【あぐり】感想ネタバレ第116話 淳之介は入隊→即日帰郷

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第116話

淳之介に召集令状が来た。

淳之介は出来れば行きたくないと言う。
光代はエイスケに続いて孫まで失ってしまうと食欲もなく床に伏せて泣いている。

一方あぐりは平気。
あぐりは覚悟はしていたからと言うが、光代はズレてると呆れる。

尚久と南は諒子にきちんと伝えろと言うが、淳之介は出来ないと言う。
諒子の顔を見たら気持ちが崩れて諒子を連れて逃亡したくなるかもしれない。
諒子に自分の出征は尚久と南から伝えて欲しいと淳之介は頼み込む。
必ず生きて帰ってくるから待っていてと伝えて欲しいと。

 

あぐりはエイスケに淳之介を呼ばないで欲しいとお願いすると、エイスケが現れる。
エイスケはそれは自分が決めることじゃないからねえと相変わらず頼りない。
「あの世に行っても無責任なんだから」
そんな様子を、エイスケさんが亡くなってからあぐりは壁に向かって話すことが多くなったと辰子たちは恐る恐る陰から見守っている。

 

あぐりたちは岡山の望月家に帰省。
健太郎は淳之介に召集令状が来たことを大喜びではしゃいでいる。
光代が死ぬかもしれないのにと咎めるように言うが、
健太郎は、淳之介は死ぬことはない、エイスケの分もどデカイことをしてくれるはずだと息巻いている。

いよいよ出征の日。
あぐりは淳之介に金山寺のお守りを渡す。
金山寺は淳之介がかつて腸チフスにかかったときにエイスケお守りをもらって来てくれたお寺。
病気平癒のお守りだが命を守るには変わりないとあぐりは言う。

「無理しちゃダメ。生きて帰って来る」
あぐりは淳之介に伝えた。
「そしてエイスケに連れて行かれないように。もし誘われても言っちゃダメ!」

出発式では他の青年のハキハキとした挨拶に対して淳之介は情けない挨拶。
健太郎はガックリして立ちくらみを起こしてしまう。
そんなこともあったが、どうにか淳之介は出征した。

 

東京に帰ったあぐり。
今頃どうしているだろうかと辰子たちと話していると岡山の健太郎から電話が。
淳之介が即日帰郷になった、軍隊から追い出されて帰ってきたと言うのだ。

淳之介の出征にそれぞれの反応は?

光代さん、淳之介に召集令状が来たと聞いて寝込んでしまいました。
これは普通の母の気持ちですよね。
エイスケさんにも先立たれて淳之介もなんて言ったらたまらない。

そして隣の大徳寺さんと比べて最も今の日本人の感覚ですよね。
とても正直な気持ち。

淳之介自身も、出来れば行きたくないとハッキリ。
文士に憧れているだけあって心が自由でいいですね。
エイスケさんの息子だし。

岡山の健太郎さんは、大喜び。
いくらんでもああまで満面の笑みで喜ぶって本当か?と思いますが。
久兵衛さんも英一郎に対して口だけは「お国のために頑張ってこい」と言ってたけど笑顔はなかったよ。
より健太郎さんはより古風な考えをお持ちだろうから、そんな感じかもしれませんねえ。
まだリアリティも無いだろうし。

そしてあぐりは、割り切ってる、すごい!
光代さんがなんで、普通でいられるの?ご飯食べられるの?と聞くと
「いつか来ると覚悟はしていたから大丈夫」と。

そうは言っても普通母なら普通じゃいられないよお。
あぐりさん、呑気で鈍感だけど、ここまでとは!
てか、とても現実的な人なのかもしれまんねえ。
非常にロジカルシンキングな考え方でストレスマネジメントが上手いのかもしれない。
弁護士の娘だし、結局頭いいんだろうしねえ。
そこがエイスケさんが憧れたところだろうし。

とはいえ、息子が出征となってもそのスタイル崩さないでいられるとは、やっぱりすごいわ。

 

淳之介は諒子に言わず出征

淳之介、諒子にあったら気持ちが崩れちゃう、逃亡したくなってしまうと言ってます。
かなり正直。
戦時下でも自由な考えの持ち主の淳之介。
さすがエイスケさんの息子だわ。

確かに諒子ちゃんに会ったら逃げたくなってしまうと言う気持ちはよくわかります。
でも、会わないまま行っちゃったら諒子ちゃんに恨まれないだろうか?
諒子ちゃん、そういうのすごーーーーーく怒るタイプだと思うよw

 

健太郎さんの老けっぷりが凄い

健太郎さん、だいぶお爺ちゃんになりましたねえ。
里見浩太朗さんの老け演技上手い。

淳之介とお酒を飲み交わしながら、エイスケと飲んだ思い出話をして、話しているうちに淳之介をエイスケと混同しちゃう感じのボケっぷり、すごーくそれっぽいなあと感心してしまいました。
さすが里見浩太朗様ー!

しかし、健太郎さん、調子に乗って淳之介を遊郭に連れて行こうとするしw
相変わらずのオヤジっぷりですw
そして光代さんにバレた時のビクーッ!!が面白い。
光代さんと健太郎さんのコント、本当に面白い。
もう里見浩太朗さんのファンになってしまった。

あぐりにはエイスケさんが見えていた!

あぐり、壁に向かってエイスケさんとよく話をしていましたが、
あぐりには本当にエイスケさんが見えていたんですねえ!

あぐり、倫太郎さんにも力強く私のそばにはエイスケさんが今もいるって言ってましたが、
本当にそうだったんだ…怖っ!

エイスケさん、亡くなってしまって悲しかったけど、こういう形で幽霊としてちょいちょいご出演?
それはそれでよかった。

エイスケさん、幽霊になっても相変わらずのいい加減。
このエイスケさんおいい加減さ、幽霊になったら一層似合いますねえ。
こういう困った幽霊好きだわ。

 

淳之介は即日帰郷

出征の見送りの式で、淳之介は情けないスピーチ(自分に素直なだけだけど、当時では情けないでしか無いですねえ)。
健太郎さんはショックで倒れ込んでしまいます笑

原作でも確か淳之介が出征するときに、出発式でお爺ちゃんが倒れてしまったと言うエピソードがあった気がしますが、そう言うことでだったか?
私はシンプルにエイスケさんに先立たれた上に孫もと言うショックで倒れたんだと疑わなかったのですがw

そこら辺も何かとコントで面白いわ。

でもどうにかこうにか出征したのに淳之介は即日帰郷に。

健太郎さんはまたまたショックでしょけど、これはラッキーでしかないー!
頼りないと思っていたエイスケさんが上手いことやってくれたんでしょうかねえ。
エイスケさんやるじゃんかw

それにしてもこういうオチの決め方っていかにもエイスケさんらしい。
人をその気にさせといてズルッと思い切り裏切って滑らせてくれる感じがさすがエイスケさん。
うん、やっぱりエイスケさんの仕業だわこりゃ。