【おちょやん】感想ネタバレ第102話 栗子、千代に謝罪。宮澤エマさんのお婆ちゃん演技がスゴイ

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第102話

千代は京都にいた。

千代の居場所を突き止めたNHKスタッフは千代を直接訪ねた。
千代は自分は竹井千代ではないと否定するも、玄関先で春子が「千代おばちゃん」と言ってたの聞いて千代と確信し話を聞いて欲しいと頼み込む。

千代はスタッフを家に上げて話を聞くがラジオドラマの出演依頼と知るとキッパリと断った。
うちはもう役者はやるつもりはないと千代は言った。
今、千代は近くの料亭で仲居をしている。

スタッフはこれで箕輪悦子で決まりとホットしつつも、千代の柔らかい言葉使いに懐かしさを感じて千代を起用できないことを残念に思った。

 

1年前、千代が道頓堀を飛び出したあの日。
雨の中、行く宛もなく寺の境内に座り込んでいる千代に声を掛けてきたのが栗子だった。
栗子は千代を捜していた。
栗子は千代を京都の自分の家に連れて帰る。
栗子の家には幼い千代にそっくりな女の子がいた。
女の子の名前は水野春子。
栗子の孫で、千代の姪。

栗子は春子を寝かせて千代と二人きりになると、昔のことを謝罪した。
自分は千代の生きる場所を、家族を奪ってしまったと頭を下げた。
「どうか許したって」

「テルヲもヨシヲも亡うなってしまった。アンタのせいでウチの人生メチャクチャや」

栗子は千代に春子の面倒を見てほしいと言う栗子。
春子は両親を戦争で亡くしてしまい栗子しか身寄りがない。
栗子は、年老いている上に体の調子も良くない。
「このまま一人、あの子を残していうことはでけへん」

「なんやねんやみんな」
灯子も戦争で家族を亡くして一人になってさびしかったって、ずるい。
自分はもっと前から一人だった。
面倒見る人がいないなら、昔自分を追い出したように春子を奉公に出せばいいと千代は泣き叫んだ。

襖の向こうで物音。
開けると春子が泣いていた。
千代は我に返り、慌てて春子に謝罪する。

 

 

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栗子は千代を捜していた

栗子さん、おばあちゃんになってるー。
ただ見てくれだけのおばあちゃんじゃなくて、なんかこう…年輪を感じるというか。
今も三味線してるから芸子さん?
芸子さんとしての経験も積んで色気もある、粋なおばあちゃんになってる。
宮澤エマさん、すごいわあ。

栗子さん、よくぞまあタイムリーに千代を訪ねてきてくれましたねえ。
そんな偶然ある???

千代が雨にぬれていた場所、以前チビ千代が岡安を出て一人ぼっちになっていたところ。
ハナさんに見つけて貰ったところでした。

あの時と同じ場所。
しかも今回も雨。
このシーンは千代のとてつもない孤独を表す象徴的な場所なので、
そこから連れ出してくれたのが今度は栗子さんだったとドラマチックに表現したいのでしょう。

千代を本当の孤独の淵から救ってくれたのは奇しくも千代がずっと恨んでいた栗子さん。
ドラマ的にやりたいことは分かるし、やってくれていいんだけど
あまりにも偶然過ぎないか??
と思ってしまいましたwww

まだあの時点では、千代と一平の関係が壊れたことは外部の人間は知らないはずだし。
なのに、千代が飛び出したその日に捜しに来たとは‼
ドンピシャ!

