【あぐり】感想ネタバレ第152話 ヌーベル・アグリが大流行。あぐりはカリスマ美容師に

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第152話

昭和27年(1952年)夏。

美容業界では、コレからは個性の時代と次々と新しい髪型が発表され、
どの店もいかに流行の先端を行くかと凌ぎを削っていた。

あぐりの店は、そんな中で他の店に押されがち。
他の店はアメリカやフランスの流行を取り入れてどんどん新作を発表している。
それに対してうちは時代遅れだと指摘する千花。

あぐり達はビューティサロン光美堂の目玉商品となる新作を作ろうと、
あぐり達は夜遅くまで研究を続けた。

あぐりは家に帰った後も夜遅くまでデザインを考える。
またあぐりは、机の上のユリの花、台所の野菜や果物など、目に入るものを次々とスケッチ。
そこからインスピレーションを受けてデザインを作って行った。

その夜もあぐりは、遅くまでデザインがを描きそのままその場でうたた寝。
目を覚ますと林がいて、あぐりのデザイン画に色を加えてくれていた。

素敵なデザイン。
名付けて「ヌーベル・アグリ」。

この新作、「ヌーベル・アグリ」は瞬く間に全国的な流行となり、
あぐり美容室の人気は不動のものになる。
支店も2年計画であと5店舗。
そうなればビューティサロン光美堂は名実ともに日本一の美容院。

 

ある日、尚久が小説家吉行淳之介の名を語り女性をナンパ。
カフェ・セ・ラ・ヴィであっているところ淳之介と南に見つかってしまうが、
女性の狙いは、淳之介ではなく、あぐりに直接ヌーベルアグリをしてもらいたいから。

あぐりは今や女性達に大人気の美容師。
淳之介は、その女性をあぐりの店に連れて行ったが、あぐりは忙し過ぎて無理だった。

時代の寵児、今や15店舗を抱える美容院のオーナーのあぐりには無理なことだが、
しかし、コレまでは淳之介や和子の知り合いなら、あぐりは無理をしてでもやってくれた。
淳之介はあぐりが何か変わったと感じる。

 

ある晩、あぐりはカフェ・セ・ラ・ヴィを訪れた。
そこであぐりは森と久しぶりに再会。

酔っぱらった森は、あぐりの活躍を祝福しつつも、全国津々浦々どこへ行ってもあぐりの考案した髪型ばかりで気味が悪いと言う。
あぐりは誰もが美しくなりたがっている、その期待に答えることが美容師の仕事だと反論。

泥酔した森は、何もかも手に入れて夢も叶ったのはいいが、
たくさん手に入れたものと引き換えに何かを置き忘れてしまったのではと問いかけた。

あぐり、新作「ヌーベル・アグリ」を発表

あぐり、デザインセンス抜群なんですねえ。
コレまであんまりそういうシーン見せてもらえてないから実感わかないけどw
でも美容院をここまで展開していた男だからセンスはいいはずですw

絵もいきなり上手くなってたねえw
それも美容師なんだから、ここまで店舗を拡大できた人だから絵心もあるでしょう。

林さんが絵描きさんでまた良かったね。
あぐりが絵心があると言うことからも林さんとは気が合っていたんでしょうねえ。

 

ドラマの描写では、あぐりが絵を描く、デザインする、絵心あることに
そんなだった?となりますが
実際はやはり絵心のある方だったんだと思います。

原作「梅桃が実るとき」によると、和子さんや理恵さんに相当ハイカラな
当時にしたらアヴァンギャルドな服装をさせていたみたいですし。
カーテンをモンペにしたとかいうエピソードも本当ですが、いかにもデザインセンスありそうでした。

原作のタイトル「梅桃が実るとき」も幼少期の思い出は、何かの出来事よりも庭の花の美しい印象が強くて、特に梅桃の実の鮮やかな赤が印象に強く残っていると、非常に映像的に記憶されていることからも非常に絵心のある方だったんだろうなあと思います。

しかし、ヌーベルアグリ、本当にコレでいいんかい?
コレ、一回シャンプーしちゃうともうできないんじゃないの?
自分で再現できる???

