【あぐり】感想ネタバレ第29話 勇造の願書締め切り日 

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第29話

「淳之介は私の子供です!このままでは私、淳之介の母親じゃなくなってしまいます!」
あぐりはこの家に嫁いで初めて光代に逆らい、淳之介を奪い返した。

その一件から、光代は淳之介の世話についてはあぐりに遠慮するようになった。
あぐりは、やはり言うべき時には自分の意見を言った方がいいと密かに確信。

 

来年の3月に始まる鉱山の鉄道工事は、その一切を望月組が請け負うことになった。
組を挙げての一大事業。
皆一丸となって何としても頑張ろうと士気が上がる。

大工事で2月は健太郎たち望月組は倉敷に滞在することになる。
エイスケを何としても岡山に呼び戻さなくてはならない。
年が明けたら勇造の試験も始まる。
それまでにエイスケときちんと話さないと。

健太郎はエイスケへの仕送りをやめてみようと千代と話し合う。
手洗いやり方かもしれないが仕方が無い。
「あいつには少し荒療治が必要なんじゃ」

 

あぐりが試験勉強中の勇造にお茶を持って行くと、勇造はエイスケが戻ってくるかどうかを気にしていた。
自分が東京の学校に行ったら家にいる男性は健太郎だけになってしまうと。
「それでも僕は東京に行っていいのかなあ?」

あぐりは、勇造には勇造の人生があるのだから周りのことは気にせず自分の道を進むべきだと勇造に諭した。

「ありがとうお義姉さん」
勇造は笑顔で答えたものの勇造の気持ちは迷ったまま。

そして大正14年の正月。
やはりエイスケは岡山に戻ってきていない。

健太郎は、世津子に電話。
エイスケの仕送りをストップすること世津子からも岡山に戻るよう言ってほしいと伝える。
すると世津子は
「それしきことでエイスケさんは東京を諦めませんよ」
「お金なんかどうにでもなりますよ」
とエイスケにパトロンがいることを匂わせた。

「東京に若い男が独りで暮らしているんです。そんな話の一つや二つくらいあったっておかしくありませんよ」

健太郎はエイスケは岡山に子供がいるのだと、世津子に別れさせるように言うが、そこに磯辺がやってきてそこそこで電話を切ってしまう。

健太郎は磯辺に口止め。

 

世津子が言うように仕送りを止めたくらいではエイスケは戻らず。
そしていよいよ勇造の願書締め切り日の当日。
健太郎が過労で倒れてしまう。

健太郎は勇造に早く願書を出しに行けと言うが、勇造が出かけようとすると、妻五郎と磯辺が来て勇造に土下座。
2人は勇造にどうか望月組の後を継いで欲しいと頼み込む。
戸惑う勇造。

勇造が願書を持って出かけようとすると、あぐりが来てお守りを渡した。
「願書を送り時から試験ははじまっとるんじゃから」
あぐりは勇造を見送った。

勇造は郵便局に行くが…。

夕食時、いつまでたっても勇造は食事に来ない。
あぐりが勇造を呼びに部屋へ行くと勇造はいない。
そして机の上には、願書の入った封筒とあぐりの渡したお守りが置いてあった。

 

 

真面目な人は損をする…!!!

勇造さん、あぐりの言う事に従えばいいのにい!!!

勇造さんは、普通に好感持てる人物。
常識人。
社会性のある人。
普通に善良な市民。

そういう人は損する!!という教訓だわあああ!!

日本人は、「何かと人に迷惑かけないように」と言います。
子育てでも「人に迷惑を掛けないように」がキーワードだったりするけど、
そんなことばっかり気にして、選ぶもの選ぶもの人に気を遣って生きてたら、
やっぱり損するばっかだわ!!!

コレ、もっと子供が幼い頃に見て意識して育てりゃよかったよ…!

勇造さんみたいな人の方が、実際に身近にいたら安心だしありがたいけど、
「一人の人生」目線で考えるとエイスケさんやあぐりの方が強いもんね。
生命力がある。

日本人の「迷惑をかけない」ってキーワードで育てるの、ホントこれで終わりにしようよー!!
教訓だわ!教訓!

まあ望月組はお金持ちだし、土木工事と、自動車の技術って、大きく見ると工学系って事で、見方を変えれば勇造さんにはいい話。
最終的には前向きに後を継いでくれることになるんでしょうけど。

でも…せめて試験受けるだけ受けりゃよかったのにさあ!!!

エイスケさんも、「勇造もやりたいことをやればいい」って言うだけじゃあさあ!
もっときちんと話してあげたらよかったのに。
社会性の高い勇造さんとしては、エイスケにそんな言われ方すればするほど、エイスケはただ家のことを放り出してるだけと感じちゃうのよお!
エイスケさんは、心底「家より自分の人生を大切に」と勇造に伝えただけなんだろうけど~。
エイスケさんには理解できないんだろうけど~。
エイスケさんが17歳って事は勇造さんは15歳くらいなんでしょ?
あの時代の15歳には分かるはずないよ。

ってこともエイスケさんもエイスケさんだから理解が及ばないのだろうけど…。

ああ…勇造さん、犠牲者!!!

真面目な人ほど損をする!
言ったもの勝ち、やったもの勝ち!
これホント教訓だわ…。

勇造さん、とりあえず、大学は行くだけ行けばよかったと現代の感覚からすると、勇三さんが不憫で仕方が無いわ。

あぐりも成長

あぐり、光代さんにぶちまけましたが、それによって光代さんは遠慮するように。
よかった、よかった。

光代さんも、反省したようですね。
さすがにやり過ぎだもんね。

これにより、あぐりは嫁でもハッキリ言っちゃっていいんだと自覚。
よかった。
元々のあぐりの元気な性格が行かされるようになるといいわ~。

そしてそんなあぐりののびのびを発揮したほうが、エイスケさんもあぐりをもっと好きになると思う。

そのうち、あぐりは自分から「東京に行きたい」と言うようになるのかもしれませんね。

 

エイスケに女の存在!?

世津子さん、草笛光子さん、かっこええわあ~!

健太郎さんにエイスケさんは仕送り止めるくらいじゃ岡山に戻らないよ~と健太郎さんをいじるwww

健太郎さんは女だ!ってビビっていましたが…。
きっとエイスケは、そうじゃないでしょうね。

エイスケさん文士として将来有望と期待されているようだから、文士として援助してくれる人がいるとか、どこかの作家先生に弟子入りしているとか?
そんな感じで、どうにか飢えずにやっていけてるのでは??

そして世津子さんなりに、あぐりを東京に来させるための作戦かもねぇ。

でもエイスケに東京の女がいて、あぐりと対決するってのも見たい気もするけど…www