【おちょやん】感想ネタバレ 第94話 寛治はヨシヲと会っていた

『おちょやん』第94話 あらすじ(ネタバレ)

寛治は満州でヨシヲと会っていた。

寛治が博打に負けて絡まれてるところをヨシヲに助けられた。

ヨシヲは家庭劇のことを知っていて、千代のことを聞いてきた。
寛治が千代と一緒に住んでいたと知ると、もっといろいろ話を聞かせてくれといい、朝まで芝居の話をした。
ヨシヲは千代の話を嬉しそうに聞いていた。
そしれからはヨシヲによく世話になった。

 

それから戦争が終わる前日の番、ヨシヲがきて寛治をたたき起こした。
「日本は負ける」
負けたらソ連が攻めてくる。
そうなる前に、急いで日本に帰れとヨシヲは言った。
「絶対に日本へ帰るんや」

ヨシヲは千代に貰ったガラス玉の袋を出した。
「これを竹井千代さんに渡してくれ」
ヨシヲは寛治に、千代に貰ったガラス玉を託す。
寛治はここで初めてヨシヲが千代の弟だと分かる。

寛治は千代たちを裏切って合わせる顔が無いと気にしていたが、ヨシヲは
「姉やんやったらお前のこと許してくれる」
「あんなにひどいことをした俺のことさえ許してくれたんやさけ」

そしてヨシヲは寛治を送り出した。

寛治は、ここまでの道中大変な思いをしたが、ヨシヲから託されたガラス玉を千代に渡す一心で耐えた。

ヨシヲは逃げ遅れた女性を助け出そうとして撃たれて死んだ。
それを聞いて寛治は誰かの役に立とうと、引き揚げを待つ収容所の人々へのお世話をすることに決め、変える順番を譲って日本への帰還が遅れた。

「ヨシヲとの約束守ってくれて、生きて帰ってくれてありがとう」
千代は涙。

 

寛治も鶴亀新喜劇に加わることになった。
稽古をボイコットし続けていた万歳と千兵衛は、寛治が満州にいたと聞いて受け入れた。
手を取り合って涙する寛治、万歳、千兵衛。

千代はヨシヲのことを話し出す。
ヨシヲといつかとびきりの喜劇を見せてあげることを約束した。
だから鶴亀新喜劇でその約束を果たしたい。
万太郎、千兵衛と皆でいいお芝居をつくりたい。

万太郎、千兵衛は黙って千代の話を聞いていた。

一平は、千之助の脚本に手を加えていた。
次の世代を担う人の芝居を作らねばならない。
一平は、若い人のメンバー用に役を増やして膨らましてみた。

膨らました役は、寛治、灯子、そして万歳。
「やるからにはちゃんとやらあ。万太郎さんにどやされるさかい」
万歳は号泣。

一致団結で稽古スタート。


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ヨシヲは改心で終了

うん。
はい。
そうですか。

全てあったことで、語りで済まされちゃったねヨシヲ…。

もう昨日ガラス玉出されたところで、ああ死んじゃったのねだったし。
昨日のあのタイミングでのガラス玉に、「明日泣けよ!」と強要された気分になってすっかり引いちゃったので。
なんかなあ~とクールに見てしまいました。
千代がガラス玉あげた時点で、既にフラグだったしねえ。

ヨシヲはそこそこ重要人物だと思ったんだけど…。
千代にあった後改心してた→死んだ。
の結果報告のみでしたね。

フラグはきちんと立てられている状態なのでオチはすっかり見えちゃってて。
もちろん、オチが見えてるのはある程度はいいんだけど、
どうしてそうなったのか、ヨシヲの心の描写が一切描かれてないから入り込めず。
共感できず。
もう知ってるよ~ってなってしまう。
フラグって、オチを予感させて、そのオチに至るまでの「心の変化の過程」を書きますよ、そこ見てね~って合図だと思うんだけど。時系列の出来事じゃなくて。
だから合図があっても中身無しって「知ってるよ~」ってなってしまう。

ヨシヲ役の倉悠貴さんがもったいないわ。
彼だったら、そこらへんもきちんと演じられると思うんだけど。
千代と再会したときは内容もそこそこよかったのに…それ以上は膨らまなかったか。

涙する千代ちゃん見ながら、あんなに号泣して、役者さんって大変だなあ…って
労わるような気分で見てしまった。

 

ヨシヲは千代に会えただけで見事に改心していました。
あれだけ悪人風に描いててあっという間に改心。
それもなんだかな。
テルヲもそうだったけど、死んじゃう人は皆いい人になっちゃうのねえ。
それも単純な。
キレイ事過ぎる。
朝ドラだから改心必須なのかなあ…。

私はテルヲの死のくだりはそれなりによかったと思ってましたが、夫はアレも嫌いでした。
その理由は、あれだけ悪人で娘を搾取していたテルヲが「いい人でした~」で終わっちゃうのが単純すぎると。
それでは政治家が問題起こしても辞任さえすればすぐ無しになる構図と同じだ、気付かないのかっと憤っておりました。