一平の不倫スキャンダルが、世の中で噂されてるとか既にあったらよかったのになあ。
んで、千代の存在を遠くから見守っている、花籠の人栗子さんとしては(花籠の人=栗子さんと決めつけてるwww)、心配でいてもたっても居られなくなり千代の芝居を観に行ったら、舞台上で千代がボロ泣きしたのを目の当たりにして…っていうなら納得行ったかも~。

まあ、それはそれとして。

栗子さん、千代のことはなんだかんだ言ってずっと気にかけていたんでしょうねえ。
千代ちゃんが奉公先に出て行く時、見送りもしないで三味線弾いてましたが、あの時、最後に弦が切れた。
あの時の栗子さん、複雑な表情のままフリーズしてた。

あの日から栗子さんとしては良心の呵責に苛まれていたのでしょうね。
娘が生まれて母になると一層、自分のしたことの罪深さも実感しただろうし。
春子ちゃんがあんなに千代にそっくりだったってことは、栗子さんの娘も千代そっくりだっただろうし。
常に千代を重ねて忘れることはなかったんだろうな…。

栗子さん、登場当初はイヤーーーーッ!って思いましたが、
回を追うごとに、ああきっと栗子さんも不幸な生い立ちで生きるのに必死だったんだろうなあと察することができたから、あの時栗子さんが千代を見送らずに三味線弾いてる姿はなんとも複雑でせつない思いがしました。

宮澤エマさん、深い演技をするわあ~と感心していました。

で、ここでの再登場でも、これまでどんな思いで人生歩んできたかは、宮澤エマさんの演技のおかげですぐに感じられましたね。
ただのお婆ちゃんだけじゃなくて、深みを感じるのは、ここまでの心の変化、気持ちの積み重ねをきちんと自分の物にしているからでしょうね。

宮澤エマさん、今回初めて拝見しましたが、その表現の深さに感動してしまいました。

 

千代ちゃん、やっと本音をぶつけられた

栗子さんに春子の面倒を見てほしいって言われた千代は
「ずるい!」
と泣きながら悪態着きました。

灯子のことも重ねて、戦争で家族を失った寂しいって言って甘えてズルいと。
「ウチはもっと前からずっと一人やった!」
涙の千代ちゃんに泣けましたねえ。

「ウチがアンタらを捨てたんや!」
って言ったあの時から千代ちゃんは、人に甘えたことがないんだもんね。
たった一度「一人ぼっちになってしまった」って本音を吐いた一平にも捨てられてしまって…。

今千代は、40過ぎのようだからこの一言30年以上抱き続けていた思いをやっとぶつけられた。

この一言を抱えてここまで生き続けてきた千代の苦しさを思うと…胸が苦しくなる…。

 

毎田暖乃ちゃん、可愛い

毎田暖乃ちゃん、また会えて本当に嬉しいわ~。

毎田暖乃ちゃん、相変わらず可愛いし子供らしいし。
自然な演技。
自然で子供らしいこと自体がすごく演技が上手いって事なんだろうなあ~。

普通の子供にただ演技させたら澪つくしの昭和なんだからねえwww

今回の春子の演技は、あの千代の壮絶な演技をやってのけた毎田暖乃ちゃんなら楽勝なんだろうなあ。

 

栗子との再会とこれまで、普通にやってもよかった?

栗子と千代のこれまでの一年、回想する形で説明的に見せてくれましたが、
栗子さんと、千代ちゃんの芝居、素晴らしいから、わざわざ回想にしないで自然にやってもよかったのでは?
と思ってしまった。

回想だとどうしても説明的になってしまうので。
素直に千代が飛び出してからのことを、時系列に従ってやった方が、千代ちゃんの心の動きに寄り添いながら見られてよかったんじゃないかなあ~。

杉咲花さんの泣きの演技も、宮澤エマさんのおばあちゃん演技も素晴らしいから、見ているこっちも既成事実じゃなくてオンタイムとして一緒にその流れに乗りたかったよお~もったいなあ~と思います。

 

悲しいのはもう終わりにしよう…笑

千代が道頓堀を飛び出してここまでの一年はそりゃ涙無しでは語れないでしょうけど~。

せっかく1年後から始めるなら、もう哀しいのはサクッで終わらせて~www
そんなこと華丸さんも言ってましたねえ~。

明日は生瀬さんと塚地さんが出てきてくれるかな?
明日は軽やかな雰囲気に、前に進む話になるように期待してますー。


 

 

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