【あぐり】感想ネタバレ第149話 和子にとってエイスケは永遠の存在。もう少し時間を掛けてあげよう

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第149話

あぐりが結婚して2週間が経った。

あぐりは美容院の仕事を精力的にしている。
新聞社を辞めた林は雑誌『婦人現代』での挿絵の仕事を請け負うようになった。

朝食時、
これまでと変わらず、林さん、あぐりさんと言い合っているのはおかしいと洋介が言い出した。
そこから洋介と理恵はそれぞれお母さん、お父さんと呼ぶか、パパ、ママと呼ぶかも話題に。

洋介はお母さんお父さんと言うが、理恵は淳之介や和子のようにパパと呼んでみたかったのだと言う。

それぞれ好きな言い方で呼べばいいとまとまりかけたところで、和子に林をどう呼ぶかと話しかけると和子は
「おじさん」
とだけ言って席を立った。

その後、仕事場に立ち寄った和子にあぐりは、林のことをパパとは呼べないかと聞いてみると、和子は断った。
「私にとってパパはたった一人だから。ごめんなさい」
「そうよね和子にとってパパはエイスケさんだものね」
あぐりは呼び方なんてどうでもいいねと和子に言った。

和子には一つ悩みがあった。
それは学校行事で父親の参加が必要なものがあったのだ。

和子は、淳之介のところに行き、父親代わりに来てくれないかと頼み込むが、
しかし淳之介にはこう言うことはやはり林に頼むべきだろうと断られてしまう。

 

淳之介は婦人現代に挿絵を持って訪れていた林に和子とエイスケのことを話をした。
どこで暮らしているかも分からないようなエイスケだったが、
和子が生まれてからは和子のお風呂の時間になると必ずどこからか現れて和子をお風呂に入れていたこと。
喘息で伊東に入院していた時もエイスケは足繁く和子の見舞いに行っていたこと。

エイスケの愛を一身に受けて育った和子にとって、エイスケは特別で永遠の存在だと言うこと…。

林は話してくれてありがとうと淳之介にお礼を言った。

 

数日後、あぐりが仕事から戻ると、食卓にご馳走が並んでいた。
今日は和子の誕生日。
あぐりは忘れていたが、林は覚えていて林がご馳走を作ってくれていた。
食卓の真ん中には立派なバースデーケーキも。

楽しみに和子の帰りを待つが、なかなか和子は帰ってこない。

 

 

その頃、和子はカフェ・セ・ラ・ヴィにいた。
和子は、森に誘われて、森が翻訳したチェーホフの『かもめ』の公演を見に行く。

あぐりの家ではいつまでも帰ってこない和子を心配。

そんな中、遅くに和子が帰ってきた。

あぐりと林の心配をよそに、あぐり達の顔を見るなり、初めて観た芝居の感動を話し出す和子。
皆心配していた、まずは謝らないのかという林。
和子が、そう言うのは迷惑だ、おじさんには関係ないと言うと、
林は思わず父親なら心配するのは当たり前だ!と怒鳴りつけてしまった。

ハッとして「すまない」とその場を立ち去る林。

あぐりは、和子を食卓に連れていた。

あぐりは和子が父親と認めないのも自由だが、自分は林を和子の素敵な父親だと思っていると話した。

 

縁側で林は一人寂しく花火をしていると和子がやってきた。
「さっきはごめんない」
「謝るのは僕の方だよ」
和子は林に父親参加の学校行事に来てほしいとお願いした。

「いいのかな、僕が行って」
「うん」
「ありがとう」

和子は林と並んで一緒に花火を楽しんだ。

 

和子にとってエイスケは永遠のパパ

結婚して2週間後。
新しい家族での生活が日常となってくる頃ですねえ。

和子は、他の人と温度差があってこれはキツイ食卓だわ…。

洋介や理恵にとっては、それぞれに父、母の記憶が無いからそれは純粋に嬉しくて仕方がないに決まっていますよね。

でも和子にとってはそうは行かないですよね。
和子は、一人でカフェ・セ・ラ・ヴィに行けちゃうくらいになってるんだからもう中学生?
思春期真っ只中だし、エイスケさんの存在色濃く覚えているし、それは無理だろうなあ。

無理にお父さんと言わせる必要ないよお。

あぐりと林さんが結婚するのは、二人の自由だけど、和子には押し付けない方がいいと思う。
ゆっくりでいいよ〜。

 

 

淳之介は説明

和子のことを心配した淳之介は、林に、エイスケは和子にとっていかに特別であり永遠の存在であるかを説明します。

優しいお兄ちゃん!
そして10歳くらい大人でしたよね?
大人としてきちんと俯瞰した説明をしてくれてありがたいねえ。

和子が生まれたばかりの頃は、お風呂時間になるとエイスケがどこからともなく現れて、エイスケが必ずお風呂に入れてくれたこと。

和子が喘息で伊東に入院したときエイスケは足繁く見舞いに行っていたこと。

同じ頃、淳之介も腸チフスで入院していたが、それは一度しか見舞いに来てくれなかったこと。

和子、溺愛されていたなあ、本当に。
そして、淳之介、かわいそーに!!

この話を聞いていて、淳之介が泣き崩れやしないか、過去の父への恨みが蘇りグレ始めないかとハラハラしちゃった…。

そして、和子のところにはエイスケさんお化けになっても現れましたよねえ〜。
ドラマでは淳之介のところにも行っていましたが、原作によると和子のところだけに現れたみたい。
本当に和子、和子、和子だったんですねえ〜。

それにしても、そこまで女の子だからって淳之介と極端に違うとはねえ〜。
それもまた危ないんじゃないかとちょっと思うわ。

和子、演劇との出会い!

カフェを訪れた和子は、森と話をしていて、
森の翻訳した芝居、チェーホフの『かもめ』を観に行きます。

吉行和子さん、本当に『かもめ』が女優へのきっかけだったのかしら…?

奇しくも、森さんが和子さんの女優の道へのきっかけになるのねえ。
和子にまでたかられると思われてる森がねえ。

森さん、このドラマでいい位置付けにいるなあとつくづく思うわ。
エイスケさんや健太郎さんとか、光代さんとか次々退場しちゃったけど
森と世津子さんが残っていてくれてよかった。
あと一週間。
これでどうにか持ち堪えられるだろう…。

 

意外とあっさり仲直り

このドラマは子供の心の動きの描写はなかなかいい感じですよね。

しかし、最後のところは意外とあっさり。
まあ林さんと和子の関係構築は真面目に描き出すと最終回までに描ききれないから仕方ないし、このドラマの雰囲気とは違ってしまうでしょうからね。

ただ、和子が帰宅してからのところは、簡単過ぎたかな。
あぐりが、和子が林を父と思わなくてもいいけど、あぐりは林は和子の父親だと思っているって言う言葉に、さすがに押し付けがましいものを感じてしまったわ。
自由なあぐりさんだから、和子の気持ちを尊重するのはわかるけど、
だからこそ、自分は林を和子の父だと思っているという言い方は追い詰めちゃうかなあ。

ここは、林さんは、和子の父親になろうと頑張ってくれてるよくらいの言い方でよかったと思う。
あぐりが思うのも自由だけど、気持ちは押し付けちゃダメよ。

 

そんな感じで見ているこっちは気持ちが置いてきぼりになってしまいましたが
まあ15分以内で完結ということで、和子ちゃんは素直に、林に謝って、学校行事への参加をお願いすることができました。

よかったよかった…ということにして、もう次に行くかw