『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)
千代は、千鳥に清子の台本を見てほしいとお願い。
しかし千鳥は「私は自分のやりたいことをする」と客に媚びを売るような芝居はしないと拒否。
「子供だまし」、「ヘドが出る」とボロクソ。
さらに千代に対しても我慢してここにいるなら不愉快だから出て行けと。
そんな千鳥に千代はブチ切れ。
芝居は人を楽しませようとするのが大事、山村千鳥なんて今ではもう誰も知らない、全然稽古もしてないクセにと売り言葉に買い言葉。
「短い間でしたけどお世話になりました。いや、お世話しましたー!」
と言い捨てて、千代は出て行ってしまう。
千代はさすがに後悔。
すると、カフェー・キネマに清子が訪ねに来た。
千代が清子の忠告を守らず千鳥にメチャクチャ言ったことを謝ると、清子はいきなりビールをかっくらい、ボロクソに千鳥のことを言い出した。
それだったら清子さんが他の座員と新しい一座を作ればいいと千代が言うと、そうしたいけどそれはできないと清子は答えた。
その理由は山村千鳥が大好きだから。
女性なんてとどこの劇団も入れてくれなかった10年前、千鳥は、清子をはじめとする素人同然の女優志願者を受け入れて一座を作り上げてきた。
一度結婚もしたが夫に裏切られた。
もう死のうと思った時に、足元に四葉のクローバーを見つけて、もう一度死ぬ気になってやってみようと思ったそうだと清子は話した。
清子の話を聞いた後、千鳥に家に行くと、千鳥が一人で芝居をしているのが外から見えた。
千鳥が8時間寝ていたわけではなく一人稽古をしていたのだ。
窓ガラスに自分の姿を映し熱心に稽古をする千鳥。
汗だくになり、次々と着替える。
山のように洗濯物があるのはこのせいだった。
翌朝、千鳥が起きると、着物が全て洗濯され部屋も片付いている。
千代が全てを済ませていた。
千代は頭を下げてもう一度仕えさせてほしいとお願い。
千代は怒るが…急に認める。
千代の後ろの湯飲みに四葉のクローバーがあったから。
千代が見つけた四葉のクローバーだった。
喜怒哀楽がめまぐるしい!泣き笑いのストーリー
まくしたてる千代ちゃんに、ビールかっくらう清子さんに、カフェー・キネマの紙吹雪にグッとさせられた後に、千鳥さんの美しい白拍子。そして四葉のクローバーのオチ。
何なの?この盛りだくさんはあ!
15分間に沢山の、様々な思いがギュッと詰まってるなあ~。
一週間トータルでも、千代の涙に始まり、テンポも速く泣いたり笑ったりが満載。
まさに泣き笑いのストーリー!
若村麻由美さん、映美くららさんが美しく目が楽しいし~!
毎朝ワクワクできて幸せですわー。
もうずっと神回、神週続きだよねえ!
これはきっとこのまま神回でいくこと間違いない!
この安心感も幸せー!
杉咲花ちゃん、滑舌がお見事
千鳥が清子の書いた台本を見ようとしないのにブチ切れた千代ちゃんは、わーーーーーーっ!とまくしたてますが、
杉咲花ちゃん、上手い!
よくあの量のセリフを一気にまくしたてられるな!
しかも関西弁で。
すんごい速いけど言葉はバッチリ聞き取れるし。
滑舌バッチリ。
もう!なんて恐ろしい子なのかしら…!!!
めちゃくちゃ言ってるけど、なんか面白可愛いし。
コレは天性の部分もあるわけだけど。
だからこそ逸材ですよね。
そして最後は
「短い間だしたけど、お世話になりました。
いや、お世話しましたーーーーーーーーっ!!!」
と!
千代ちゃん、すごい顔芸!!
半沢意識しているのかしらーーー?(笑)
お世話しました!
いつか私も使ってみたいわーwww
清子さんは、千鳥さんが好き。
映美くららさん、私は宝塚は詳しくないので初めて知りましたが…おキレイ!
キレイだし、一座の役者の中で一番のベテランみたいだから、とっつきにくいタイプの役柄かなと思っていました。
朝ドラ定番としては千代に冷たくするのかとハラハラしてました。
でも千鳥の家に連れて行ってくれた時もそんな感じじゃなかったし、千鳥に台本捨てられた後、驚いている千代に優しくフォローもしてました。
千鳥さん、意地悪キャラじゃなかった~。
よかった~と胸をなでおろしていましたが…。
やっぱり、このドラマ、それだけじゃ済むはずないのねー!!(←褒めてる)
清子さん、あの美しーいお姿でビールかっ食らって、くだ巻き始めたよっ!笑
「あいつほんましょうもないで!
