『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第14話
千代は延四郎から預かってきた手紙を渡そうとするがシズは「ほかしといてくれ」と受け取らない。
シズは延四郎との思い出話を千代に話す。
ハナの後を継いで女将修行を始めた頃、何もかも上手く行かず後継ぎを諦めようとしていた頃、延四郎が励ましてくれた。そのおかげで今こうしていられる。
シズにとって延四郎は恩人なのだと。
シズは、千代にそんなことより自分の年季明け後のことを考えろ、人の気をもんでいる場合ではないと言い聞かせた。
千代は去り際に手紙を置いて行ったが、シズは手紙を破り捨ててしまった。
早川延四郎の千秋楽の日。
岡安ではその翌日、役者の講演会などが団体で芝居を観る「組見」を控えてシズ、宗助はじめ一同火事場の大騒動みたいに走り回って大忙し。
おかげでみつえの踊りのお稽古には、千代が付き添い。
すると川のところで福助がトランペットの練習。
全然吹けないくせに福助はトランペットで生きて行くと言う。
福助はどうせ芝居茶屋という商いは将来が無いからと。
シズのような芝居茶屋の女将に憧れているみつえは激怒。
福助のトランペットを投げ入れてしまった。
延四郎の千秋楽は大盛況のうちに終わった。
岡安では翌日の組見の準備の打ち合わせ。
千代は、明日の組見は自分たちに任せて、延四郎と会いに行ってくれ、もし明日延四郎と会えなかったら一生後悔することになると訴えた。
シズが千代に言った、自分が何をやりたいのかよく考えて、そうしないと後悔すると言ったのはシズ本人の気持ちではないか。
明日の組見は岡安の今後を左右する大事な仕事、自分が抜けるわけには行かないとシズは言うが、富士子も十分仕切ることができると千代。
皆で十分にフォローできると強調。
「いいかげんにしなはれ!」
と言うシズに、千代はさらに食い下がった。
シズに年季明け後のことを考えろと言われて、芝居が好きだとかいろいろ考えて訳が分からないくらいになっているが、芝居茶屋も無くなってしまうかもしれないと聞いて分かった。
「うちはご寮人さんの恩返しがしたい!」
千代にとってシズさんは恩人。
シズさんにとって延四郎は恩人。
シズさんがいなければ今の自分は無かった。
延四郎さんがいなければ今のシズさんはいなかった。
だからシズがどれだけ延四郎のことを大事に思っているかよくわかる。
だから絶対に会いに行ってほしい。
シズにもう後悔して欲しくないと千代は言った。
それを聞いた、富士子、節子、玉…一同一致団結。
シズが延四郎に会えるよう、シズ無しで組見をやり遂げる決意!
皆の気持ちに背中を押され、シズはハナ、宗助、みつえに休みを申し出。
ハナは宗助さんがいいなら構わないと。
宗助は「あんたがちゃんと休むのは祝言の日以来やろ」と快諾。
翌日、シズは延四郎に会いに約束の場所へ。
千代たちは組見に向けて一同大張り切り。
みつえもどんな時代になっても祖母、母から引き継がれてきた岡安は簡単に無くならない!と大張り切りで手伝いを買って出た。
そんな中、鶴亀株式会社社長・大山に最後の別れの挨拶をした延四郎は、その場で倒れてしまう。
千代は恩返し!
今日のハイライトは、シズさんを説得するシーン!
さすが『半沢直樹』を書かれたなあといういかにもな展開。
千代ちゃんがプチ半沢に見えました。
メリハリ効いてて痛快だから私は好きですよ~。
しかも、千代ちゃんの場合は、倍返しでなく恩返し!爆
脚本家の八津弘幸さん、狙ってる!
半沢直樹もそうですが、ベタだと言われるかもしれないけど、こう決め台詞がバッチリ決まって、皆が一致団結って流れ、なんだかんだ言って好きよ。
やっぱりこういうの、人は求めてるんだよお~。
日本人は、皆のチームワークで何かを成し遂げるってやっぱり気持ちいいと思うんですよね。
特にこのコロナ禍は…。
すでにお茶子さんたちが魅力的に、普段から仲良くやってる雰囲気満載だったから、今回皆が奮起するのも納得だし。ご都合展開ではないし。
それには昨日のあられのシーンが素地を作ってる!
今回皆で頑張れることがお茶子さんたちの成長にもなってる。
これまではシズさんに指示を受けた上でのチームワーク。
今回の件でさらにそれぞれが能動的に動いた上でのチームワークへと。
実にリーマン的です~。
やっぱり半沢直樹。
でも、それが嬉しいわ。
朝からパワー貰えます。
18歳になるかならないかの千代ちゃんにしたら出過ぎてるのかもしれないけど、関係ないわ。笑
みつえのキャラも興味深い
みつえのキャラは、朝ドラ定番とは違いましたねえ。
千代とは親友ではないし。
敵対というほどでもない。
いとはんとお茶子という距離感でそのままキープ。
実際、そこの娘と従業員と、同じ年でもそんな感じだった方がリアルかもね。
で、「アンタがついて来るなんて」とかいう言い方するけど、別に千代がキライとも思ってない。ただ宗助さんが付き添ってくれなかったのが不満なんでしょ。
この千代とみつえの距離感は珍しいけど、自然で心地よいですねえ。
ある一定の距離があるからこそ、岡安のいろいろも、千代とみつえとは見方が違ってくるのでしょう。
千代は、女将を継ぐ気満々の様子。
福助によると世の流れは芝居茶屋の未来は無いよう。
そうよね、今実際にこういった芝居茶屋の形態は無いし。
近い将来、金融恐慌も世界恐慌も、第二次世界大戦も待ってる…。
こんな蝶よ花よと育ったみつえちゃんにとって、歴史的事実からも彼女が今思い描いている人生を歩むのは非常に苛酷なことは既に見えています。
どうなっていくのか。
上方演劇の歴史、芝居茶屋の歴史は全然知らないのでこれからが興味深いです。
福助のトランペットもーーー!
芝居茶屋に先は無いというところまでは先を読んでいるが…アレでは…笑
トランペット、水に落としても大丈夫!?
延四郎は、倒れる!
延四郎さん、イケメンですー!
昨日、もう20年も経ったら静かな思いに変わってしまってますよね~と、そんな情緒に浸っていましたが、やっぱり延四郎さん、イケメン過ぎる。
アレなら、絶対にグラついてしまう…!爆
だからシズさん、絶対拒否だったんだろう~www
まあまあまあ…
シズさんはもうそんなつもりは無くて、恩人だと思って感謝してるとのこと。
それは信じましょーーーっ!
宗助さん、ちょっと複雑そうで可哀想に…。
どう見ても絶対に負けだもんね…爆
いやいやいや!
シズさんと宋助さんの間にはみつえちゃんもいる!
20年の結婚生活があるからっ!
だからそれは無し!ってことでもう考えないっ!
考えちゃダメっ!!
…ああ、もうちょっと対等なイケメンでもよかったのかも…爆
いやいや!
宗助さんは優しい朗らかな旦那さんだから!
それでいいのっ!
アレがいいのっ!
もう、そういう設定で深く考えないっ!
しかし、延四郎さん、倒れてしまいましたー。
明日はどうなるか、シズさん会えますように!
テンポが良くドキドキワクワクな展開、明日への引っ張り。
さすがですー!