【澪つくし】第5話 あらすじ
大正から昭和になったときの年末。
かをるは昭和はどんな時代になるかと期待に胸を膨らませていた。
ある日、
かをるがツエを伴い銚子駅の前を通ると、入兆の男衆が誰かを迎えに出ているのを目撃。
駅の中から出て来たのは洋装をした若い美しい女性。
その女性は入兆の人力車に乗って、かをるの前を通り過ぎて行った。
その女性は本妻の娘で東京の女子大に行っている律子。
かをるとは腹違いの姉になる。
母るいも小間使いのツエも、かをるは律子と姉妹なのだから卑下することはないと言うが、
かをるは気品溢れる律子に比べたら月とスッポンだと思った。
年末の墓参りの途中、かおるとるいは、入兆の人力車に乗り、男衆に案内され銚子を見物している律子を見かけた。
律子の一行が踏切を越えてあぜ道に進んだところで、「利根川丸」の幟を立てた大八車の男衆と鉢合わせ。
入兆VS利根川丸で道を開けろと揉み合いになろうとしたところで
律子は無言で人力車を降り道を譲った。
そして漁師たちの間を通り抜けて行く。
漁師の一人が律子にちょっかいを出すが、
律子は毅然として態度でその手を払いのけた。
それをきっかけに両者はケンカに勃発…というところで、
イワシの運搬が最優先と利根川丸の男衆はその場を去る。
男衆は外川の吉武一家だと言い捨てて行った。
この一連のやりとりと見ていたかをるは
律子の気高く毅然とした態度に憧れの気持ちで一杯になった。
【澪つくし】第5話 感想
改元にまつわる会話が令和の今だからこそ響く不思議
大正天皇が崩御されたのが12月25日。
その後速やかに新天皇が即位し、新たな元号が昭和と発表。
…ってことは、昭和元年って約一週間しかなかったのねー。
初めて知ったわ。
かなりバタバタ。大変だったろうなあ~。
お正月準備の障子張りをしながら
新しい時代に対して期待を膨らます、かをる達の会話。
ツエさんの
「しょうゆ元年」
上手い!
そして昭和がどうもピンとこないとコメント。
令和の今、改元を2回経験した我々にとっても、
コレすごく共感できますが、
やっぱり昭和になった当時もそう思われてたのね~。
でもそのしっくり行かない響きも段々馴染んでくるから大丈夫笑
放送当初は昭和60年。
見ている人の多くは改元未経験。
このセリフのやり取り、当時はどうってことない会話として
適当にスルーされちゃっただろうけど、
30年以上経ち、今は妙にリアルで心に刺さる。
時間経過の妙ですね。
お正月らしい季節の描写が懐かしい
年末の町の風景は、羽つきに始まり、露店で冬野菜を売ってたり…懐かしい。
かをるが昭和について話し合ってるシーンも小間使いのツエさんと障子張りしてるし。
こういう季節感あふれる絵柄が入ってると
当時の生活の様子、時代の雰囲気が伺えてとてもいいなあ~。
桜田淳子さんの圧倒的な美しさ!
で、今日最もインパクトがあったのは律子さん、桜田淳子さんの登場!
もう、すっごくすっごくキレイー!
モガのファッションが本当によく似合ってて。
うっとりと見入ってしまいましたー。
沢口靖子さん加賀まりこさんの上に桜田淳子さんって…
なにこのドラマ!
美人がいーっぱい!
目に楽しーい!!
桜田淳子さんの麗しさはもちろんのことですが、
このキャラ設定にもツボはまり!
大正~昭和初期のドラマや小説によく登場するタイプの女性だけど、
この気品に溢れ、毅然と気高い感じ、
こういう女性大好きで!
個人的にも超ツボってます!
これ、子供の頃からの刷り込み!?(笑)
昔からナナコロビヤオキはこういうモガ女性を見ると
必ず心をわしづかみにされてしまいます。
こういうの昭和ロマンって感じなんだろうか。
存在そのものに惹きつけられてしまうのー。
そしてそのイメージを桜田淳子さんが見事に体現しているというか。
そのマッチぶりがまた素敵で。
ああ!ゾクゾクするわー。
この律子さんの存在だけでも、澪つくしを絶対に見届けまっす!!!
一発触発の醤油VSイワシ
律子さんの人力車は、大八車とやりあってました。
利根川丸の幟を掲げ、吉武一家だと。
あのイケメンの家の衆ってことか~。
ジェームス三木さんはこの澪つくしを日本のロミオとジュリエットを書きたいと思って手がけたそうですが、
銚子では醤油屋とイワシ屋は張り合う関係なのね。
ロミオとジュリエットの
モンターギュ家VSキャピュレット家か。
ウェストサイド物語の
ジェットVSシャークでもあるのか。
イワシのお刺身はお醤油が必要だよ。
なんで仲悪いんだ?
仲良くしようよー。
これからの展開が楽しみですー。
『澪つくし』
作 ジェームス三木
音楽 池辺晋一郎
【出演】
古川かをる…沢口靖子
坂東律子…桜田淳子
梅木健作…柴田恭兵
若林ハマ…根岸季衣
小畑兵造…高品格
神山平六…牟田悌三
古川清次…寺田農
馬場ツエ…鷲尾真知子
小浜…村田雄浩
竹田…葛西和雄
須貝…浜田晃
鯖江…竹内のぶし
磯部…岡田正典
梶木…町田真一
小倉三太…下村享司
劇団ひまわり
鳳プロ
古川るい…加賀まりこ