【おちょやん】感想ネタバレ 第41話 千代、道頓堀に帰る

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)

 

昭和3年夏。
舞台女優に転向することになった千代は4年ぶりに道頓堀に帰ってきた。

4年が経ち、ライバル芝居茶屋だった福富はジャズ喫茶になり、岡安はお得意様に今後組見は行わないと言われている状態。

岡安の面々とも再会。
千代は岡安に居候させてもらうことに。

千代は、テルヲの借金の肩代わりをしてもらったことをシズに改めて感謝。
するとシズは、岡安だけでなく道頓堀の皆に恩返しをしなさいと言う。
「ええ役者になってええ、芝居をしなはれ」
道頓堀は芝居の街、それが一番の恩返しだと。

「ええ芝居するだけやったらあかんのだす」
千代は主役級の女優になって沢山稼いで、お金を返すと言った。

 

そしてその日の夕方。
鶴亀・大山社長に集められたメンバーの初の顔合わせ。

集まったのは個性的な面々。
東京新派劇の名門花菱団元トップ女優の高峰るり子。
今で言うところのアイドル、元鶴亀歌劇団の石田香里。
元歌舞伎俳優の小山田正憲。
元天海一座の役者、天晴、徳利、百久利も来た。

鶴亀株式会社大山社長からのからこの劇団の座長に指名されたのは天海一平。
千之助がいないと知った元天海一座の役者たちは、千之助でなけれは客は呼べないと次々と辞退して出て行ってしまう。

しかし一平は、辞めたいヤツは辞めればいいと全然引き止めない。

波乱の幕開け。
いや幕も開けないかもしれない。

 

 

 

 

久しぶりの道頓堀

今週から舞台は変わって道頓堀。
4年ぶりです。

乞食さんたちは変わらずいた。
嬉しいー。
可愛いー!!

街の人々は、乞食さんも含め千代ちゃんが女優になったことを知ってくれてました。
さすが芝居の街。
皆さん、お詳しいわ。

4年の歳月って、そう長いわけではないから、その街に住む顔ぶれはそう大きく変わることはなく、お茶子として評判のよかった千代ちゃんは覚えられているのね。
でも現代の都会だったら、人がどんどん入れ替わって4年でも知らない街みたいになってしまうだろうなあ。
この時代の道頓堀、都会ではありながら人のつながりも強く、人情があったんだなあと実感します。

 

4年の歳月が、道頓堀の変化を浮き彫りに

4年間という時間の長さは、何もかもがガラリを変わるはずもないからこそ、変わったものがハッキリ、クッキリと浮彫りにもなります。

相変わらず人は多いみたいだけど、以前みたいな華やかさ、のぼりがひしめている感じがいまいち無いかも。

ライバル茶屋の福富は、喫茶コーナーもある楽器屋さんになり、岡安は組見の予約が無くなっていた。

BSで朝再放送している澪つくしも同じ時代ですが、金融恐慌が起きて不景気のどん底に向かうところですからねえ~大口の客が居なくなってきているところでしょう。今ではもう存在しない芝居茶屋がどんな末路を辿ることになるかを見届けることになるのでしょうが…。

 

ライバル茶屋の福富はジャズ喫茶に転身して、女将の菊さんはホクホクしてた笑
あのみつえにトランペットをドボンされ続けてた息子の福助は放蕩息子に見えてたけど、こうなると“先見の明”があったと言える~。

一方岡安では、シズさんが大口のお客さんに呼び出されて、今年は組見は一切行わないと、契約打ち切りですね。
不景気で、お芝居を観る機会も減りつつあるだろうし、観るにしてっもお芝居→宴会の流れは無くなってきている。
…となると芝居茶屋の存在意義は無くる。
確かに芝居茶屋を続けるにしてもビジネス形態変えないとやっていけなくなるわね。

岡安に戻って、お茶子仲間の面々と再会して、話に花が咲いていたけど~この久々のおしゃべり、可愛かったけど~真昼間からあんなにお喋りできてるってことは、暇だからなんだよねえ…。

岡安の行く末が心配。

シズさんは「岡安はずっとこのままや。安心し」と千代に言ってましたが…
これは完全にフラグだなあ…。
不安しかないけど…でも千代にとっては心強い言葉。
「おかえり」って言って貰えて、「安心し」って言って貰えて。
千代ちゃん、家族がことにいたね…涙

ところで福助とみつえは…つきあってる?
女将同士が犬猿の仲ということで結婚するとしたらロミオとジュリエット状態ですねえ。
みつえと福助の結婚が、岡安の未来にも絡んできそうな…。

これからの展開に興味津々。

 

座長は天海一平

千代の異動した劇団は、

  • 新派の元トップ女優
  • 今で言うところの元アイドル
  • 元歌舞伎役者

元トップ女優も、アイドルも自分が一番!なタイプだろうし。
元歌舞伎俳優も頑固で歌舞伎以外のジャンルを見下しそうな。

…うん…
掃き溜め。
寄せ集め。
このメンバーと上手いことやっていくの、大変そう~。
全然まとまりそうにない…。

さらに座長は一平。
一平、何考えているか分からないからねえ~。
元々知り合いの分かえってやりにくいタイプですねえ。

ところで撮影所では脚本全然上手く書けなくて悩んでるところしか見ていなかったので、一平が座長になれたんだ?
大山社長の指名だそうですが、あの後一平は大山社長に認められたのかな?

一平のポストについてはこっちも天晴さんたちと同じく疑問だけど、その種明かしはこれからですかね。

今週からは千代ちゃんと一平の絡みがたくさん見られそうなのも楽しみです。