【あぐり】感想ネタバレ第72話 チェリーはピンチ。あぐり抜きで盛り上がる美容室建築

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第72話

あぐりとチェリーの話を部屋の外から聞いていた千代子。
最初は結婚を進められてショックを受けていた千代子だったが、
チェリーの親心を知り、北海道に帰って結婚することを決意。

千代子の奉公の最後の日、チェリーは千代子の卒業試験を行った。
モデルはあぐり。
千代子は見事にウェーブを施した。
卒業試験は合格。
あぐりは、自分が独立する一方で、千代が夢破れて去って行くことに複雑なも思いを感じていた。

 

千代子が山岡美容室を去った数日後、チェリー山岡のピンチとなる事件が起きた。
千代子の後釜として入ってきてマネキンをしていた松島が電車に飛び込み自殺未遂を起こしたのだ。
松島がマネキンをしていたことが親に見つかって無理やり連れ戻そうとされて悲観して飛び込み自殺を図ったらしい。
一命はとりとめたが重体。

このことがチェリーにとって最悪の事態に。
新聞各社はチェリーがマネキン倶楽部で女性たちを搾取していたとデマを書き立てた。
チェリーの成功をやっかんだ同業者が流したデマを流したのだ。
しかしこれにより、チェリーは美容師協会から除名処分となってしまった。

あぐりは、チェリーの疑惑が晴れるまで店の開店を遅らせてチェリーを手伝うと申し出るがチェリーはキッパリと断った。
「いずれ競争相手になるかもしれないのよ。今からそんな甘っちょろいことでどうするの!」
チェリーは、必ず乗り越えて見せると、自分の開店準備に専念するようあぐりに言った。

 

エイスケは美容室の名前を考えてくれていた。
AGRI美容院。

これからは西洋との交流も盛んになることを考えたエイスケは
世界に通用する名前がいいと英語でAGRIと書いた。

AGRIは英語で農業agricultureにも通じる。
農業は大地を開拓し、前へ前へと進む。
あぐりのイメージとピッタリ。
「あぐりのいいところは、どんな時でも前へ向かって突き進んで行くこと」
あぐりの父が言っていた言葉の意味もAGRIには込められていた。

いよいよあぐりに美容室計画が動き出す。

世津子が美容室の建設業者と正式に契約してきた。
予算より安くやってくれるよう取り付けてきた。

さらに燐太郎の書いた図案も仕上がる。
実にモダンな設計。

4ケ月後、念願のあぐりの美容室が完成した。
幾多の困難を乗り越えてまさにここからあぐりの新しい人生が始まろうとしていた。

千代子、卒業

千代子は、美容室を辞めることを決心しました。

チェリーがここまで自分のことを考えてくれていたことを知り、
自分自身も限界を感じていたことを初めて自覚。
辞めようと思ったらスッキリしたと。

確かに、最初思ってたのと違うかな…って思っても諦めきれなくてズルズルっていうこと、よくありますからねえ。
結果千代子ちゃんにとっては踏ん切りの着く良い機会になったということですね。

結婚相手がいい人であることを心から祈る。

最後にチェリー先生が千代子の卒業試験ということで、ウェーブの試験を行いました。
モデルはあぐり。
モデルを選ぶとき皆チーーーーーンってなってました。
辰子さんは目を逸らしてモジモジしてましたが…
やっぱりそれは、千代子にやられるの、怖かったから??
千代子の技術はそこまで壊滅的!?

最終的に、あぐりがモデルとなってウェーブを施して貰いましたが、
素敵にウェーブできてたよ!!
これなら全然美容師できるんじゃないの!?

千代子さん、ドジっ子だけど、物落とすだけだもんねえwww
そういう意味では、あぐりの方がいろいろやらかしてるもんねえ。
千代子さんは、自信が無いタイプみたいだから、緊張するとやらかすだけに見えるんだけど…。
山岡美容室がギスギスしてたから委縮してただけなのでは???

そう考えると、千代子さんの方が、お客様に対しても親切丁寧な対応でいい美容師さんになるのでは??とも思うよwww

結婚=美容師辞めるじゃなくて、何かしら続けていて欲しいわ…。

千代子さん、
「夢は一つとは限らない。また別の夢を追いかける」
って言ってましたね。

それが分かったことは本当によかったと思うわ。

 

チェリーは最大のピンチ!

千代の後釜で入った松島が自殺未遂!
いきなり自殺未遂とは強烈な。
これは本当にあったこと??
チェリー山岡のモデルである山野千枝子さんの記事をいくつか見てみましたが、見当たりませんでした。
今更書かれていないのかも。

マネキンってまだまだ当時の親世代には受け入れられないものだったのですかね。
あぐりがマネキンした時に健太郎さんが難色示したみたいに…。

チェリー山岡のようにアグレッシブな開拓者は叩かれがちですよね。
特にこの時代は、保守的な人ばかりだから。
女が出てきたってこと自体でビックリだったんだろうし。

それにしても平気でデマを書き立てる新聞社。
当時の新聞社はここまで根も葉もないことを書いてたんか…???

デマ記事のせいで渦中の人となったチェリーは美容師協会から除名処分を受けてしまいました!
美容師業界から締め出されてしまったら…商売上がったりになってしまう。
これは大変!!
とハラハラしたいところですが…
それよりも疑問でモヤモヤ。

だって、チェリーが洋髪第一人者なんじゃないの?
マルセルウェーブを日本に広めたのがチェリーなんだよね?
まだまだ美容室って数えるほどしかないんでしょ?
協会を組織するレベルの数の店は無いのでは…?
美容師協会何てまだ無いんじゃない?
当時協会があったとしても、
それこそチェリーがトップなんじゃないのぉ!?

