【おちょやん】感想ネタバレ 第26話 千代はネズミ3

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第26話

山村千鳥の世話係を続ける千代。
稽古中、ダメ出しをする千鳥に投げる物を渡す間合いもつかめてきた。
千代はセリフ覚えも早い。
拭き掃除をしながらセリフを言っていると千鳥は下手がうつるから声を出すなと言う。
四葉のクローバーを見つけるのも上手くなった。
すると千鳥は、たまに見つかるから嬉しい物なのに楽しみを奪われた!と多る。
そんな千鳥の不条理にも慣れ上手く立ち回れるようになってきていた。
一方で、山村千鳥一座の客の入りは減る一方。
一座は三楽劇場で月替わりで演目を変えて上演を続けていたが、とうとう座本からこのまま客足が戻らなければあと半月で打ち切りと言い渡されてしまった。
座員の清子は、この前話した『正チャンの冒険』を上演してみないかと千鳥に再提案。
千鳥はやはり頑な。
自分のやりたいことではない!とその提案を拒絶。
しかし、座員全員がやらせてほしいと頭を下げた。
千代も、このままでは千鳥がやりたいこともできなくなってしまうのではないかと千鳥に訴える。
すると千鳥は
「アンタたちだけでやってみれば?どれだけお客が呼べるかお手並み拝見」
と、突き放す形で『正チャンの冒険』上演を許した。
今回初めて千代は役を貰えた。
千代は「ネズミ3」の役。
カフェー・キネマに戻った千代は真理たちに嬉しそうに報告するが、セリフは「もう大丈夫でチュウ」のたった一つだけと皆に突っ込まれる。
しかし洋子は、ネズミも正ちゃんを助ける大事な役だから頑張れと言った。
『正ちゃんの冒険』に妙に詳しい洋子。
実は洋子には幼い息子がいた。
息子は普段別れた夫と住んでいるが、夫の仕事の都合で3日間預かっていて息子もカフェー・キネマに来ていた。
洋子の息子・信太郎は千代の芝居を見たいと言い出したが、上演する前に元夫の元に帰ることになっている。
お芝居を観られないと聞いて信太郎は哀しそう。
初稽古に挑む千代。
緊張も相まって演技はド下手。
何度やってもダメ出しを出されまくり。

千鳥さんのダメ出しに慣れてきた笑

怒鳴りまくりの千鳥さん。
初めて見た時はビックリしましたが、こう連日遣られると慣れてきたwww
この一座の稽古とは、演技→千鳥の怒鳴り→千鳥の物投げでワンセットなのね~。
スポーツみたい~(笑)
舞台で踊り出すのは怒鳴る、投げる!の合図みたいな。
一座の皆もキャアキャアいいながら楽しんでるんじゃないか??笑
ドッジボールみたいwww
千代も慣れてきて次々と投げる物を渡せるようになってるし。
うっかりキューピーちゃんを渡したら千鳥さん、動揺。
千鳥さんのお気に入りだったらしい。
意外に少女な面もある千鳥さん。
ところが一座は、座本さんから打ち切りの通告を受けてしまいました。
山村千鳥の十八番は『清盛と仏御前』だそうです。
でも、客席はガラガラだし居眠りしているし。
居眠りしてまで芝居を観に来てるんだなwww
千鳥さんの舞踊、確かに美しいけど…きっと時代遅れなんだろうね。
そればっかってのも、マンネリだろうし。
当時の演劇事情、詳しくはないですが『人形の家』をはじめとした西洋文学のストレートプレイが次々と入ってきたり、須賀廼屋万太郎一座の喜劇が大評判だったり、大きく流れが変わってきて古典的なものはきっと下火なのよね。
トレンドは変わりつつあるけど、千鳥さんのやりたいジャンルは違う。
こういう葛藤、普遍的なものだと思います。
今でも、どの世界で思い当たること多いと思います。
特に当時は急激に流れが変わって千鳥さんみたいなちょっと大人の世代ではなかなか対応が難しく苦しいところなのでしょう。
勝手にやってみろと座員に丸投げしちゃったのは、千鳥さんとしても世の中の動きも身動きできない自分も十分わかってるからで。
『正ちゃんの冒険』をきっかけに千鳥さんの中で何かが変わるといいけど…。

信太郎はスカーレットのチビチビ武志!

洋子さんの息子の信太郎役、どこかで見たことあるー、あの可愛い喋り方に見覚えが~と思ったら、スカーレットのチビチビ武志役の子だったのね!!
チビ武志役の男の子はチビ一平役で出てました。
成田凌にそっくりだった。
チビ千代ちゃんも照子の娘役で出てましたもんね。
スカーレットの子役さんたちがそのままキャスティングされてるって感じ。
皆上手だからもちろんOKですが。
BKのドラマに出る子役さん達って、上手いけど子供らしさがちゃんとあって自然な演技でいいなあと思います。
チビ千代ちゃんも、この前あさイチに出ていましたが、賢くしっかりしてプロ意識はきちんと持っている一方で、良い意味で子供らしい部分もきちんとあって好印象でした。
事務所さんの子役さんへの教育もしっかりしてらっしゃるのだろうなあと思います。
で信太郎君は、喋り方がホントカワイイー。
結構芸達者だし。
この子も将来素晴らしい役者さんになる可能性大だわ。
これまであんまり子役にフォーカスして見てきませんでしたが、子役さんたちの成長も見届けて行きたいなあと、今回おちょやんの子役さんたちを見ていて思うようになってきました。
信太郎は洋子の子供でした。
洋子さんも、プライドが高いタイプですが、千代に単純に意地悪じゃないのね。
そこが嬉しい。
そしてあのツンケンした態度は、“女優”を目指すことにプライドを持っているからだったのね。ただ周囲に対して攻撃的ということではなく。
そして洋子さんがネズミ3を「大事な役」と言っていたのがまた嬉しかった。
洋子さん、お芝居に対しても真剣なんだなということも感じられて。
このドラマの人は、ただの自己顕示欲のために女優でないところがいいわ。
立場的には千代と敵対関係にある洋子でさえもお芝居に真剣ということころが嬉しかった。

千代は芝居が下手

千代、念願かなって初めてお稽古できました。
しかし、たった「もう大丈夫でチュウ」の一言が全然ダメダメ。

お芝居のいろはも全然分かってないんだから当然のことですが。

杉咲花ちゃん下手演技がカワイイ!
上手い人が下手な演技を演技するって結構難しいと思うのですが、ちゃんと下手で上手い。(変な言い方www)
でもわざとらしくなく、可愛さ、面白さもあって。
さすがだわ!

今週は『正ちゃんの冒険』の上演と、信太郎君にどうにか見せられることになるのかな。
上演スケジュールとしては無理だとしたら、ゲネプロを信太郎君に見て貰えばいいのに~と思ってしまいます。