【あぐり】感想ネタバレ第119話 あぐり美容院の取り壊し

『あぐり』あらすじネタバレ第119話


建物疎開となり取り壊しが決まったあぐり美容室。
最後の思い出にと沢子の結婚式を美容院で行った。

あぐりは沢子の親代わりとして結婚相手の木村に挨拶。
沢子を末長く幸せにしてあげて欲しいと笑顔で言った。

沢子は望月家を離れ結婚相手の元に。
沢子は、あぐりに初めて髪を切ってもらった時のことを一生忘れないと言う。
「あなたは生まれ変わった。新しい人生が始まるんだ。
だから後ろを振り返られないでまっすぐ前を向いて歩け」
沢子はずっとこの言葉を言い聞かせて頑張ってきたのだとあぐりに感謝して
あぐり美容院を巣立っていった。

 

辰子との別れの日。
がらんとした店内で最後荷物を片付けながら辰子とあぐりは共に過ごした思い出を語り合う。
あぐりと出会って20年、あぐり美容院になってから16年の付き合い。

ドジばかりしてもちっともめげないあぐりを最初はバカじゃないかと思った。
チェリーに頼まれてあぐり美容院に来ることになったときは目の前が真っ暗だった。

ここまで来られたのは辰子さんがいてくれたおかげと感謝するあぐり。
辰子はチェリーに、あぐりには辰子が必要だと言われていた。
最初は自分もそうだと思っていたが本当は自分にとってあぐりが必要だった、
あぐりと会えて本当に良かったと感謝する辰子。

「16年間ありがとう」
「20年間ありがとう」
あぐりと辰子は美容院とお互いに感謝の気持ちを伝えて辰子は美容院を去って行った。

 

いよいよあぐり美容院取り壊しの日。
光代はとめと出かけてきたらどうかと提案するが
あぐりはエイスケの遺影を胸に美容院の最後を見届けた。

あぐりは疎開先の和子と理恵の元に行く。
あぐりが美容院が取り壊しになったことを話すと
「お金が足りなかったらこれ使って」
と自分の貯金箱をあぐりに渡した。
また美容院をたてればいい、笑っているママが大好きだからと言う和子と理恵。

家に戻ってきて瓦礫の山となった美容院に佇むあぐり。
その中にあぐり美容院の看板を見つける。
あぐり美容院はエイスケがあぐりの名前とagricultureから名付けてくれた。

農業もいつも前へ前へ開拓して進む。
あぐりのいいところはいつも前に向かって突き進むところ。

エイスケの言葉を思い出したあぐりは
看板を立てて求める人がいる限り美容院を一人で続けていくことを決意。

 

昭和20年5月。
光代はバイオリンのレッスンに片桐の家へ。
片桐は今日が最後のレッスンにしたいと言う。
昼夜を問わず空襲警報が鳴るご時世では流石にバイオリンどころではないだろうと。

光代は改めて望月家に来ないかと提案するが、片桐の気持ちが変わることは無かった。
このレッスンが光代にとって片桐との最後のひとときとなった。

 

昭和20年5月25日深夜。
山の手を中心に大規模な爆撃が行われた。

光代は一人でいる片桐が心配。
淳之介が様子に見に行こうとすると焼夷弾が落ち、淳之介が倒れ込んでしまう。

沢子は嫁入り。あぐり美容院を巣立つ

沢子、最初は泥棒できたんだもんねえ。
よく更生できました。

あぐりが親として木村さんに挨拶した時ちょっとジーンときてしまいました。

沢子さんも今日でお別れなの寂しいなあ。
三浦理恵子さん可愛かったー。

 

辰子さんともお別れ

辰子さんもあぐり美容院とはお別れです。
あぐり美容院のメンバーで唯一演技が確かだった鈴木砂羽さんがいなくなるの、寂しいなあ。

あぐりと辰子さんの付き合いは20年。
あぐり美容院が開店してからこれまでは16年。
ってことはあぐりは今37歳くらいかな。

あぐりと辰子さんは共にこれまでの思い出話。

辰子さん、あぐりのこと最初はバカじゃないかと思ったと!
正解!
辰子さん、やっぱりそう思ってたんですねえ。
辰子さんの感覚正しい。

そしてチェリーにあぐりのところに行けと言われた時は目の前真っ暗になったと。
私もそう思うよ。
先輩なのにあぐりに使われる立場になるんだからさあ。

辰子さん、あぐり美容院に入ってからこれまであぐりを「先生」と言ってたの、偉いわ。
ていうかちょっと同情。
辰子さんはあぐりのお弟子じゃないんだからって思うし。
辰子さんだけは「あぐりさん」でいいんじゃないかと?
でも店主であるあぐりに対しては名前で呼んでは行けない暗黙の了解があるのかしらー?
頭が誰か客にも分かる状態に呼び名で示さないと行けないとか?
そのあたりは戦前は厳粛だったのかしら?

