『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第77話
昭和4年8月。
いよいよあぐり美容室が開店。
しかしさっぱり客が来ない。
扉が開きやっと客が!と思ったら森潤だった。
森潤は開店祝いといつものように踊り子たちを連れて来て大騒ぎ。
美容院の外では野次馬たちがひしめいて、
踊り子たちの様子に実は美容室ではなくカフェじゃないかとか
パーマネントで電気を通したら魂を抜き取られるのではないかと怪しんでいる。
扉が開いたと思ったら健太郎と光代。
2人は岡山から開店祝いに駆け付けてくれた。
また扉が開きいよいよ客がと思ったら今度は世津子。
さらに扉が開きとうとうと思うと、お巡りさんがとめと沢子を心配して様子を見に来てくれただけ。
客が来ないまま暇を持て余すあぐりたち。
すると光代が自分を最初の客にと断髪してパーマネントを掛けて欲しいと言う。
光代が髪を大切にしていることを知っていたあぐりは光代の髪を切るのを躊躇。
しかし光代は、岡山で女中たちや苳子までもが自分のことを古臭いと言われているから自分も冒険してみたいとパーマネントを強く希望。
野次馬たちが外から見守る中、光代は見事なパーマネントヘアになり若々しくイメージチェンジ。
さらに健太郎が洋服をプレゼント。
服に着替えた光代は見違える様にモダンな貴婦人に。
あぐりも世津子も健太郎も…みんな光代の姿にうっとり。
「さて…それではそろそろ行きますか!」
光代は颯爽と店の外に出て、野次馬たちにパーマの安全性を訴え、
これからは断髪、パーマネントの時代だとアピール。
光代はあぐりのために身を持って宣伝してくれたのだ。
夜、ネオンサインに灯りを付けると、「パーマネント」の「マ」だけが点かない。
「間抜けだ」
エイスケが言い、見守っていた皆が笑う。
結局開店初日の客は光代だけ。
ネオンサインも「マヌケ」とあぐりの美容院は前途は険しいようだが
周囲の人たちの優しさに囲まれてあぐりは決意を新たにした。
今日は面白かった!
今週はなんだかなあ~と思ってちょっと萎えてましたが
今日は本当に素敵な話!
次々来る来客とのやりとりに、
光代さんと健太郎さんのしゃべりにクスっと笑い、
そして姑光代さんの温かい心遣いにほっこりして涙が出た~。
こういうハッピーな空気感があぐりの本来の面白だと思うわ。
そしてやっぱりこういうお芝居は、里見浩太朗さんと星由里子さんが来ると俄然面白くなる。
草笛光子さんもやりやすそうだもん。
昨日よりも安心して楽しそうにやってる。
このベテラン三人のお芝居は本当に素敵。
別に普通の言葉のやりとりなんだけど、言い方や間合いですごく人柄が現れるし、面白味が膨らんで、見とれてしまう。
これがベテラン俳優さんの年季の入った演技力ってことなのかなあと感心。
実は森潤も好き
ツイッターでは森潤さんのバカ騒ぎがかなり評判悪いようですが
私はコレはコレで好きでwww
この超、勘違いのハチャメチャもある種のデモクラシー‼デカダンス!だよとwww
自由を謳歌している感じが面白い。
森潤の何でもかんでも祭りに結び付けちゃう感じが好きwww
その謎の論理をオーバーアクションで語る森本レオさんが最高に面白くて好きー!!
「開店祝いなんて気を遣わないでください。森さん貧乏なんですから…」
「そうそうそう…自慢できるのは貧乏だけだーハハハハ!うるさいっ!」
すごく好き…!!!
お巡りさんまたキターーー!
お巡りさん、近所の人々のよからぬ噂を聞きつけて
とめと沢子の様子見を口実にまた来てくれました。
こうなったらレギュラーでマイかい登場して欲しいわ!是非!
高橋克実さん、この頃ブレークしたての頃だと思いますが、既に出番が待ち遠しい人だわ。
髪の毛はまだフサフサだわ。
ってか元々はフサフサだったんだあ。
今の感じも似合ってるから何とも思ってなかったけど。
ここだけが時間の流れを感じる!
光代さんが最初のお客様
断髪してパーマネントを掛けるとお値段は17円50銭だそうです。
当時の1円は今の3,000円~4,000円。
ってことは今の5万~7万円!
やっぱり高価!
セレブじゃないと無理な金額ー。
そのくらいなら私もできるわね♪ってポンっと出しちゃう。
さすが望月家。
しかし、光代さん、あぐりのために、お店を宣伝しようと思い切ってのことだったようですが
その潔さ、さすが名家の奥方様!
カッコいいわ。
そして、あぐりへの愛情や思いやりがいっぱい!
光代さんの思いにウルウルしてしまった。
そして何より、星由里子さんの美しいことー!!
洋髪にして洋装に着替えたときの華やかさったらないー。
そのシーンではすっかりヒロイン!
周囲の中毛をすっかりかっさらっていったなあ。
パーマネントは素敵!の説得力ったらこれ以上のものはないわ。
これぞ女優!!圧倒されましたー。
星由里子さん、カッコいい!
なんてカッコいいんだろ!!!
すごくファンになっちゃったー。
もういらっしゃらないのが寂しいわ…。
健太郎さんと光代さんの関係も素敵
素敵な洋髪になった光代さんを見て健太郎さんは洋服をプレゼント。
これも粋な計らいで素敵ー!
しかも世津子さんにお願いしてっていうのがいいなあ。
健太郎さんは光代さんとよりを戻していい夫婦関係を築いているのがよく感じられる。
そして世津子さんとの関係も素敵ー!
健太郎さん、世津子さん、光代さんの3人の関係がホント素敵。
見ていてとても嬉しい気分になるよお。
里見浩太朗さんの演技も、うなずき一つが面白味があって、どんな反応してくれるか毎度毎度楽しみで
すごいなあ~と見入ってしまう。
ネオンサインは「マヌケ」
AGURI美容室にはネオンサインも設置。
ネオンサインは1910年代にフランスで発明されて日本には大正時代に入って来たようです。
AGURI美容室は昭和4年オープンだから早々とネオンサインを採用したってことですよね。
しかも個人のお店で。
デザイナーズ建築にネオンサインって相当最先端だったでしょうねえ。
そしてお金もすごーくかかってるよねえ。
さすが太い望月家。
ハイカラなお店の建築、ネオンサイン、パーマネントに洋服…
このリッチなことを次々と軽々とやってのけてくれるのも
豪快で華々しくて楽しくて好き。
ネオンサインはマだけが付かずに「マヌケ」とオチが付きました。
でも、皆が揃ってくれて、皆が笑顔で
嬉しい締めくくりでした~。
あぐりは度々AK臭が漂うところがあるけど、こういうところはハッピーで楽しくていいなあ。
これが持続すればいいんだけどねえ~。