【おちょやん】感想ネタバレ 第32話 恋人演技ができない千代

『おちょやん』 あらすじ(ネタバレ)第32話

 

千代は全く役を貰えなくなってしまった。
鶴亀撮影所は月給制だから出勤簿さえ付ければ適当に帰ってしまえばいい、という先輩女優もいたが、千代はならばと美容部に行き髪結いの手伝いを始めた。

美容部の現場も忙しく厳しい。
しかし千代にとってはその雰囲気も懐かしくテキパキと仕事をこなした。

ある日、大部屋のイジメリーダー弥生が美容部に駆けこんできた。
急いで髪を結ってほしいと言う。
しかし美容部は混雑。
弥生を特別扱いはできない。
そこで千代が覚えたての髪結いをして弥生のピンチを救ってあげた。

千代が大部屋に戻ると千代の居場所ができていた。
弥生のおかげ。
そして弥生は千代に自分の役を譲ってくれた。

撮影現場の復帰が叶った千代。
今回は読み合わせにも参加して準備万端。
張り切って挑むも千代は恋する女性の演技が全くできない。
樋口監督は激怒。
女優を続けたいなら今すぐ誰とでも恋をしろ!と言われ役を降ろされてしまった。

 

恋する気持ちが全く分からない千代。
カフェー・キネマの真理に相談。
真理は誰かと恋人のフリをするだけでもいいのではとアドバイス。
千代は小暮に恋人のフリを願いすることを思いつく。

 

翌日、千代は小暮を呼び出した。
「恋人のフリをやって貰えませんか」
と言うべきところをつい
「恋人になってもらえませんか」
と言いてしまった。
言い間違えてビックリの千代。
小暮の背後になぜか天海一平が通りかかった。
千代はさらにビックリ。

イジメリーダー弥生も1日でデレた

大部屋女優たち、わずか一日でデレた!!
あんなにキツかったのに~。

とはいえ、意地悪シーンはコレで卒業とも思ってホッ。
いくら千代が逞しい子だとしても、そういうエピソードはあまり見たくないので。
朝から暗くなっちゃうしね。

意地悪がわずか一日で終わった!でなく、コレはそもそも逆かも?
そもそも意地悪は基本排除。
でも役者の下積み時代には意地悪話はあるある。
逃げて通るわけも行かないから、こんな感じでサクッとやったということかもしれませんね。

 

弥生さん、ピンチを救って貰ったお礼に千代に役を回してくれました。
意地悪してたけど、根性が悪いというわけではなかった。
むしろきちんと筋を通す人。
コレについてもホッ。
このドラマ、筋通す人多いから、そこも安心して見られる。

そして、そもそも弥生さんたちの意地悪にも、共感できる節も見えました。

弥生さんたちが意地悪だったのは、千代が口利きで入ってきたからですが、
そういう目で見ている人たちにとっては、千代の明るく気丈な態度は、逆効果だったかも。かえって千代が無神経に見えたのでは。

そういう視点に立てば、皆がイラつくのも仕方ないよね~。
千代、君が地雷踏みまくったのね~とも。

意地悪だった姐さんちも筋は通ってる。
弥生さんのピンチを救ったエピソードで、千代もフェアな人間と理解される。
だから弥生さんが急にデレてもデレる理由が十分納得できる。

あの北海道のドラマのようには決してならないスタイルで好感持てる。

 

恋を知らない千代

弥生さんがデレてくれたおかげで千代に恋人同士として道を歩く役が回ってきますが、恋愛未経験な千代は恋人らしく歩けず監督にめっちゃ怒られます。

 

最初は前の監督・ジョージ本田に言われた通りに何も考えずに歩いて怒られました。
千代ちゃん、ただ歩くにしても他人2人が並んで歩いてるとしか見えないww

考えないとダメ!と樋口監督には怒られてジョージ本田の考えが全てとは限らないんだとホッとする千代。
私もそう思ってました~と嬉しくなって張り切って再度演技しますが~。

恋人らしく幸せそうに歩く、という演技が
手をつないでブンブン振りながら歩く。
監督激怒!
こっちは爆笑。

千代ちゃん、そこまで想像もつかないんかーーーい!笑
お芝居大好きなのに~www
でもこの極端さが笑えるー。

カフェーキネマで真理ちゃんとの会話も笑える。
千代ちゃん、本当に恋愛事とか思いつかなかったのね、これまで。
生きて行くこと自体に必死な人生だったもんね…。

 

ベタな展開も…杉咲花ちゃんが上手い!

今日のエピソードは、

  • 千代が髪結いのお手伝い→イジメリーダーのピンチを救う→いじめリーダーデレる
  • 恋を知らない千代→恋する娘らしい演技できず→役降ろされる
  • 小暮に恋人のフリをお願い→「フリ」を抜かしてしまう→一平に目撃される

どれも見たことあるような、いわゆる「お約束」なベタな展開。
でもそれ自体は悪いと言うわけではなく。
むしろ安定感も感じて安心して見られました。
『水戸黄門』を見て、全部同じ!!と怒りはしないというのと同じ感じで。

そうコレ見たかったの~って。
同じと言われようが見たいものは見たいから。
そしてオチに至るまでの過程が激しく極端に描かれているから面白い。

さらに杉咲花ちゃんの演技力が面白さに拍車をかけてます。
脚本そのものも極端に振れてるけど、杉咲花ちゃんの演技もまたさらに極端で!
面白くて、コミカルでキュートで…。
脚本以上のアウトプットを出してくるなあ~。
ホント恐ろしい子。

ワンサの恋人同士の歩きのお手々つないでブンブンも面白かったし。

恋人のフリする相手を考えてて
「…おった…」
って、小暮のことを思いつく瞬間も。
こっちに聞こえるかどうかくらいの声で口だけ動かしますが、
この「おった」の言い方!
リズム感と言い、声を出す間といい…何とも絶妙!。

「恋人のフリをしてください」じゃなくて「恋人になってください」って言っちゃって「えーっ!」てなったときの口元を袂で隠す姿も可愛いし。

細かな表情、しぐさひとつひとつが計算済みなのかしら!
ちなみに、花ちゃん、関西弁の早口にどんどん磨きがかかってる気がする。

そしてそして!
今日は杉咲花ちゃんだけでなく成田凌さんも!
ラストの表情がー!

小暮と千代の会話を偶然通りかかった久々の天海一平。
千代の告白を聞いちゃったらしい瞬間ですが、
成田凌さんのゆがんだ口が…!
杉咲花と成田凌のすごい演技の応酬。

何この変顔ーーーっ!!!
朝から家族で爆笑でした。