『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第117話
淳之介は入隊したが喘息が見つかり即日帰郷となってしまった。
その連絡を受けてあぐりは喜ぶが、光代はそれはそれで肩身が狭いだろうと手放しで喜べず。
光代が案じた通り、淳之介が岡山の望月家に戻ると使用人まで不名誉だ近所を歩けないと陰口を叩く始末。
淳之介にとっては針の筵のような毎日。
いたたまれなくなった淳之介は予定を繰り上げ東京に帰ることに。
淳之介が東京に戻るとあぐりは大喜びではしゃいで迎え入れた。
とめは「即日帰郷おめでとうございます」と挨拶。
そんなところに隣組の副組長大徳寺が来て、こんな立派な体で恥を知りなさいと叱責。
さらに仮病を使ったのではと疑いをかける。
淳之介はそんな卑怯はしないと、さすがのあぐりも怒り口論になりかけるが
淳之介は
「申し訳ございません!」
「温かい激励のお言葉ありがとうございます!」
と健太郎に仕込まれた軍隊風の立派な挨拶をして大徳寺を交わすことに成功。
淳之介は諒子の家を訪ねる。
しかし諒子は不機嫌。
淳之介が何も言わずに出征したことに対して怒っていた。
尚久は淳之介が言った「必ず帰って来るから待っていてほしい」と言う伝言をに託した自分の伝言を淳之介の伝言を尚久から聞いていなかった。
しかも尚久は諒子にプロポーズしていた。
自分の気持ちは変わった、尚久の求婚を受けるかもと言う諒子。
家に帰ると、とめと沢子が淳之介の即日帰郷でお客様から嫌味を言われたことを話していた。
どの家でも男性が戦争に取られてしまっている中、皆どこかで嫉妬をしているのだろうと言う沢子。
そうは言ってもあぐり達の面目を考えれば淳之介が戦争に行ってくれた方が良かったのかもしれない。
居場所を失った淳之介は、自分は迷惑な存在なのではと落ち込んでしまう。
その日の晩、空襲警報が鳴った。
あぐりは急いで防空壕に避難ように淳之介に言うが、淳之介はどうせ来ないと布団に入ったまま。
あぐりは防空壕の中でやきもきして淳之介を待つが淳之介は来なかった。
空襲警報が解除され家に戻ると泥棒が!
ナイフを突きつけられ身動きできないあぐり。
そこへ何も知らない淳之介がやってきた。
泥棒は男がいたと分かるとたじろぎ逃げてしまう。
淳之介がいてくれたおかげで泥棒を回避できたと皆は大喜び。
淳之介の栄誉は回復。
ところがあぐりは淳之介の頬をビンタした。
あぐりはどうして防空壕に入らなかったのかと激しく怒る。
「せっかく戦争に行かずに済んだのにもっと命を大切にしなさい!」
いつになく真剣に怒鳴りつけたあぐりに淳之介は母の愛を感じた。
即日帰郷コント!
原作によると、淳之介の即日帰郷は史実のようですね。
入隊するときに検査で喘息が分かったそうです。
ですが戦況悪化に伴い、再度招集されたそうですがすぐに終戦となったらしいです。
やっぱりエイスケさんのおかげかも。
しかし即日帰郷となると恥とか面目ないとか言われて大変だったんだ。
そういえば、「まんぷく」の萬平さんも兵隊に行けなかったことに自責の念を感じていましたね。
でも飽くまでも萬平さん自身の気持ちの問題で周りにやんや言われているとはピンと来なかったのですが
確かにあの時代、日本の恥の文化ではそうなってたんでしょうねえ。
「梅桃が実るとき」にも一切書かれていなかったなあ。
戦争なんか早く終わればいいと心から思っていたという言葉や、
淳之介が即日帰郷になって安心したことたことが純粋に書かれていただけで周囲の反応が面倒臭かったということが一切なし。
さっぱりあぐりさんは、本当に周りのことを気にせずに淳之介帰ってきて良かったと思ってたんだなあ。
当時の日本では恥でしかなかった即日帰郷、バカバカしいことですが、皆の反応が見事にコントになってて面白い。
若い女中さん達は近所を歩けないと言い。
磯辺さんは甲種合格で即日帰郷とは一万人に一人だ、運がいいと言う。
でも妻吾郎さんは造船所で若い者達が嫌味を言われて仕事がやりづらくなりそうだと言うし、
苳子さんは配給所で出迎え式も派手にやらないとと言われてしまったとグチ。
健太郎さんも、恥ずかしいやら情けないやらと、電話で誰かに言い訳している。
こういうこと実際あったんでしょうねえ。
でもこのイヤーな感じが見事にコントになってて面白いw
苳子さんの言い方がおかしくてー。
磯野貴理子さんさすが。
ふき子の配給所で嫌味を
健太郎さんは優しいじいじ
いたたまれなくなった淳之介は東京に戻ることにしますが、
淳之介は戦争で死ぬことはそれほどえらい事なのか
生き続けていることが恥ずかしいみたいだと健太郎さんに問いかけます。
生きているのが恥。
戦争当時って、こういう感覚が蔓延していたんだなあと、日本人の恥の文化って暴走すると本当に恐ろしいと思います。
しかし、そう言われると健太郎さんは、こう答えます。
生き続けることはもっと難しい。
生き続けることは偉いことだと思っている。
死ぬのも地獄生きるのも地獄。
色々辛いことがあっても頑張らないといけない。
そして、何かあったらじいじが力になるからいつでも岡山においでと優しい声をかけてくれます。
淳之介がこんなことを言い出したのは、自分たちのせいとは思わないのか?
