『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第53話
いつの時代も人の口に戸は立てられない。
みつえと福助の禁断の恋の噂は瞬く間に広まり、福富の女将であり福助の母・菊の耳にも届いた。
菊もシズと同様に猛反対。
福助も菊から「今すぐ別れなはれ!」と言われてしまう。
福松は菊にどうしてもダメかと確認すると、菊は百歩譲って許したとしてもシズが許さないと言う。
一方鶴亀家庭劇の次の公演の稽古が始まった。
まずは演目の発表。
トリは一平の渾身の一作『母に捧ぐる記』だが千之助が大幅に手直ししてきた。
タイトルも『マットン婆さん』。
主役の母親が女中の婆さんに代わってる。
そして主役の婆さん役は千之助がやると主張。
文句あるならこの芝居辞めろと千之助は脅しをかけていた。
「やるのか、やめるのかハッキリせい!」
一平と千之助は水と油。
岡安には久しぶりに大口のお客さんが入った。
岡安は久しぶりに活気づきシズは喜ぶ。
客の帰りにシズが挨拶すると、客は福富の菊から紹介を受けたと菊に口止めされていたにもかかわらずうっかり口を滑らしてしまった。
それを聞いたシズはムカッ!
シズは速攻で福富に向かい一言礼を。
「お菊姐さん、ほんまに大きな大きなお世話だす!」と言い放つ。
分家の岡安に客を送り込んだだけだとと言う菊。
シズは福富の施しは受けないと。
福冨と競い合ってきたおかげで今の岡安あると思ってたの、菊だけは芝居茶屋を辞めないで欲しかったとシズは福富が商売替えしたことが気に入らなくて仕方ない。
「こんな家に娘を嫁になんかやれない!」
「こっちかて願い下げや」
と菊も負けちゃいない。
福冨が芝居茶屋を閉めたのは岡安に暖簾分けしなかったらうちは続いてた。
「アンタも娘も目障りや!」
さらに菊はみつえに「これ以上福助そそのかさんといて!」と。
「あんたはうちにふさわしない」
シズも菊も、母親たちは完全に決裂。
みつえと福助の仲は許されるはずもない。
千代はみつえを慰める。
なぜそこまでシズと菊が敵対しているのか、千代はもちろん、みつえも分からない。
するとお家さん・ハナがやってきた。
「わてのせいだす」
ハナは元は福富のお茶子だったが、そこから暖簾分けしてもらって岡安を作った。
岡安を大きくしていく中で福富のごひいきさんをハナが引き抜いてしまって今は亡き福富のお家さんとハナは犬猿の仲になってしまった。
シズも菊もその姿を見ていたから仲が悪くなるのは当然とハナは謝った。
しかしハナは「まさか岡安の娘と福富の息子が惹かれ合うなんて!これも時代やろか」と喜ぶ。
「ここだけの話、おばあちゃんはあんたの味方や」
とハナはみつえを応援。
ママたちのバトルwww
と福助は完全にロミジュリ状態ですねえ!
今日のシズさん、菊さんのママたちの啖呵の切り合い、見ものでしたー。
わあわあ言い合ってる声がもうゴジラ対キングギドラだよ(←褒めてる)
シズさんの「大きなお世話だす!」。
シズさんー大人げないよお笑
千代ちゃんが千鳥さんに言った「お世話しましたー!」を思い出したwww
確かに千代が言うように今はもう商売敵じゃないからいいじゃん!と思ってしまいますが、ハナさんの話からすると、菊さんもシズさんも、幼い頃から刷り込まれてしまった結果ですね。
そうなると、他人が何と言おうと、理由はどうあれ「いけすかない!」ってなる。
そういうことはどこでもある話。
親から教え込まれちゃうともう決定的ですよね。
シズさんも菊さんも、幼い頃から実際の数々の揉め事を見ていただろうし。
それぞれ自分の母が「嫌がらせされてる!」「イジメられてる」と思って育ち…2人共気が強いし…そんな2人なら大人になったら親の敵討ちしてやるって思ってたよね。芝居茶屋を継ぐことっ自体、敵を取るつもりだからだよねwww
芝居茶屋をやっている以上、シズと菊がそれぞれ芝居茶屋を継いだ時点でケンカは避けられなかったってこと。
ただ…2人共、「道頓堀を守る」っていう正義の元には団結して千代を救ってくれたし、気風のいい者同士。
絶対に気が合うはずー。
シズさんも、福富へのライバル意識を励みにしていたとも言ってましたね。
ひっくり返して言えば、福冨が芝居茶屋を辞めてしまったことが無念でならないということ。
菊さんも、大切なごひいきさんを岡安に回してるんだから芝居茶屋岡安に対する信用は絶大ということで…。
…な、なんだよ、要するに2人共大好きじゃんかー!
面倒くさいなあ~www
でもこの関西系の男前な人たちの面倒くさいの、結構好きよ。
いがみ合う構図で固定しちゃってるけど、誤解したまま年を重ねてしまっているということでもあり、お互い仲たがいが終わることを願うしかない。
ちなみにいしのようこさん、演技は志村けんのコントで見たくらいしか記憶が無かったのですが、こんな気の強い女将さん役をやるとはー!
菊さん役、すごくいい!
ハマってる!
みつえと福助はロミジュリ
みつえちゃん、ますます可愛い。
福助も可愛い。
この2人のカップル結構好感度委員だけどぉー。
みつえちゃん、見れば見るほど可愛らしさが増しています。
仕草とか表情とかが、恋する乙女の雰囲気が良く出ていて。
超絶美人ってわけでもないんだけど…表情とかが魅力的で、どんな反応するかな、どんな表情してるかな~と惹きつけられて気になって仕方が無い。
演技が魅力的なのね。
ママたちは猛反対だけどシズさんは味方でした。
ハナさん、「まさか岡安の娘と福富の息子が惹かれ合うとは…」と感慨深そう、嬉しそうでした。
ハナさんも、岡安と福富の敵対関係を人生の後悔と思っていたのかも。
みつえちゃんと福助が結ばれれば、ハマさんの無念を晴らすこともできるのね。
でもハマさん、「ここだけの話」ってみつえちゃんの味方をするって言ってくれましたが、ここだけの話に留めず是非カミングアウトして欲しいよ。
むしろ言ってほしいよー。
岡安と福富の不仲は2代に渡ってのこと。
芝居茶屋の終焉に向けて、この揉め事も共に終止符を打つということですかね。
千之助と一平も水と油
千之助はまたまたパワハラ。
脚本手直しと言いつつ…直し全部じゃん!!
さすが千之助さん。
この前ミョーに素直に受け入れたと思ったらやっぱり。
そしてまたまた主役を主張。
一平に座長を譲ったのに実質座長だよwww
イヤなら辞めるってまた下から突き上げのパワハラだし。
千之助、ほぼ全直しってことは、一平のポリシーと全く異なるということですよね。
一平と千之助は、描きたいことが全く違うんだと思う。
感覚の違い。
そして一平はこれからの人で千之助は過去の人。
一平と千之助は、こっちはそれこそ決裂しかないと思うんだけど、どう始末をつけるんでしょうねえ。