挨拶。

そこへ店の戸を激しく叩く音が。
千代が慌てて戸を開けると、そこにいたのはテルヲだった。

 

 

 

今日は心揺さぶられて号泣

もう、もう…!涙
今日は朝から号泣で。
早おちょでお弁当詰めながら泣いて、本おちょで泣いて…。
昼間は出かけていたので見られませんでしたが、またビデオで見るよ!
夜おちょもするよ…。
今日の録画分は永久保存版!

画面を思い出しただけでも、涙涙。
もう私にとっては今日の内容はドストライクで…!
もう泣けて泣けて…。
涙が止まらなーい!

朝から胸がいっぱいで。
感動し過ぎて…言葉にならないとはこのこと…!

ツイッターでも何もつぶやけないほどで、もう…ううっ…涙
今思い出しながら書いてるだけでも、泣けて、泣けて…。

朝ドラでここまで泣いたこと無いかもってくらい入り込んじゃいました…涙涙涙

 

20年の歳月を埋め合わせるシズと延四郎

延四郎さん、昨日倒れて終わったのに今日はいきなり何ともなく約束の場に現れてビックリ。
ちょいちょいこういう裏切りやってくれますね。笑
この脚本、こういう切り取り方上手い!
倒れ込んだけど、意識を失うとかではなかったというレベルですね。
そんなことより、2人が会えたからよかった!その先が気になる!

 

再会できた瞬間の、シズと延四郎。
シズさん、とても優しい柔らかな笑顔で微笑んで。
再会できたら途端、20年前の若い頃に一気に戻った感じがよく分かる。

シズさんと延四郎さんの2人に流れる空気がすごく爽やかで、優しくて…。
若い時のキラキラした感じが残ってて。
なんかすごく共感。

シズは宗助さんと一緒にいるときとは、また違いますねえ。

そしてシズさん、延四郎さんに心を込めてお礼を言うことができました。
よかったね、シズさん。
あの時の好きでたまらなかった気持ちも、深い深い感謝の思いに昇華することができました。

シズさんと延四郎さん、2人で深々と礼をし合って、目が合ったときにクスっと笑っちゃう感じもカワイイ。
こういう温かい関係になれたのはすごく嬉しいけど…それはそれで、ちょっと切ないね。

 

『カチューシャの唄』に号泣

シズさんと延四郎さんの20年ぶりの再会にウルっと来たのはもちろんなのですが、もうドストライクにはまって号泣しちゃったのは『カチューシャの唄』のシーン。

シズさんと延四郎さんの再会シーンに高城百合子さんの旅立ちのシーンが差し込まれます。

百合子さんは映画の道に転向することを決意。
当時、映画はまだまだ評価が低かったそうで。
ということは、この時点での映画転向は百合子さんにとっては左遷みたいなもの。
道頓堀を去るのは都落ちするような気分でしょう。
それでも毅然と、誇り高い女優のまま道頓堀を去る百合子さん。
その百合子さんが『カチューシャの唄』を口ずさむと、
聞こえたんだか聞こえないんだか、チンドン屋さんが『カチューシャの唄』を歌い始めます。
百合子さんの道頓堀最後の花道のBGMに。

そこに岡安での接待シーンが重なって。
団体客は飲めや歌えの大騒ぎ。

この静と動、哀と楽の交錯。

もう…なんだかさ。
コレだけで泣けちゃって。

シズさんと延四郎さん、百合子さん…。
人生にはいろいろな別れや悲しみがあって…。
それでも人は生きていて。
笑ってどうにか乗り越えて。
哀しみ苦しみを覆い隠すように、こうしてどんちゃん楽しむわけよね…と。

憂き世のはかなさ、世の無常を感じてしまってね…。
テーマ曲の『泣き笑い』のエピソードの歌詞も脳内で去来して。
もうグッときちゃって…。

そうこうしてるところに、「ヨシオ!」だから!
あの可愛いヨシヲのアップだから!
もうアレ見た途端…涙腺崩壊!

ああ!千代ちゃんの中には8年前の家族と別れた心の傷がやっぱり健在だった!
可愛いヨシヲの消息が心配で心配でたまらないのよ!
ここにもドーンと重い別れがあったんだよぉ!
キレイな別れじゃない別れが千代の中にドドーンと相変わらず横たわっていたんだよぉ。

千代ちゃん、それを必死に覆い隠して8年間頑張ってきたんだんだねえ!
その上での笑顔なのよねえ、千代ちゃん…。

号泣号泣号泣…!

