【あぐり】感想ネタバレ第150話 林に女の影⁉︎和子の勘違いコント

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第150話

昭和24年(1949年)9月。
あぐりが林と結婚して2ヶ月が経った。

あぐりは相変わらず忙しい朝食も食べずに出かける日々。
新聞社を辞めて挿絵の仕事をしている林が主に家事をしている。

よその家とは父と母の役割が逆だと話す和子達。
その会話が聞こえてしまった林は肩身が狭い。

 

そんな中、林宛に女性から電話がかかってきた。
「いやあ、君か!」
嬉しそうに電話で話す林。
電話を取り次いだ理恵は不審に思う。

林は電話がかかってきた女性とカフェ・セ・ラ・ヴィで会っていた。
二人を目撃した森は、林に女性との関係を聞いてみると
その女性は新聞社時代の林の後輩で、連載小説の挿絵のオファーを受けたと言う。
やはり自分の食いぶちは自分で稼がないとと嬉しそうに話す林。

林はこの話は正式に決まってから話したいので、あぐり達には内緒にしておいて欲しいと森と世津子にお願いして出て行った。

林が帰ったのとすれ違いでカフェ・セ・ラ・ヴィに和子がやってくる。
和子は、林が女性といるのを見かけたと気にするが、林に口止めされた森と世津子は知らないふりではぐらかす。
森と世津子の様子に和子は不信感。

翌日、林はあぐりが出かけたところを見計らい、林は洋介に蝶ネクタイを選んでもらいながらおめかし。
その現場を理恵はこっそり見てしまう。

和子と理恵が怪しんでいると、そこに千花が林に頼まれたと薔薇の花束を持ってきた。
和子と理恵は、あの電話の女性と会うのだろうと確信。

あぐりのためにも林を女性と会わせてはならない。
どうしたらいいかと考えているところにタイミングよく淳之介が現れた。

和子と理恵は淳之介にお願いして、林を引き留める作戦。
淳之介は有る事無い事林に相談を持ちかけ、林が出かける時間を引き伸ばそうとするが
最終的には編集長の民子から電話が入り呼び戻されてしまう。

いよいよ出かけようとする林。
困った和子は、今度は理恵が腹痛と言うことにする。
お腹を押さえてかがみ込む理恵に、林はすっかり騙され夢中で病院に運び込んだ。

 

病院から戻った林と理恵。
原因不明だから安静と言われたと心配してあぐりに報告する林。
和子と理恵のコソコソを一部始終見ていた洋介は、仮病だと言い正直に言えと言い出した。

「私がやらせたの。悪いのは理恵じゃないよ」
和子は事情を説明。
すると、林は「それは勘違いだよ」と、連載小説の挿絵の仕事を紹介てくれたこと、正式に決まるまで世津子達に口止めしてもらっていたことを説明。

しかし、和子の疑いは晴れない。
なぜおめかししてバラの花束を持って会いに行こうとしたのかを聞くと、
「死んだお母さんにだよ」
と洋介が行った。
今日は亡くなった妻の命日で、林は墓参りに行くために妻の好きだった赤いバラを用意しておめかししていたのだ。

和子と理恵は納得。

しかし今度はあぐりが怒り出してしまった。
お互いの過去を全て受け入れるのが夫婦ではないか、林にとって大事な人は自分にとっても大事な人、自分も林の妻の墓前に行き挨拶がしたかった。
「私、林さんのこと見損ないました!」
あぐりは部屋を出て行ってしまった。

夜、あぐりが縁側で一人いると、林がやってきた。
「さっきは嬉しかったです。ああ言ってくれて」
そして、林は、明日よかったら一緒にお墓参りに言って欲しいとあぐりにお願いした。

少しずつ、本物の夫婦になり始めたあぐりと林だった。

本日は和子の勘違いコント

またまた勘違いコント。

和子ちゃん、可愛いからいいけど、結婚2ヶ月でそんなことはないよw
エイスケさんじゃあるまいしwww

この脚本、割とこういうすれ違いコントは可愛いくてクスクスしちゃう。
会話劇が上手というか。
だから里見浩太朗さん、星由里子さん、草笛光子さんがやると光ってたなあ。

淳之介の引き留め作戦はちょっと間延びなところがありますが
それはスキルの差ですかねえ。
まあ、ジュンノーちゃんらしい天然っぽさとも言えて悪くはないけど。

ちなみに淳之介、相談のネタに人妻と不倫しているとあること無いこと言ってましたが
あの下宿の未亡人の存在をつい思い出してしまったよ…w

子供達はそこそこ好演してますねえ。
ちょっとおぼつかないところもあるけど、それもまた可愛らしさでOKかなと。
ホント、このドラマのいいところは子供達が生き生きとしているところ。

 

林さんは主夫に負い目。90年代はまだこの価値観

林さん、挿絵の話が決まりそうでよかったですね。
好きなことで仕事ができることはこの上ない幸せ。
それはそうだけど、家で家事をしていることに負い目を感じていました。

子供達も、他の家と逆だ、おかしいと言い切るし。

この描き方は、まさしく今とは違いますね。
90年代はまだまだ男性が外に出ていなくちゃと言う考えが強かったことの証拠ですね。

原作でのあぐりさんの話によると、再婚相手の方は新聞社のカメラマン。
割とマイペースにお仕事をされる方で、とっても子煩悩で家事が大好きで、
仕事ばっかりのあぐりに変わって喜んで家事を請け負ってくださっていたと書いてありました。

年齢も割と上になって結婚されたから、そこそこで新聞社を退職されて、あとは自宅で絵画教室をされていたとか。
おかげですっかり家事は旦那様になっていたようでした。
読んでいて、夫の役割、妻の役割にこだわらずに、あの時代にしたら革新的なご夫婦だなあ、さすがあぐりさん!と感心ました。

でも90年代では、あぐりが外で働き、林が主夫になることを疑問無く書くわけには行かなかったんでしょうねえ。

あぐりと林は少しずつ本物の夫婦に

和子の心配は勘違いに終わりましたが
亡くなった妻のお墓参りに行くつもりだったと聞いたあぐりは逆に怒っちゃいましたねー。

でもこの再婚の場合はお互い配偶者を早くに亡くした者同士の再婚なので
そんなに隠さなくてもいいんでないの??
とも思っちゃうけどw

まあお互いがお互いをさらけ出せるようになるプロセスと言うことでw

あぐりは心の広い人でいいですねえ。
夫婦になることは、お互いの過去も受け入れることだと。

再婚夫婦はそういった壁を取っ払わないと先に進めないですが
さっさと取っ払って楽しい話が見たいのでこれで解決ということでよかった。

来週はとうとう最終週。
最後はチェリーも勇造さんも、ふーみんも!出てきて賑やかになりそうですねえ。
色々ご都合展開もあったけど、あっけらかんとした空気感はこのドラマでは楽しかったから
最後はその雰囲気を大切にハッピーに終わって欲しいなあ。