それを聞いたときになるほどお~と思いましたが、
確かに、ヨシヲまでこういう形で片付けられちゃうと、なんだかモヤモヤするわ…。

満州で、相変わらず極道だったけど、最期にチラリと良心が見えたみたいな話だったら泣けたんだけどなあ。
そうよ!せっかく寛治を満州に送り来んで絡ませておきながら、ヨシヲが死ぬときに一切絡みがないのが共感できない原因でもあるなあ。
寛治がピンチに晒されたときに自分の命を投げ打ってでも寛治を助けてくれたみたいなエピソードが欲しかったねえ。
それが、寛治に日本に帰れって言ったシーンのつもりかもしれないけど…。
なんか切迫感が無くてなあ…。
あんなにいい人のヨシヲなら教えてくれるの当然だしなあ。

 

満州の必要あり?ゆるふわな満州

寛治のモデルである藤山寛美さんが戦時中満州に渡っていたとはいえ…
こんな描き方なら満州いらなかったんじゃない?

満州って、戦後の引き揚げがすごく大変だったんですよねえ。
詳しくは知らないけど、命からがらだったんでしょ?
澪つくしでは、ずん子はヨレヨレで帰って来たよ…結核まで貰って…。

コロナ禍で撮影大変とはいえ、
満州から日本への帰還の間は、「飲まず食わずで大変だった」という寛治の語りのみで。
また肩透かしくらった気分。
大変だった割に寛治はキレイな恰好だし。

こんな中途半端なら、わざわざ満州やらなきゃよかったじゃん?

 

万歳も千兵衛も簡単に折れた

万歳も千兵衛も、昨日あんなに横柄だったのに、あっちゅう間に和解。
なら、わざわざケンカ腰にしなくていいのに…。
八津さんの脚本は必ずケンカから入らなくてはいけないのかもしれないが。

でも、そこでの様子にも違和感。
寛治が満州から帰ったと聞いたら急に泣いて共感して。
そりゃ寛治に共感はするだろうけど、それだけで新喜劇メンバーと打ち解ける?
昨日までのあんな態度で?

千代の説教で心を開いたという形なのかもしれないけど…あの落ち着けがましさでは…汗
千代もいきなりヨシヲのことを持ち出してねえ…。
なにいきなり家族自慢してんだ?っと思ってしまった。
主役だから絡まなきゃならんのだろうけど。
千代の出しゃばりに不快感。

んで、千代が一緒にお芝居やろうと声かけると、万歳も千兵衛もうんうん泣いて頷いていましたが、
戦争の心の傷があるには単純な涙。

そして万歳さん、やるならきちんとやらないと!万太郎さんにどやされる!って言ってましたが、
万太郎さんにどやされるって思うなら、なんであんな横柄な態度!?
万太郎さんの最後の公演を見事に務め上げてくれた千之助さんがいるっていうのにさあ…。
あの2人の共演見てたら純粋に千之助さんリスペクトだろ?
万歳さんたちまだ戦地だった?いたよねえ?
いなくても、あの見事なラストの話は聞いているでしょう。
そしたら、千之助さんに感謝、家庭劇に感謝じゃないのかしら~?
ケンカで導入がセオリーになり過ぎてていろいろ矛盾が起こり過ぎ。

 

ちなみに万歳さんが居た場所は仏印のサイゴン。
千兵衛さんはジャワ。

満州、サイゴン、ジャワとせっかく各地に散らばしてるけど、セリフだけで取ってつけたよう。
わざわざそんなこと言う必要あったかと思うくらい。

 

澪つくしでも、ずん子演じる律子と小浜は満州、梅木はフィリピン、惣吉さんは南方行ったり来たりと散らばしていましたが、
その都度その都度、語られる戦況がきちんと描かれていたので、
まるで頭の中に当時の世界地図が入ってるみたいに、律子、梅木、惣吉がいるところがどんな状況かを非常にリアルに想像できた。
銚子に留まるヒロインかをる達が、常に彼らのことを気に掛けていたから、
戦地に行ったキャストの出演シーンが無くても、常に彼らのことが頭の中にあったけど…。

千代の場合は、戦中、寛治のこともすっかり忘れ、空襲警報に怯えることなく「お芝居やりたい!」の一点張りだったなあ。

 

劇団は一致団結

まあ、てなわけで、無事に新喜劇のメンバーが揃い、一致団結。
あらたに再出発ですが。

明日は、ここで千之助さんが引退ってことかね。
予告で千代が「お前が主役じゃ」って言われてたみたいだから千之助の代わりを千代がやる?

ってことでいよいよ千代の話?
千代の役者としての成長話?
とはいえ、千代ちゃんずっと脇役状態で、彼女の役者としての積み上げ見てないから、何を材料にとも思うけど…。

千代が主役になるで成長???
でも、千代は名バイプレーヤーだって千之助さん絶賛してたよねえ。
またいろいろと矛盾が…???

どっちでもいいけど、今度こそ千代の話を見たいですー。

 

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