ヨシヲ違いのヨシヲはミスターオクレでしたね!笑!
泣かせといてそれってのも、いいじゃんか。
芸が細かいぞー。
泣かせっぱなしじゃないところがありがたいぞー。
関西、芸人の層が厚いねえ、やっぱり。
でも私としてはそんなのじゃ止まらないくらい泣けちゃって泣けちゃって…たまりませんでした。
おかげで弁当作るの遅れちゃったよっ!

宗助さんも素敵な夫

宗助さん、昨日延四郎さんと比べたら完全負けって言ってすみませんー。
宗助さんも情けないようだけど、優しくて素敵な旦那ですよね。

一生懸命シズさんに大らかでいるけど、実はハラハラで仕方が無い感じがカワイイ。
でも、きちんとシズさんを送り出したのは20年間の絆。
ハラハラしながら待ち続けたのも20年間の絆。

シズさんも、延四郎さんと一緒にいるときも柔らかくて優しい表情で娘時代に戻ったって感じで素敵でしたが、宗助さんと会ったときの表情もまたよかった。
きちんと妻だったなあと。

夫婦としては確かにシズさんと宗助さんがお似合い。
シズさんが宗助さんの袂を握って一緒に店に入る姿に時間を重ねただけの絆の深さを感じました。

 

延四郎の訃報

一カ月した頃、延四郎の訃報が届きました。

昨日倒れてたのも、そういうことでした。
延四郎さん、役者引退したのもそのため。
だからどうしても最期にシズさんにお別れ言いたかった。

こうなってみると、
シズさんと延四郎さんの再会と別れ、素敵でしたが…。
延四郎さんにとってシズさんから聞いた「おおきに」の言葉は複雑だったのかも…涙。

シズさんは延四郎さんとの別れに後悔無しになったけど、それはシズさんだけだったかな…とか、またいろいろな思いが溢れてしまいます。
「おおきに」を言うタイミング、それぞれが何を背負っているかで、おおきにが嬉しい言葉となり、せつないものにもなり…。
せつない。

延四郎さん、シズさんにどうしても言いたかったことは何かと聞かれて、会ってしまったらそんなのどうでもよくなったと笑顔で言いませんでした。
そうやって引き下がった延四郎さんは、どこまでも優しくて人が良くて…。
延四郎さん、せつない。

 

そして延四郎さんの訃報を聞くシズさんが…!
微動だにせず。
でも目には涙。
流れないけど、目には涙がにじんでるのが…!

そしてそのシズさんの後ろで静かに煙管を吹かすハナさんのシルエット。
これがまた…!
なんなの?この画一つだけでもう…!
こだわり、作り込みが素晴らしすぎる!

ドラマの内容と、その仕事ぶりに胸を打たれます。
もう涙が止まらないっす…涙涙涙

 

またしてもテルヲが…!

千代ちゃんは無事に年季明け。
シズさんにご恩返しがしたいという気持ちを強めて一人前のお茶子になることを決意。
ああ、よかった~。
というところにテルヲが!

そうですよねえ浪花千栄子さんの生い立ちは不幸てんこ盛りなんですものね。
ここで安定するワケはないんだよね。
安定しちゃったら幸せにお茶子さんとして一生終えて女優にならないしwww

でもこれだけ岡安のメンバーが素敵だから。
もっと平和なお茶子さん生活見てたいよ…。
しかし、波乱万丈なドラマには、平和なシーンがあるとそれだけドーーーーンと降下も激しく。
テルヲ出ちゃったから、不幸ターンのはじまりか…。

確か、浪花千栄子さん、奉公先にも父親が来るから、これじゃいつまでも自立できないと逃げるように京都に行ったとか。
だから、岡安はそろそろ終わり…??
できればもっと岡安のシーンは見ていたいので、どうにかそのまま岡安出しといて欲しいわ!

千代はテルヲを見た途端に、フリーズ。
みるみるうちに表情を失っていきました。
このときの杉咲花さんの表情!

これまでの8年間はその心の傷を乗り越えるための8年間でもあったのですよね。
なのにテルヲを見た途端、これまで積み上げてきたもの全てがリセットされてしまうような、足を引っ張られるような思いを感じたのでしょう。

杉咲花さんの表情には9歳の少女千代も感じた。
8年前の家族との思い出がどれだけ深い心の傷になっているかが分かりました。