『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第101話
昭和11年2月26日。
淳之介の私立曙中学校の受験の日。
雪が降りしきる中、あぐりと淳之介は早めに受験会場に向かった。
お昼近くになると美容院の前を軍人が列をなして歩いている。
駐屯地の方で何かあったのだろうかと気にする辰子達。
試験を終えて帰ってきたあぐりも駅周辺が軍人でいっぱいだったのを目撃した。
この日、陸軍の青年将校たちによる軍事クーデターが発生。
2.26事件である。
その日の晩、民子が訪ねに来た。
ちょうどよかったと、あぐりが五十嵐からの手紙を渡すと
民子が自殺したと告げた。
私に別れを言いに来たのだ、会えばよかったと後悔する民子。
あぐりはどうして気付かなかったのか民子に連絡すれよかったと後悔する。
民子が手紙の封をあけると、そこには離婚届が。
この日になぜ死を選んだのか全く分からなかったが
離婚届は五十嵐から民子への精一杯の愛情だった。
その後、29日軍の首脳部は鎮圧の命令を出し青年将校たちは逮捕されクーデターは失敗におも割った。
翌日、曙中学校の合格発表の日。
光代が見に行ったが不合格。
6年間甲で番町小学校一の優等生である淳之介が不合格とは意外と尚久も南も首を傾げるが
府立一中があるからと淳之介を励ます。
しかし、府立一中も不合格となってしまった。
ここ一番でダメなのはおじいちゃんと一緒だと光代は機嫌を損ねてしまう。
淳之介は肩を落としてエイスケの書斎へ。
エイスケに府立一中が不合格だったことを報告すると、エイスケは全く気にも留めない。
何も言わないのかと淳之介が聞くと
エイスケは淳之介自身の人生なのだから自分は何もいう事は無いと言った。
そんなエイスケの反応は淳之介にとっては救われる思いがした。
淳之介の受験日当日=2.26事件
中学受験の日が2.26事件。
これは史実のようです。
原作の「梅桃が実るときでは」淳之介は武蔵中学を受験。
武蔵中学は今も開成、麻布と並んで東京御三家の一つと言われている名門校です。
武蔵中学は練馬区と都心から少し離れた場所、さらに当日は雪が降っていて早めに学校に向かったということから
受験が終わって市ヶ谷に戻ってくるまでクーデター発生の事実を知らないままだったそう。
試験会場には、あぐりのお店のお得意様でもありママ友でもある方たちがいて
子供たちの受験が終わるまで、共にストーブを囲みおしゃべりしながら待っていたそうですが、
その中の一人に陸軍の方がいて、このクーデターで銃殺されてしまったそう。
その人の旦那様が殺されてしまったとも知らずに談笑していて、帰ってきてその事実を知りショックを受けたとあぐりさんは回想されていました。
知人の夫が2.26事件で犠牲になったというエピソードは、ドラマでは民子に背負わせてるんですね。
昨日いだてん総集編を見てしまったからこ2.26事件と聞いて高橋是清とか重なって見てしまいました。
今頃まーちゃんの新聞社怖い目にあってるなあとか。
民子は夫に会わなかったことを後悔
民子は、夫が自殺したことを知りショックを受けてあぐりのところへ。
あぐり、クーデターのことは既に知ってるようですが、意外と冷静。
民子が軍人の妻と知ってるなら「旦那様は大丈夫?」とかもっと動揺しなよwww
なのに「あ、民ちゃんの旦那様昨日お手紙持ってきたよ」だもんwww
民ちゃんの旦那さん、実行犯の一人なのかなと思ってましたがそうではなく自殺。
青年将校たちを止めることができなかったからとか??
その辺の事情はよく分からん。
そして民子ちゃんの気持ちも。
せめて最後に会って話をしたかった…と泣いていましたが、どの程度五十嵐さんのこと好きだったのか分からん。
民ちゃんのあの性格だから、五十嵐との結婚は親の決めた結婚で五十嵐の事はキライ!なんだと思ってた。
愛情なんてみじんも感じられなかったのかと思ってたら、
会って話したかったと泣いてるし…。
ただ女も自由に生きたいんだというアピールだけだった??
民ちゃんの感じだと、それはショックだけど、愛情は無かったから淡々としてるのでは…?と。
その解釈は2000年以降なのかなあ?
90年代ドラマは一応好きだったことに丸め込むつもりか?www
ジュンノーちゃん不合格
とめさん、トントン様って朝から謎のおまじないをしていましたwww
トントン様って聞いたこと無いけど、本当にどこかの地方のおまじまいなの???
興味津々。
トントン様ってふざけてるみたいだけどwww
でも面白くて癒されるwww
しかし、淳之介はトントン様のおまじないも叶わず不合格。
淳之介って、番町小学校一の秀才だったのねえ。
そこまでには見えなかったけどwww
その子が受からないとは。
安吉君のお家に入り浸り過ぎたのかしらー?
さらに府立一中も不合格。
滑り止めが全然不合格で最高峰である府立一中はなかなか難しいでしょうねえ。
メンタル的にもwww
結構最初が予想外の不合格で崩れてしまうって事ありがちですから~。
でも淳之介は、そういうふうにガチガチでなくても不合格だったのね。
恐らく、淳之介の内面で、将来なにすればいいか分からないーってモヤモヤ気に入っちゃったからでしょうかね。
エイスケさんの書斎はネバーランド
光代さん、不合格と聞いて怒っちゃダメよー!
この時代の親御さんってこんなもんかもしれないなあとも思うけど。
今より受けられる学校も少なかっただろうし、システム化されてなかっただろうし
まるでくじの当たりはずれみたいな反応www
今だと、その日の運みたいなもので受かるはずはないので
こんなこと言っちゃったら傷つきまくるぞ。
絶対に言えない。
しかし光代さんの「ここ一番でダメなとこおじいちゃんそっくり!」に受けました。
光代さん、おじいちゃんもお父さんも女に弱いと言うし。
健太郎さんの評価の低さったらないわwww
光代さんにプリプリ怒られちゃった淳之介はしょんぼり肩を落として書斎に行きますが
エイスケさんのワールドには全く受験は無し!
怒られるかなあ~と思ってる様子で淳之介が恐る恐る不合格を報告すると、あーそうだなんだという程度で終わり。
さすがエイスケさんー。
なんで何も言わないの?と聞くと
エイスケさんは淳之介の人生だから別にいう事無いよと平気。
そうだよねー落ちたのは淳之介自身だからショックを受けているのは淳之介自身だし、
受験で落ちたからってそれは狭い意味での価値観の話。
人生全体から見たらどうってことない。
入試前日にエイスケさんは来てくれていませんでしたが、だから別に来なかったんだね。
それに対して、合格発表が出た頃に帰ってくるとは!
あぐりがそばにいてほしいと思った時にフッと現れるように
淳之介にとってもエイスケさんはここ一番で居てほしい時に必ずそばにいてくれる存在なんだ。
この時代にしてはかなり自由な発想のエイスケさん。
今の淳之介にとっては一番の救いですね。
そういえば、このエイスケさんの書斎、子供たちにとってはスライドとかワクワクするものがいっぱい。
ワンダーランドになっています。
大人の世界の因習とかしきたりとか、体面とか関係ない心のままの世界。
そしてそこの主であるエイスケさんはまるでピーターパンのようだなあとも思う。
この前のインディアン姿はそこから?
そうやって考えると、エイスケさんの書斎は特別な場所なんだな…。