調べてみたら、
やはり美容師協会の創設者が山野千枝子さんでしたよ!
昭和 4年 大日本美容協会創設。
昭和21年 全日本美容連盟創設。
(参照:ウィキペディア 山野千枝子
戦前も、戦後も、美容師業界のトップに君臨。

自分で美容協会を立ち上げた直後にスキャンダルで除名処分になりかけたことでもあったの?
よく分からん。

あぐりに経営者の大変さを思い知らせるエピソードをぶっ込みたかったんだろうけど
それにしても、とんでもない騒ぎ過ぎて、あぐりにはまだまだ参考にならないだろうしなあ…。

それにこの理不尽な疑惑をチェリーがどう解決するのか、
そっちをきちんと解決しないと、こっちもあぐりの開店の話に集中できないぞ。
そのくらいの大事件なんじゃないの、コレ!?

 

エイスケが命名「AGRI美容室」

相変わらずちょいちょいアレ?な部分が多いですが
今日癒されたのは、エイスケさんが美容室の名前を命名してくれたこと。

AGRI美容室。
まんまだけどwww
エイスケさんとしては英語表記にこだわったこと。
今では英語表記は当たり前にありますが、
当時ではかなり革新的だったんでしょうね。
エイスケさんやはり言葉への感度が高い。
先見の明がある。

AGRIを農業=agricultureとつながりを持たせて。
切り開いて前へ前へと突き進む農業はあぐりの生き方に共通すると。
そしてこれはあぐりのことを褒めた父の言葉。

エイスケさんが覚えていてくれたことが嬉しいわ~。
なんだかんだ言って、あぐりが宝物に思っていることを大切にしてくれて共有してくれている。
ここがエイスケさんの素敵なところ。
エイスケさん、こういうところでかっさらって行くのよね…。

 

AGRI美容室の完成

しかし、やっぱり美容室の開店についてはご都合満載。

あぐり抜きでどんどん、サクサクと準備が進んでいく開店準備。

建築屋さんとの交渉は世津子さんがバッチリ進めてた。
健太郎さんからお願いされたの?
世津子さん、カフェ・セ・ラ・ヴィと雑誌編集の上にあぐりの美容室建築の世話までって…
どれだけ忙しいんだよ?

そして設計は燐太郎さんが素晴らしい図面を引いてくれた。
燐太郎さん、なぜ??
なぜそんな技術が!?
友達の建築士にお願いすればいいだけなんじゃあ??
なのにちょっと教わっただけであっという間に…!
どれだけ天才なんだ、燐太郎。
お絵描きじゃないなんだよ?
こんな素人に任せて建物の強度とかは十分にあるのか!?と不安になる…。

ところで、世津子さんが契約成立し!って帰ってきてから
燐太郎さんが「簡単が図案ができたよ」って設計図を初公開してくれましたが、
建築屋の見積もり設計図無しでやったんか?
世津子さんは建築屋と何を持って交渉してきたのか!?!?

こんなモダンな建築、ムリ!って言われちゃうかもよ…。
思ったよりも安く契約できたって嬉々としているけど、
設計図も見ずに契約締結って…悪徳では!?
さらにエイスケさんが斜めにガラスを入れたら…なんて奇想天外なことまで言ってましたが
建築屋は対応できるのか、まずは確認したほうがいい。

そうまでして、わざわざ皆をあぐりの美容室に絡まなせなくていいと思うよwww
これぞAKのゴリ押し。
この頃からやってたのね…。

しかし、完全素人の世津子さんと燐太郎さんが美容室建築をゴリゴリ進めてるのは許して、
石屋の佐々木さんのことは却下って。
それはないんじゃない?
石屋の佐々木さんこそ採用してあげてほしかったわ。

皆が「石はムリー」って言いながらどこかに石があしらわれてたら可愛かったのになあ。
それはあぐりのアイデアで採用して。
AGRI美容室の看板とか。
意外にモダンなデザインにしてくれて。
そんなエピソードがあればいいのに~。
佐々木さんとしてもモダン建築に石材を上手く取り入れられたらビジネスチャンスになるじゃんー。

そういうところまでこのドラマは気が回らないのかなあ…。

皆が勝手に盛り上がってるのに、あぐりあまりにも絡まないのにも疑問。
燐太郎さんが勝手に自分のイメージで設計しちゃってるし。
あぐりにコンセプトとか聞いてるの?と心配になる。

あぐりが建築に関しては素人だから皆にお任せしたとしたら、
それならそれで、なお一層技術を磨いたり(「なお」っていう元が無いが笑)、
店の経理に着いて習ったりしないとでは??

これまで見ている分には
あぐりの技術力も、どうせ千代子ちゃんと似たり寄ったりだろうし、
お金のことも全く分かってないみたいだし
お嬢様そだちの世間知らずだし…

あぐりが本気で店をやる気があるのか、事が進めば進むほど心配になるwww

今日のラストのナレーション、

念願のあぐりの美容室が完成した。
幾多の困難を乗り越えてまさにここからあぐりの新しい人生が始まろうとしていた。

とありましたが、首を傾げてしまったー。
「念願の」って、あぐりそんなに願ってた???
「幾多の困難」って…いつ?どこで!?
あたし、ちっとも。
見逃した回あったかしら…?

あぐりより周りが盛り上がって美容室をつくっちゃったとしか。
あぐりが山岡美容室で相変わらずの見習いのうちに美容室ができちゃったって感じだよ??