すぐ怒鳴るし、口悪いし、物投げるし、わがままやし!
性根ねじ曲がってるし、ババアやし!
化粧濃いし、ババアやし!」
メチャクチャ言ってるわー。
しかもババア×2!
どの方面でもコレまでの定石をことごとくひっくり返してくれますね~。
でもきれいな人が変貌するの、面白い。
メチャクチャ言っててもきちんと品があるのがいいし。
で、そんな清子に千代は、だったら清子さんが別の一座を作っちゃえばいいと言うと、
「もちろんそないしたいけど」とさっきと同じ勢いで言いながら、
「できへんわ」とポツリ。
「私、山村千鳥が大好きやねん」
…ちょっと、涙を誘うじゃないかっ!
アーティストって、そういう感じでヒトがついて来るもんなんだろうなあ。
やっぱり個性が強いだろうから人柄がいい、とか優しいっていうカテゴリーの人は才能があればあるほどなかなかいなくて。
メチャクチャ理不尽多いけど、あの人の作品に惚れ込んじゃってるから着いて行きますみたいな。
もうこの清子さんのセリフだけでも十分に泣き笑いじゃんか!
千代にとっての高城百合子が、清子さんにとっては山村千鳥だったのね。
千鳥さんは、女性が俳優をすることに対して世間が冷たかった当時、清子さんたち受け入れて一座を立ち上げたと。
明治時代まで男性しか舞台に上っちゃいけなかったんだもんね。
千鳥さん、パイオニアであり、清子さんたちの恩人でもあるのね…。
あんなにパワハラだけど、やっぱり劇団存続の危機で悩んでイライラしているのかもね。
女だけの劇団として後発の宝塚歌劇団に人気かっさらわれてるってこと。
清子さんからの提言は、居たいとこ突かれたって感じだったのかも。
カフェー・キネマの紙吹雪
清子さんは、山村千鳥一座でのこれまでのことや、千鳥さんのこれまでの人生を語ります。
千鳥は、夫に捨てられて死のうと思った時に幸せになると言われる四葉のクローバーを見つけてもう一回死んだ気になって生きてみようと思ったのだと。
「きっと、アンタらも似たようなもんやろ」
調度そのときにカフェーでは、月間の人気ナンバーワン女給の発表。
洋子が呼ばれ、店内にはいっぱいの紙吹雪が。
前のカチューシャの唄のシーンでも、いろんな思いが溢れてわけも無く泣ける感じがてしましたが、今日のコレも一緒。
なんだか見ていてグッと来てしまう。
千鳥さんも、千代も、誰にとっても思い通りにいかないことが沢山ある。
でも、それでも頑張って行こうって、涙を隠して明るく笑ってるんだよね。
人って誰もがそんなもんなんだろうな…。
八津さん、人間そのものへの優しさに溢れているなあ…。
千鳥さんの白拍子が美しい
グッと来つつも、千鳥さんのバックグラウンド説明し過ぎ?と思いましたが、そんな説明よりもこの白拍子を見せたかったのね。
百聞は一見に如かず。
目は口ほどに物を言う。
ぐだぐだ理屈をこねるよりも、千鳥さんの白拍子がいかに素晴らしいか、どんなに芝居に対して真剣か、直に見れば一発で理解できる。
そして一目見れば千鳥さんの演技に心打たれる。
千代も惹かれる。
このシーンを成立させるための若村麻由美さんを起用なんだわ!と納得!
千鳥は役者にダメ出しばかりで自分は稽古してないって思ってたら、夜密かにやってました。
夜8時間は寝るって言ってたのは嘘だった。
夜になると窓のガラスが鏡代わりになるから、自分を映して稽古してた。
そんなところ芸が細かい。
四葉のクローバー、見つかってよかった
千代がやらされている、謎の仕事の意味が分かりました。
洗濯物が山のようにあるのは、夜中の稽古で汗だくで何度も着替えるから。
千代が来る前は誰が?と思うけど、まあ一座の誰かがやってたのかな。
そして四葉のクローバーは、千鳥さんにとってのラッキーアイテム。
千鳥さんの気が変わって千代が居続けるのをOKしてくれたのは、千代が四葉のクローバーを見つけてきたのがきっかけ。
千代、見つけられてよかったよぉぉ!
アレがなかったらどうなってたことか…。
四葉のクローバーを自力で見つけられたことの無い私は、本当によかったと思いました笑