【澪つくし】感想ネタバレ 第82話 惣吉逮捕される。

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第82話

昭和5年9月6日、200名以上の村民が高神村村長宅の襲撃を襲撃。
さらに興奮した村民たちは村役場や駐在所、村長派の議員宅までも打ち壊した。
後に高神村一揆とも高神村騒擾事件とも言われる出来事だった。

襲撃を終えて善吉が帰ってきた。
善吉は足にケガ。
かをるは駆け寄って惣吉の安否をたずねると惣吉は無事、すぐに帰ってくると。

善吉たちは村長宅の何もかもを壊しつくしたと言う。
外では村民議員を脅す怒号が。
村民は勢いが止まらない状態になっている。
かをるは後で大変なことになるのではと不安に思った。

 

善吉のケガは敵にではなく、味方にやられたもの。
「情けない」と言うとねに、無理やり連れて行かれたからだと善吉は反論した。

善吉は、アミが来ていないかとかをるに聞くが、アミは吉武家には来ていなかった。

とねは、「くびをあらって待つしかない」言った。

ちょうどそこへ惣吉が帰ってきた。
惣吉は額にかすり傷がある程度で大丈夫だった。
源八も無事。
村長は取り逃がしたが一発くらいやりたかったと源八は笑った。

法律を破ったからには逮捕されるのは必至。
とねは、後のことはかをるとよく相談するように言った。

惣吉は善吉に翌日警察が来ても布団をかぶってとぼけて色と言った。
他のメンバーにも家に帰って一歩も家から出ていなかったと言うように指示。

 

かをるは惣吉の無事な姿を見てかをるはホッとした。
しかし明日には警察に逮捕されるだろう。
惣吉を頼って一人嫁に来た自分はどうなるのかと思うと惣吉が恨めしくなった。
惣吉が恨めしくなった。

 

翌日、かをると惣吉は海辺へ。
惣吉は逮捕されれば当分はこの海ともおさらばだと話す。
漁労長である源八も逮捕されれば当分漁には出られない。
その間の利根川丸一ケ統の漁師の家族が食いつないでいけるよう、網元の妻として面倒を見てくれと頼んだ。

さらに惣吉はかをるが父・久兵衛の言うことを聞いていればこんなことにはならなかったと謝罪。
しかしかをるは、好きであなたのお嫁になったんだから仕方が無いと答えた。
そして、かをるは、惣吉が元気に帰ってくるまでいつまでも待つと誓った。

 

警察は、村長宅襲撃の翌日、ケガ人を見つけては次々と検挙。
襲撃の晩は覆面をしていた者が多く同士討ちが多かったためである。

かをると惣吉が吉武家に戻ると、警察が待っていた。
警察に昨夜どこに居たのか聞かれると、惣吉は正直に村長宅付近にいたと答えた。

惣吉は、騒擾罪の罪で警察に連行。
とねは
「胸を張って行ってきな!」
と惣吉を見送った。

反村長派はしらみつぶしに取り調べを受けて芋づる式に100人以上の大量検挙となった。
惣吉が騒擾罪の犯人として裁かれる。
かをるにとっても吉武一家にとっても耐え難い苦境。

しかしくじけてはいられない。
乗組員の家族も支えていかなけらばならないとかをるは自分を奮い立たせた。

 

 

村長宅襲撃は史実=「高神村一揆」

本日も村長宅の襲撃の件は史実で、「高神村一揆」、「高神村騒擾事件」と名付けられた出来事。

ググってみたらいくつか出てきました。
それも研究著書。
高神村一揆、当時はどこでも似たようなことがあったのではと思って見ていましたが、これはちょっと位置づけが違うようです。

当時各地で発生していた労働争議や農村一揆のように組織的なものではなく、自然発生的だったことが意味深いようです。
そしてこの事件は地元のアナーキスト詩人などを刺激したみたい。
政治的には単なる“暴動”、“犯罪”として片付けようと、郷土史では抹殺されているようですが、よくよく中身を見てみると非常に興味深いもののよう。

なるほど、だからジェームス熱心に描いてらっさるのか!

確かに全国各地に怒っていた一揆も、おしんの浩太のような活動家、インテリジェント階級が扇動して起こしているもの。
そうではなくて、この高神村は普通の村民が自分たちの意志で立ち上がって起こしたもの。
歴史を動かすのは本来こういうパワーなんだよ、机上で考えてるんじゃなくて実行だよ!と示してくれた事件ということ。

なるほど、それにはまっすぐで力強い惣吉さんの人柄がピッタリ。

そして律子さん、参加できなくて残念だっただろうけど、律子さんがやりたいこと、実行するとしたらこういうことだよねと。
律子さんがあずかり知らぬところでコレが起こったと言うこと自体もなかなか考えさせられます。

先日ジェームスのインタビューで、律子さんが東京に言っちゃったのは、当時桜田淳子さんが舞台のスケジュールが入っていて出演できないからとありましたが…。
なんで、そんな現実のスケジュールとドラマの内容が、こうまで上手くかみ合うの!?
ずんこのスケジュールを折り合わせて、それをドラマのメッセージに重ねられるって、どいうこと!?
ジェームス、すごいわ!

 

毅然とした態度の惣吉さん

惣吉さん、さすが潔い性格。

警察が来ても逃げも隠れもせず。
正直に村長宅の近くにいたと言って連行されます。

法律を破ったんだから逮捕されるのは仕方が無い。
でも逃げも隠れもしない、逮捕されても毅然とした態度。
これは、自分は正しいことをしている信念から。

とねさん、さすが惣吉さんのお母さん。
「胸を張って行きな」
と笑顔で送り出した。

こういうところ、さすが草笛光子さん、ピッタリ!
痺れるわー。

さんま、まだいるの?

惣吉さんが逮捕された後、かをるは、自分が強くならなくては!漁師の家族を守らなければ!と奮い立たせます。
かをるの毅然とした表情、素敵。
このかをるの、キリッ!
惣吉さんがうつった!
その態度はとねさんにも影響を受けていることも分かる。

かをるの表情から吉武家の嫁になったことを実感します。

そんなかをるの表情に惚れ惚れしていると…さんまが!

時間が余ったから?
逮捕のハードなシーンが続いたから、ネタ?

さんまが網に絡まってたけど…。
別にどうでもいいなあ。

当時さんま、大ブレーク中だったから、それでも面白かったのかなあ?
昭和当時の笑いのテイスト?
さすがにコレはもう時代遅れかなあ。
こんなことよりかをるを見たいよってなります。

 

高神村一揆の件は、一旦ここで収まるのかな?
惣吉さん、逮捕されて水橋みたいにボコボコにされないことを祈ります。

そして、明日は年内最後の放送。
明日こそは久兵衛さんに会いたい。