【おちょやん】ネタバレ・感想 第9話 千代と一平の涙にジーーーン!!!

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第9話

天海の葬儀は劇場葬で盛大に行われた。
葬儀の仕切りは髪型演劇界のドン、鶴亀株式会社社長・大山鶴蔵。

葬儀には天海が超えたいと思っていた喜劇役者・須賀廼屋万太郎も弔問に訪れた。
万太郎は、この先30年以上君臨することになる喜劇の帝王。

万太郎は盛大な葬儀でついでに鶴亀株式会社の名も上がると嫌味。
そして、万太郎一座から天海一座に移ってきた千之助にも、いつでも戻ってきてもいいよと嫌味。

 

鰻谷の大野屋さんへの使いを任される千代。
しかしテルヲ達の夜逃げの件を聞かされた千代は元気がない。

使いの途中で一平が橋の上にいるのを見つける。
一平は、父・天海から道頓堀は船でお客を運んでくる川だから絶対に石を投げちゃいかんと言われてたから石を投げてやるんだと。
大きな石を投げこもうとしていた。

一平に頼まれて千代も手伝う。
二人で石をどうにか投げ込むことができて「やったった!」と一平は大喜び。
オヤジが大嫌いだった!と誇らしげ。

すると千代は「ホンマはアンタのこと、気いもんでた」と天海のことを伝える。

すると一平は、母もいない、学校も行けない、友達もいないのは父天海のせいなのになぜか悲しいと涙。

千代は、「お父ちゃんに気いもんでもらえただけでええやんか!」と一平が羨ましいと訴えた。
千代と一平はそれぞれに涙が止まらなかった

鶴亀の社長の指示で天海一座は一平に二代目を継がせるということに。
一座の役者たちは、一平がイヤイヤだったと難色を示すが、社長の命令は絶対。
一平も芝居を一緒に続けてくれと頼まれても後を継ぐのは無理だと言う。
すると千之助は、舞台で天海の役も自分の役も演じると言い出す。
天海がいなくなっても演れることを見せつけてやると。

 

千代はシズに頼まれたお使い物を届けるのが遅れ、贔屓の客を怒らせてしまった。
千代の失敗にシズは激怒。
「わての前から消えなはれ!」
千代はお茶子失格となってしまった。

翌朝、千代は台所の支度をしてかめに挨拶。
早々に口入れ屋を待たずに岡安を出て行ってしまった。

 

 

喜劇王・須賀廼家万太郎の登場

天海の葬儀の弔問に訪れるというかたちで須賀廼家万太郎の登場。

この登場の仕方も鮮烈で。
祭壇の天海の前でパフォーマンスとは!

これを最高の弔い方だと賛辞する鶴亀社長・大山鶴蔵に対して、盛大な劇場葬としたことをさぞかし故人も喜んでいるだろうと絶賛。
そして「ついでに鶴亀の名もまた一躍世に広まる」とチクリ。
「ほんに人の世は笑えん喜劇と笑える悲劇のよじいれ合いだと」

このやりとりに痺れたー!

喜劇の神髄ですね。
喜劇とは、究極のアイロニー!!!

この喜劇王・万太郎さんを通して、喜劇の孕む憂いを堪能させていただけるのでしょう。
このドラマの喜劇に対する考え、テーマでもあるでしょう。
大いに期待できます…!

そして万太郎は、天海一座の千之助にいつでもウチに戻ってきていいよと嫌味。
千之助、ほっしゃんは万太郎の一座からスピンアウトして天海一座に来たらしい。

喜劇の世界も、上との関係、横の関係…ドロドロしている様子。
笑いの世界もただただハッピーなわけない。
世の中もどこでもそうですねー。
何かを成し遂げるためには、こういった、酸いも甘いも噛分けた上でないと。

数々の怒りや哀しみ、理不尽を乗り越えて、数々の人を踏み台にしての喜劇王・須賀廼家万太郎ということね。
須賀廼家万太郎がどんな芝居を見せてくれるのかも期待が高まります。

 

千代と一平の演技に涙

今日は、一平と千代が石を投げるシーンに涙。

キライ、キライと言っても父親。
父親が泣くなってしまった哀しさ、寂しさ、動揺。
それを振り切ろうとして大嫌いな父への復讐で石を川に投げようとしていました。

それに対して千代は「ほんまはアンタのこと気いもんでた」と伝える。
そうすると一平は、キライキライといいながら、でもなぜか悲しいと涙。
「お父ちゃんに気いもんでおらえただけでええやんか!」と千代も涙。

チビ武志、中須翔真くんも毎田暖乃さんも、素晴らしい演技でジーーーーーン!

千代も父・テルヲが夜逃げでいなくなった。
一平も天海がいなくなった。
千代も、一平も父親が大キライ。
でも悔しいけど大好き。
いなくなると悲しくてたまらない。
そして、千代も一平も、他に頼れる大人がいない。

生い立ちは違うけど、千代も一平も一人ぼっち。

 

千代はおつかいで大失敗

千代はテルヲが失踪した動揺もあり、おつかいに遅れて贔屓客を怒らせてしまいました。

贔屓の客が引退して地方に帰る役者さんにプレゼントする煙管を届けたのですが、千代が来るのが遅くなって渡せなかった。
その役者さんの行先は分からないからもう渡せない、ご贔屓さんに悔いを残らせてしまったと。

ちょっと突っ込みですが、そんな大事な届け物、まだ幼い千代にはムリだよwww
せめて事情を話しておいた方がよかったんでない?
だから何時までには絶対とかwww
まあ、いいや。

シズさんに激おこされる千代ちゃんが可哀想でねえ~。
言われてジワジワと目に涙が溜まってくる千代ちゃん、口を真一文字にしてグッと涙をこらえながら聞いている千代ちゃんの姿がたまなくてねえ~!

…ホント、恐ろしい子!!

そして、かめさんは、なんだかんだ言って千代に陥落してるーーー!