今だったら、「オーナー」とか「店長」とか言う言い方があると思うけど。。。
名前で呼ばないにしても「先生」は辰子に対して失礼じゃないかとねえ。。。

でもそのまま辰子さんは独立せずにあぐりと共に仕事しましたねえ。
実家が太いのが勝ちなのかもしれないわw

 

辰子さん、チェリーにあぐりにあなたが必要だって言われたけど実は違った
自分があぐりを必要としていたって言うところ、さすが鈴木砂羽さん。
じんときた。

客観的に見たら、やっぱりあぐりが必要だったのは冷静な辰子さんだろうよと思ったけどw
朝ドラテッパンのヒロイン上げキターとは思ったけどどw
辰子さんの言葉には万感の思いが込められていて感動。

そして辰子さんの引っ張らず、振り返らずににスッと退場する姿も辰子さんらしく潔くて素敵だったなあ。

このドラマ戦後はどこまで描くのかは知りませんが
美容院を再開するときに辰子さん是非帰ってきてまた一緒に美容院やって欲しいなあ。

 

あぐり美容院の取り壊し

あぐりの財産、
あぐりの宝物、
あぐりの居場所、
あぐりの人生でもあるあぐり美容院の取り壊し。

非常時とはいえ、仕事場を壊されたらこの先どうすればいいのかと絶望ですよねえ。
今後のケアも何も無しで有無を言わされずってどんだけ理不尽だろうか。

それにあぐりにとっては大事な夫エイスケさんがあぐりのためにと奔走して建ててくれた美容院なのよね。
設計は燐太郎さんで、あの頃の仲良しメンバーの思いが集結した場所。

とてもとても悲しかったと思います。

ところが原作「梅桃が実るとき」には、淡々と戦時下に入ると建物疎開になってしまったと書いてあるだけでしたね。取り壊されることについての思いについては細かく言及されることは特になく。
図書館で借りてもう返却してしまったので今読み返すことはできませんが、あぐりさん、こういった事実は本当に至極淡々と事実ベースで書いてあるだけで。
取り壊しになったことよりも、戦時下で、食料が無い中ご飯を作るの大変だったとか、お客さんが来てくれる限り美容院は細々と続けていたとかそう言うことばかりで。

つくづく後ろは振り返らず前だけを見ているあぐりさんなんだなと文面を思い出して納得します。

美容院が取り壊されるシーンでは
あぐりはエイスケさんの遺影を胸に取り壊しを見守ります。
とめさんも一緒にいさせてあげたらいいのに。

美容院開店からこれまでの思い出シーンが流れまくりましたが
やっぱり開店当初、戦争以前はキラキラしていたのよねえ。
戦争って一気に世の中の空気を暗く変えるものなんですねえ。

こうやって回想シーンで振り返ると、
このドラマ、能天気でバカバカしいようにも思うけどハッピーな空気に満たされててこれはこれで楽しいと思います。

 

回想シーンでエイスケさん満載

取り壊しのシーンでも、
あぐりが看板見てやっぱり細々と美容院やろうと決心する時も
エイスケさんの回想シーンが満載。

エイスケさんが亡くなっても折に触れて幽霊や回想シーンでエイスケさんが頻繁に出てくる安心設計。

こうやって振り返り、エイスケさんエピソードを凝縮して見ると
やっぱりエイスケさん、独特の空気でエイスケさんが出てくるだけでストーリーの流れがガラッと変わって
エイスケさんの存在のおかげでどんな方向に話が行くのかが気になってワクワクするのよね。

。。。って言っても、回想シーンだと、お金持ってどこかに言っちゃったとか、
美容院の開店資金使い込んだとか
女がいるとか、
煩わしいエピソードはカットされているからなあw
思い出は美しく見えるとはこう言うことなのかとw

97年当時、エイスケさんが大人気で当時大好きだったって方が
今回見てなんでこんなダメンズ?となっているツイをよくお見かけしますが
今日の回想シーンのような効果で当時もエイスケさんを見ていたのかもしれませんねw

 

あぐりは疎開先の和子と理恵にお豆腐を届ける

和子と理恵にお豆腐を届けに行ったというのは本当の話みたい。
なんでお豆腐?と思うけどw
和子さんの喘息にお豆腐がいいと聞いたからだったか??

原作の最後に吉行和子さんが文章を寄せていてお豆腐エピソードが書かれていました。

忙しい中、わざわざお豆腐を届けてくれて
それだけで振り返りもせず早足で帰っていく姿が記憶に焼き付いているとか。
さすがサバサバのあぐりさん。
あぐりさんなりに娘たちを思うからこその行動なんだろうけど、自分の思いに猪突猛進の人なのねえとつくづく思いました。

 

あぐりは美容院を続けることを決意

あぐりは疎開先の和子と理恵に勇気づけられ
看板見てエイスケの言葉を思い出し一人でも細々と美容院を続けるのを決意。

そうだよ、生活費を少しでも稼がなきゃだもん。
当然それやるでしょうよと思うけどw

和子が私のお金使ってと言って、理恵と一緒にママの笑顔を見たい、ママの笑顔大好きと言うエピソード、
あぐり美容院の看板を見て、エイスケがあぐり美容院と名付けてくれたことを思い出して
あぐりが奮起するところはこちらも気分が明るくなりました。

瓦礫がいっぱいの荒地のところにポツンと立つあぐり美容院の看板。
いいなあ。
いいけど。。。でも道路拡張のための建物疎開だよね?
もっと自宅前に建てないと、また壊されちゃうんじゃないかとw

再び空襲!

片桐さん、これが最後のひとときとだったと言ってましたが
この空襲で亡くなられちゃうのですかね。。。

片桐さんのことを心配していると、あぐりの家に焼夷弾が。
淳之介が倒れ込んでしまいますが、
大丈夫なんだろうか?

明日はシビアな空襲シーンなんですかね。
さすがのあぐりもハードな回になるのでしょうか。。。