【あぐり】感想ネタバレ第148話 あぐり、林と再婚

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第148話

美容院を訪れた林は、いきなり、しかも皆の前であぐりにプロポーズ。
自分に正直になった結果、あぐりと結婚したいと結論付いたと言う。
林は返事はいつまでも待つと言って帰って行った。
あまりの突然のことに呆気に取られたあぐりは「お疲れ様」とだけ言って林を見送った。

あぐりがプロポーズされたことは、たちまち皆に広がり、岡山にまでも。

皆、あぐりがどんな返事を出すか固唾を飲んで待っている。

そんな中、林があぐりの家を訪ねにきた。
林は大きなキャンパスを持っていて、あぐりを描かせて欲しいとお願い。

それから連日あぐりをモデルに絵を描き続ける林。
モデルをしながらあぐりが林に青森に行かなくていいのかと聞くと
林は新聞社を辞めてしまったと答えた。
自分に正直になった結果、青森には行かないことにしたのだと。

あぐりは、自分に正直に生きるべきと言ったのは考えなしだったと誤り、今後の生活はどうするつもりかと聞くが、林は答えずに絵に没頭。

ある晩、あぐりが一人佇んでいると、エイスケが出てきた。
エイスケは、いつもあぐりの心の中にいると言うが、最近はちょっと住み心地が悪くなったと言う。
あぐりは、エイスケに結婚してもいいか、と聞くと、エイスケは一瞬寂しそうな顔をした後、君の思った通りにすればいいさと笑顔で答えた。

あぐりは、結婚してもこれまでと変わらず色々相談に乗ってくれるかと尋ねた、その時にはもうエイスケの姿は消えてしまっていた。

 

翌日、あぐりは絵のモデルをしながら林に「どうか末永くよろしくお願いします」と伝えた。
あぐりと林は結婚することに。

結婚式は無しで、家族で記念写真を撮ることにした。

 

あぐりは林と結婚することを和子と理恵に報告。
理恵は大喜びだが、和子は複雑な表情。

あぐりは淳之介にも報告し、写真撮影に来て欲しいとお願いするが、淳之介は自分抜きでやってくれと断った。

写真館での撮影当日。
ウェディングドレスを着たあぐり。

あぐり達は淳之介を待つが、待っても待っても淳之介は来ない。

その頃、淳之介はカフェ・セ・ラ・ヴィで燐太郎と飲んでいた。
何があってもあぐりさんには幸せになって欲しい、
エイスケもきっとそう思っていると言う燐太郎。

燐太郎は、淳之介にエイスケのようにもっと柔軟性を持て
作家ならこの状況を楽しんで作品に活かせとアドバイス。

 

淳之介はいつまでも現れず。
いよいよ待ちきれず写真撮影を始めようと言うところで淳之介が現れた。

「母をよろしく」
あぐり達は無事に家族写真を撮ることができた。

 

あぐりの再婚にモヤモヤ

しつこいけど、林さんは平気で居候しちゃうデリカシーない人だしなあ。
ちょっと共同生活して身近にいたから、成り行きであぐりを好きになったとしか思えない。

あぐりも林さんの人柄に惹かれた瞬間が描かれてないからなあ。
絵描きと知って急に夢中になったとしか。

だからなあ、状況的には再婚に持って行っていますが、二人が純粋に恋をしたのかがハッキリ読み取れないので、なんかモヤモヤ。
利害関係じゃないのかなんて疑問もできてしまう。

林さん、高嶋政伸さんだからいい人には見えるけど、リアルだったら絶対に嫌いー。

 

確かにドラマ的には再婚に至る流れではあるけど、気持ちが置いてかれちゃって感未消化。

 

あぐりのマイペースが自分勝手に見えてモヤモヤ

子供達に対するあぐりの態度にもちょっとモヤモヤしてしまいました。

 

和子は思春期の難しい時期だし、和子にとってエイスケの存在は大きいし。
和子にとってはこれはショックだったんだろうなあと思います。
和子にとっても、なんだか転がり込んだまま平然と同居していた林さんのことモヤモヤ不快感が大きいだろうし。

淳之介にとってもそう!
淳之介の中にエイスケの存在が大きいから受け入れられないのだろうと周りは言っていましたが、そうじゃないでしょっ!

そんなことより、やっぱり成り行きで居候していたのは、同じ男性として林のことを信用ならない男だと思ってるんじゃないのお!?

それと、淳之介は、林がエイスケさんを酷評した記事を書いて不快感を抱いた、その時点から止まってるから。
あぐり、結婚決めたのはいいけど、淳之介の誤解を解いてあげないと。

 

実際も、あぐりさん結婚するって決めて揺るぎないものにしてから子供達には話したようですが。
でも淳之介はどう思っていたかは書かれていませんでしたが、少なくとも和子さん、理恵さんは同じ年頃の子供がいたので楽しかったみたいに書かれていました。
和子さんの本音がどうかはさておき…。

やっぱり、林の成り行きの居候エピソードはカットするべきだったと思う。

カフェ・セ・ラ・ヴィや婦人現代で淳之介を交えてちょいちょい会って、エイスケオタと分かり意気投合でよかったじゃん…。

皆が見守るあぐりは無双

林からのプロポーズを受けたことを皆は静かに見守ります。

林さんと謎の同居をしていたことももうどうでも良くなって
周りは静かに祝福。
妻吾郎さんまでも祝福。

あぐりの決断を誰も否定しないのはやはりAKのヒロイン無双の論理のためか?w

美容院のお弟子さん達はいきなり盛り上がっちゃって。
未婚の乙女達、しかも昭和だからプロポーズの現場見ただけで盛り上がっちゃったのかなあ。
千花なんかは、同居してて変なのって言ってたくらいだからもっと突っ込んでもいいのかなあと思ったけど。

森さんは世津子さんにあぐりを見ていると人生は素晴らしい冒険旅行だと語っていました。
その話を聞いている世津子さんはちょっと複雑なのかなあ。

燐太郎さんは、再度の失恋っていうことでしょうか。
こう言う時に飲む酒は苦いと言っていました。

でも拗ねている淳之介に対しては、物書きとしてはこの状況を楽しめと言っていましたね。
状況を楽しむ、この視点、教訓的。

エイスケさんのシーンにはジーン…

久々のエイスケさんのシーン!
やっぱりエイスケさん出てくると空気感が変わりますねえ。

そこにただいるだけでグッと惹きつけられる。

エイスケさん、妖精みたいな存在なんだなやっぱり。

そしてまた野村萬斎さんの演技が素敵ですよねえ。
微細な表情の演技がいつも素晴らしいと思います。
あぐりに結婚していいって言われた時、ほんの一瞬だけ寂しそうな表情を見せた
その症状が心に刺さりましたー。

これがあるから、エイスケさん嫌いになりきれないのよ。
自由奔放すぎるエイスケさんの光と影を見事に表しているなあと、エイスケさんをドラマチックに演じてらっしゃる。

またエイスケさんが必ずしもあぐりの味方じゃない、あぐりの都合のいいキャラじゃないっていうのも掴みどころがなくて面白い。

ここの善悪混在、笑いと悲しみ混在の、匙加減は狂言の世界に通じるのでは?
狂言について詳しくはありませんが、独特な世界観の作り方が狂言師ならではなんだろうなあと感心します。

今日でもう本当にエイスケさんはもう出て来なくなっちゃうのかなあ。
なんだかたまらなく寂しいわ。