とちょっと疑問ではありましたが
恐らく、健太郎さんとしても周りに恥だ恥だと言いますが、淳之介が傷つくほどに「恥」とは思ってないんでしょうね。枕詞みたいなもんで。
年輩の人にありがち。
でも、私もこう言うのにいちいち引っかかってキレるので、
「恥」と言われてグサッと来た淳之介の気持ちが痛いほどよく分かる。
淳之介がキレずに笑顔でおじいちゃんの言葉を受け止めたのは偉かったと思う。
私だったらキレて拗らせてしまっただろうなあw
生き続けることは偉いこと。
即日帰郷が恥だとか、面目ないとか言ってるけど、そう言ってる人ほど生き死にとは全く繋がってないと言う皮肉も感じますね。
皆人ごとで、恥だ面目だってなんて言い続けたから、その無意識がたくさんの人を戦争に送り込んでしまったのね…。
諒子ちゃんにちょっと受け付けない
しかし、諒子ちゃんの描き方はちょっと共感できません。
諒子に会わずに出征しようとしたことを怒るのは分かるけど、あんなにただただプンスカかなあ?
あぐりと同じようにとにかく帰ってきてくれたことを喜ばないかなあ?
尚久が伝言を伝えなくても、淳之介の気持ちを察することはできない?
だからこそ喜んで怒ってって泣き笑いになると思うんだけど?
そして言わないで行っちゃったからって拗ねてそのまま尚久のプロポーズを受けようかどうしようかなんて??
チューしたくせに。
諒子、淳之介が言わないで言っちゃったことが単純に振られたと思っただけでなく
これで尚久のプロポーズを受けようかって、
尚久と同様で淳之介が戦争に行っちゃったからハイ、次ー!って感じなのか??と。
淳之介がすっかり居場所を失った状況を作るのが目的だったのせよ、諒子の描き方が雑かな。
こんなことで一方的にプンスカするなら振られて本望じゃないと思ってしまう。
そして尚久もねー。
これはブラックジョークなんだろうけど、尚久面白いけど、ちょっとブラック過ぎるかもねえ。
空襲警報発令
戦争中でも呑気なあぐりワールドにも空襲警報がありました!
しかし防空壕でも呑気。
とめさん、相変わらずお化粧パタパタ。
とめさん可愛いw
空襲警報が出て、あぐりは淳之介に早く防空壕に来るように言いますが
居場所を失った淳之介は、もう俺なんて死んだっていいよおってなっちゃったんでしょうね。
拗ねて防空壕に入るのを拒否。
防空壕の中で待つあぐりはやきもきしているのに全然来ません。
息子を引っ張ってでも連れてこなきゃダメじゃない?と思いますが。きっと和子と理恵を連れて来るので精一杯だったとしよう。
ハラハラしつつも、結局空襲は来ず無事に警報解除。
緩さは超一流w
家に帰ると泥棒が!
空襲は大丈夫でしたが、その代わりに泥棒が!
空襲の時にも火事場泥棒みたいなヤツがいたんですねえ…。
でも泥棒って、やっぱりコントw
淳之介が来て男がいると分かると泥棒はビビり。
あぐりは淳之介は空手をやってる、クマをやっつけたことがあると咄嗟のウソ。
この咄嗟の見栄りのウソは美佐さん譲りかも?w
泥棒は簡単に退散してくれましたが
喜んでいるとあぐりはいきなり淳之介をビンタ!
いつになく厳しい口調で防空壕に来なかったことを叱りつけて命を大切にするようにと淳之介を叱りました。
何があろうとブレずに本質を見つめ続けらえるあぐりはすごいですよね。
実は鋼のメンタルの持ち主であり、強い母だよね。
淳之介も母の深い愛に気づいた様子でしたが…
何なん?あのラストのストップモーション???
急にカメラワークが昭和っぽいしw
淳之介の何を表したかったのか全く分からず疑問…。
単純に時間切れで切ったって感じ????笑