【おちょやん】感想ネタバレ 第83話 防空壕での出会い

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第83話

 

19年2月、福助が出征。
そしてその数日後、芝居茶屋 岡安も最後の日を迎える。

富士子、節子、玉。
シズはお茶子一人一人に労いの言葉を掛ける。
「あんたらがこの岡安の歴史そのものなんだす」
かめは引き続き岡安に。

最後にシズは「堪忍な」と自分の力不足を詫びて頭を下げる。
お茶子たちは自分たちも支えきれなかったことを詫びて頭を下げた。

するとシズは、「せやな」と。
ほんなら皆のせいや!肩の荷が下りた!とケロッと態度を変えて、ならちゃっちゃと出ろと。
「また次の幕開けるなはれ!」
みんなを追い出しシズは戸を閉めた。
「芝居茶屋に湿っぽいのは似合わへん!」
シズらしい送り出し方。

こうして岡安はその60年余りの歴史に幕を閉じた。

その後、戦況はどんどんと悪くなる一方。
一ケ月後には全国の大劇場も次々と閉鎖されることに。
えびす座も鶴亀座も、その例外ではなく、
とうとう道頓堀の灯は消えてしまった。

 

昭和20年2月。
B29による空襲が何日も続いていた。

そんな中でお家庭劇はかろうじて開いている小さい芝居小屋を転々と歩きどうにか公演を続けていた。

一座の皆が稽古場にいるところへ、熊田に呼び出されていた一平が戻って来た。
そこに空襲警報が。

千代と一平は皆とはぐれてしまうが、2人はどうにか防空壕へ。
防空壕では赤ん坊が泣き出し居合わせた人たちがはイライラ。
口喧嘩が始まりかけると…

「花子…花子やろ!会いたかったで!」
男性が千代に声を掛けてきた。
「花子ちゃいます。人違いどす」
千代が答えると
「いや、花子は人ちゃう。昔飼うてた牛や」
「誰が牛やて?」
「あ、よう見たらちゃうなあ。花子に似てる牛さんや」
一転、場は笑いに包まれた。

そのまま千代とその男は掛け合い漫才のようなやり取りを続けてその場を和ませる。
その男は、しゃべくり漫才師、花車当郎(塚地雅也)だった。
千代との運命的な出会い。

 

百久利にも再び赤紙が。
百久利は涙を流しながら軍歌を歌い出征して行った。

百久利が出て行った後、重苦しい空気に包まれる一座。
「よっしゃ!それではお稽古しまひょか!」
百久利さんが戻ってきたときのために皆で家庭劇を守ろうと千代は皆を叱咤激励。
「すまん!…あかんのや」
一平は家庭劇を解散すると皆に告げた。

シズさんらしい岡安の締めくくり

福助の出征。
そして岡安も最後。
岡安もわりとあっさり終わりなのね。

今週の残りの回を使って岡安の最後を描くのかなあと思ってたら、岡安もあっさり終わり。
まあドラマ内でも言っている通りシズさんらしくてそれはそれでいいかと。

それよりも描くべきはどんどんと悪化していく戦況と困窮し疲弊していく世の中。

シズさんくらいはさっぱりしてくれてないと辛いからねえ…。

戸をピシャッと閉めた後の、シズさん、宗助さん、かめさん。

 

お茶子さんたちのその後は…?

富士子さんは旦那さんの田舎に行くことに。
農家の実家を手伝う。

節子さんは東京に。天涯孤独だから気ままに暮らす。

玉は暫くは大阪の実家に。
寝たきりのおばあちゃんの面倒を見る。

 

お茶子さんたち、これで終わり??
哀しい…。
いずれにしてもお茶子で3人セットでってことはもう無いですものね。
芝居茶屋も終わりなんだから。

お茶子さん3人セットで可愛かったからなあ…寂しいわ。

その後3人はどうなるんだろ?

富士子さんは田舎だから空襲は大丈夫かも?
戦後の食糧難に助けて貰うことがあるのかなあ?

節子さんは、東京…汗
空襲大丈夫か…!?
天涯孤独って言葉が…不安を煽る。

玉ちゃんは、暫くは大阪に。

大阪大空襲、確か道頓堀は焼き尽くされてしまうのでは?
これからどうなるのか、不安でしかない。

 

花車当郎との出会い

防空壕の中で赤ちゃんが泣き出し、イライラな雰囲気のところ、その場を和ませたのは…花車当郎。
塚地雅也さーん!
イカ大王が!!!

赤ちゃんが泣いているの、「敵に見つかる!」って怒られたのに、そんなに皆で爆笑しちゃダメでしょっ!
とも思いましたがwww

笑いが皆の心を和ませることを描きたかったんだろうからOK。
これには素直に感動。

千代ちゃんと花車さんの息もピッタリで。
しゃべくり漫才の内容も面白くて、塚地雅也さん、さすがだわ!!

こっちも和まされました。

そして「笑い」って必要だなあと。
笑いの力を痛烈に感じました。

今、コロナ禍でエンタテイメント業界大変ですが、文化の灯を消しちゃいけないよとも痛感。
こういうのが無くなっちゃうと、人は人でなくなる。
人の誇りが無くなる。

 

その後は…

福助に続き、百久利さんも。
千之助さん、目を合わせられませんでした。

昨日、万太郎さんも役者といて将来有望な若手がどんどんいなくなっていくことを嘆いていましたが、昨日の名万太郎さんの嘆きも重なって無言の千之助さんが辛い。

香里が、毛布にくるまってました。
もうやだー!みたいな言い方してたけど…アレは香里さんらしい言い方で、結構ひもじい状態なのかな…。

そして家庭劇もとうとう活動停止に入るみたいですが…大阪大空襲は逃れられないし…明日も辛そうです…。