すごく難しいと思う。

 

あぐりは、カリスマ美容師の先がけ

あぐり、美容院経営も絶好調。
あぐりのデザインする髪型はたちまち大流行だし
コレはまさに今で言うカリスマ美容師ですね。

本当に、そんなにすごかったの?とびっくり。

以前借りて読んだ「梅桃が実る時」では、
戦前に銀座の伊東屋のビル内と、岡山の百貨店の中に支店を持ったのは書いてあったけど
戦後は、そこまでしなかった気がします。

戦後は、市ヶ谷のお店をきっちりと盤石な店にして行ったと言う印象。

ましてや新作の髪型をデザインして大流行になったとは??

 

ということで確認してみるとあぐりさんい関するページが。
コチラです⇨婦人画報『カリスマ美容師の草分け。吉行あぐり」

確かに、あぐりさんカリスマ美容師の先駆けのようです。
婦人画報に次々と新作を発表されています。
婦人現代って婦人画報がモデルなのね。
婦人画報の常連ってかなりカッコいい!!!

でもそれは、戦前のことですね。
戦後はやはり、そういった派手な露出はされていなかったと思います。
もちろん秩父宮勢津子様もいらしたりと錚々たるお客様がお得意様でい続けてたようですが。
戦後のあぐりさんは拡大路線ではなく、職人気質で名店となっていたと言うのが原作を読んでの印象です。
最先端を追うよりも、基本的な技術がしっかりしていることを重んじていたようですし、
流行を追うよりもお客様に似合う髪型を追求していた感じ。
だからバブルに向かう空気に踊らされずに、ひっそりと、でも安心のお店だったんだなあ
だからあぐりさんが閉店されるまでセレブ達が通い続けたんだなあと実感しました。

だから、この描写はドラマ独自の描写なんでしょうね。

ジュンノーズ3人コント

久々の、淳之介、尚久、南の3人コント。
なんだかんだ、お馴染みになって面白くて好きだわ。

尚久、今日は淳之介のフリしてナンパしてました。
相変わらずですねw

最初、淳之介が招集されたスキに諒子ちゃんに接近していた時はなんだ?とビックリしましたがそれが芸風なんだなあ。
でも関口さん、結構面白いですよね。

子役時代から、きちんと子供のドラマを積み上げてるからの結果ですね。

こういう、ほのぼのした人の描き方は、このドラマ楽しいですね。

 

森潤は、あぐりに疑問を投げかける

森潤は、あぐりに酔っ払いながら疑問を投げかけました。
あの酔っ払い方、ただ僻んで絡んでいるようにも見えるがw

森さんとしては、全国津々浦々アグリ・ヌーボーになっているのが気に入らない。
そんなの気持ち悪いと言う。
確かに森さんは、個がしっかりしているからそう思うでしょうね。

まだ日本中が洋装初心者だしね。
その後も80年代は聖子ちゃんカットとか、
バブルのワンレンブームとかソバージュとか
最近じゃない?やっとそれぞれの髪型するようになってきたの。
そのそれぞれもまだまだだとは思うけど…。

そしてあぐりにも何かを忘れてしまったのでは?と言いました。
何もかも手を入れたけど起き忘れたものはない?と。

言いたいことは分かる。
淳之介も何か引っかかってたし。

でもちょっと材料が足りないなあ。
あぐり、忙しそうだけど、これまでと変わらずマイペースに自分を失わずにやっていると見えるし。林さんとも仲良しだし。
和子と理恵も、洋介くんも寂しがっている様子はないし。
沢子と千花も楽しそうに仕事してるしねえ。

もうちょっと家族や弟子たちと気持ちが離れてる?
あぐり、皆の悩みとかに全く気づいてない?
みたいな描写が欲しかったと思う。

言いたいことは分かるけどね、ちょっと足りない。
そのせいで、見ようによっては未だ貧乏な森潤があぐりにくだ巻いてるように見えてしまう。

ところで、鈴音ちゃんはどこに行った?
森さんが「スズメはスズメ」って言ったの、鈴音ちゃんのことかと思った。
地方に行って会ってきたのかと思ったよお。

鈴音ちゃんは疎開したまま地方に定住しちゃったってこと?
最後に鈴音ちゃんにも会いたい。