【あぐり】感想ネタバレ第96話 世津子との別れ。自由な時代ともお別れ…涙

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第96話

森潤が姿を消して2週間が経った。
世津子はあぐりの家を訪れて光代にも「婦人現代」への寄稿を依頼。
世津子は鈴音にも原稿を依頼していた。

 

カフェ・セ・ラ・ヴィではエイスケと燐太郎が世津子は婦人現代をやめるつもりなのではと案じている。
なんとか続けてほしいという燐太郎。
しかしエイスケは、差し障りのない提灯記事ばかり書いても続ける意味がないだろうと言う。

そこに特高が入って来た。
世津子に逮捕状が出されたのだ。
世津子は無政府主義者 森潤の逮捕妨害と逃亡補助の容疑。

 

世津子は美容室に飾られた絵を眺めている。
世津子が美容室の開店祝いにプレゼントした川俣秀清の絵。
川俣秀清は世津子の初恋の相手だった。
豪放らいらくという言葉がピッタリの人だった。

そこに燐太郎から世津子宛に電話が入る。
世津子はあぐりに「我が夫望月エイスケ論」を必ず書いてよと念を押して帰って行った。

 

特高の追跡を逃れ世津子は鈴音のお座敷に忍び込み、酔ったふりをしたエイスケ、燐太郎と落ち合った。
鈴音の小唄をカモフラージュに、世津子は襖越しにエイスケ、燐太郎、鈴音に語り掛け、別れを告げる。

世津子は森潤の逮捕状が出てすぐに森をかくまっていた。
終生の仲間である森を世津子は見捨てるわけには行かなかったのだ。
世津子と森は官憲の手の届かないところに行く。

「2人にお願いがあるの。どうか…どうかいいものを書き続けてちょうだい。
こんなバカげた時代に屈せずに…!!!」

出て行く世津子にエイスケは涙をこらえて声を掛けた。
「死ぬなよ!」
「当たり前よ」
世津子は溢れる涙を押さえて笑顔で答え、暗闇に消えて行った。

 

1ケ月後、あぐりたちは世津子から依頼された原稿をそれぞれに持参してカフェ・セ・ラ・ヴィに集った。
バーテンダーの高山が世津子からの伝言を伝える。
皆からの原稿鵜を持ち寄って「婦人現代の」最終号にしたいと言う。
森からは既に原稿を受け取っている。
編集長は燐太郎。
編集は民子。

婦人現代の看板である世津子の編集後記は逃亡前に世津子が高山に託していた。

世津子の編集後記を読み上げるあぐり。
そこにはいかなる弾圧があっても負けないこと、この暗闇の時代の終焉を迎えたら再び読者の前に現れることを誓っていた。

「その日が来るまで…その時が来るまで…婦人現代万歳!自由万歳!」
まさに暗闇の時代が始まろうとしていた。


 

世津子さんもお別れ…涙

今週のタイトルは「別れの曲」ですが、母美佐さんとの別れだけでなく、
森潤とも、そして世津子さんともお別れだとは!

悲し過ぎる~。
予告ではカフェ・セ・ラ・ヴィは相変わらず皆が集う場所として使われそうですが
「婦人現代」はもう終わりだから…。
あのワチャワチャした楽しい感じは終わりなのね…。

キラキラした時代ともお別れ。
そして戦争へ。

このドラマのあっけらかんとして呑気な雰囲気は大正~昭和初期の自由で明るい雰囲気にピッタリでしたが
ここからは戦争なのよね…。
このドラマのトーンで戦争パートを暗くなりすぎるに描いてくれるのかしら~。

ただのゆるふわになっちゃうか、軽いトーンにより気持ちが救われることになるのか
ここからが勝負どころといったところですかね。

このドラマがどれだけなもんかはここからな気がする…。

 

お座敷での別れのシーンが胸熱

エイスケさんと燐太郎さん、鈴音ちゃんのお店で酔っぱらってフラフラ廊下を歩く~。
酔っ払い演技がざーとらしいなあ…と思ったら演技だった!笑

酔っぱらってグデングデンを装って、鈴音に連れられて別部屋に移動。
そこには世津子さんが潜伏していました。

世津子さんとの会話は鈴音ちゃんの小唄で部屋の外に聞こえないようにカムフラージュ。
ここの演出なかなか上手い。

ここの世津子さんの言葉、言論弾圧への強い憤りを感じた。
そして
「どうか…どうかいいものを書き続けてちょうだい。
こんなバカげた時代に屈せずに…!!!」
と衛末さんと燐太郎さんに掛けた言葉には祈るような思いも。

自由と平和を願う渾身のメッセージ。
草笛光子さんさすがだわ…!!!

燐太郎さんの横顔の頬に伝う涙に貰い泣きです。

 

世津子さん、官憲の手の届かないところに行くって言ってましたがどこだろう?
もしかしてソ連?
おちょやんの高城百合子と同じ??
でもソ連は危険ですよね。

おちょやんの高城百合子が日本を脱出した時に調べましたが
あの頃共産主義者が自由を求めて理想の国ソ連に渡ったらスターリン政権(=恐怖政治)になっていて速攻逮捕で拷問を受けたとありました。高城百合子のモデルである岡田嘉子は伴に亡命した杉本良吉と共に不法入国で速攻逮捕。
2人は離れ離れで投獄されて杉本良吉はスパイ容疑で銃殺されてしまいます…。

せっちゃん、だからソ連は絶対にやめて…!!!

それよりも銚子がいいと思うよ。
吉武一家が身を挺して守ってくれるよ…。

 

世津子さんの編集後記

「婦人現代」はあぐりたち、創刊時に関わったメンバーの寄稿でラスト。

ちょっと内輪の文集みたいになっちゃう気がするが…www
まあいい。

この雑誌、世津子さんの編集後記が看板だったんですねえ。
この時代にいかにもな、ポリシーのある編集長の元での雑誌って感じでいいですねえ。

世津子さんの編集後記の内容いもグッときてしまった。

婦人現代万歳!自由万歳!
デモクラシーの終わり…涙涙涙

…しかし、この内容まじで出版されたら、あぐりや光代さんにまで警察の手が届くのでは…と
聞いていて怖くなったよ…。

 

来週はいよいよ生田斗真さん出演

ジュンノーちゃんが育ち、来週はいよいよ生田斗真さんの出演なのですねえ~!

予告によるとジュンノーちゃんがメインの週のようですが
子役でありながら話のメインとなるような役を務めるとは、すでに頭角を現していたということ???
生田斗真さんが子役時代から活躍していたとはぜーんぜん知らなかったから
来週以降ちょっと楽しみ。

予告のナレーションは民子ちゃんでしたが
ジュンノーちゃんに対して「私も負けてられないわー」と言っていましたが
子供と何を張り合うと言うのだろう????笑