『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第33話
千代を訪ねに来た静子は、家出をしてきていた。
静子は勉強とラジオの仕事をきちんと両立させることを両親と約束していた。
しかし学校の成績が下がってしまい親に仕事を辞めるよう言われてしまったため家出した。
昨日で案を増やしてほしいといきなり主張したのはそのため。
役者としてやれると分かったら両親も認めて貰えるのではと思ったから。
栗子は静子に泊まって行くよう勧める。
「いつもラジオドラマを楽しませてもらってるお礼や」
「明日までよう考えたらええ」
ラジオ局に来ていた静子の両親は千代のところにいると知り、帰ることに。
帰り際に、静子の父はなるべく早くに静子を辞めさせることを考えてほしいと言うが、編成部の四ノ宮は
「もったいないと思います」と言った。
「お父さんとお人よし」はこれからもっと人気が出て何年も続く番組になる、そのつもりでつくっている。
辞めるなら、このドラマが終わってからでもいいのではと訴えた。
「もう一度、お嬢さんの話を聞いてやってください」
四ノ宮は静子の両親に深々と頭を下げた。
その夜、千代が月を眺めていると、眠れない様子の静子が来た。
「よそにいって初めて自分とこの居心地の良さは分かりますのや。
家出なんかしても何もええことあれへんで」
千代は、ドラマの中と同じように皆と家族になれたらいいけど、かなわぬ夢。
それは静子にはちゃんと帰る場所があって、静子を待っている人たちがいるから。
「どない逆立ちしたかてそないな人たちにかなわへんわ」
そして、明日家に帰って、お父ちゃんお母ちゃんに自分の気持ちをぶつけるよう千代は優しく諭した。
「千代子お母ちゃんはできることは、こないしてアンタと一緒に月を見上げることくらいだす」
「明日もきっと晴れや」
次の読み合わせの日、静子は遅刻してやってきた。
両親を説得して、「お父さんはお人よし」が終わるまでは役者を続けていいと許された。
そして静子は皆にわがままを言ったことを謝罪。
事情が分かった皆は、親ともめてるんだったら言ってくれたらよかった、いつでも愚痴をこぼしていいと温かく受け入れてくれた。
そこにようやく次回の原稿が届いたが、たったの20ページしかない。
1時間の特別番組に必要な量は120ページ分。
放送日まであと4日。
長澤は意地になって病室で頑張って原稿を書いているが…結局台本は最後まで完成せずに、
とうとう本番の日を迎えてしまった。
本番当日の朝、栗子は千代にまた千代に花籠をプレゼント。
いつまで花籠を渡せるか分からないという栗子。
栗子は言いたいことがあるとかしこまる。
「春子は正真正銘、あてとテルヲの血い引いた子や。
せやさかい、守ってやってな」
いきなりなんでそんなことをと聞く千代に、栗子はただきちんと言いたかっただけだと言う。
「春子のために。あんたのために」
「ほんまにアホやな。なんもわかってないわ」
千代は答えた。
血が繋がっていようが、いまいがそんなのどうでもいい。
「春ちゃんはもう、うちの大切な家族だす。一生うちが守る。
栗子さんも、そうやで」
「おおきに」
栗子は涙ぐみ、笑顔。
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月夜を眺める千代と静子、優しい時間
静子ちゃんのイライラ、そういうことだったんですねえ。
中学生くらい?
お父様は医者ということで、ご両親厳しそうだもんね…。
でも、あの厳しそうなお父さんを説得できたのはよかった。
それは千代子お母ちゃんのおかげ。
一応、四ノ宮さんも貢献。
お父さんとしては、編成部の人に「もったいない」と言って貰えたのはなかなかのポイントだったと思いますねえ。
そこに千代ちゃんの温かい励ましを受けて、静子がきちんと親に自分の気持ちを話すことができたから両親は納得。
千代と静子が月夜を眺めているシーン、とても心温まる、情緒的で素敵なシーンでした。
亡き母を思って一人ぼっちで眺めていた月夜が、
家族を思って眺めていた月夜が、
ここでこう回収されるとはねえ。
家族との縁に恵まれず、ずっと寂しい寂しい思いをしてくた千代が、
この同じ月夜の下で、
「家族はいいものだよ」「家族が一番だよ」
と優しく微笑んで、家族の元に帰るように静子を諭すなんて…。
千代を見ながら、これまでの千代の重ねて来た人生を思い返し、
今、こうして穏やかな笑顔でいられる千代にリスペクト…!
千代、強くて優しい素晴らしい女性になった…涙
千代からの「明日もきっと晴れや」も感慨深い。
これまでは、ずっと自分を励ます「明日もきっと晴れや」だったのが、
今日は静子の背中を押す一言に。
千代ちゃん、人を温かく包む、お母ちゃんになってる…!!!涙
ドラマの枠を超えて本当の家族に…
ラジオドラマのメンバーが、編成局も含めて段々と絆が深まっている様子が見ていて心地よいですねえ。
静子ちゃんが千代を頼って、千代が優しく包んで…という姿は本当に、見ているこっちも優しい気持ちになりました。
千代がドラマの枠を超えて、お母ちゃんとして、存在感を放っている。
そして家族も、本当に家族のようにお互いが関係しあっている。
ドラマ中の劇中劇だったはずが、劇中劇をはみ出してドラマに入ってきている。
ビックリ箱からおもちゃたちが飛び出したようなワクワク感!
楽しくて、嬉しくてついウキウキしてしまいます。
春子の気持ち…毎田暖乃ちゃん、やっぱりすごい。
ドラマメンバーの結束が高まっている一方で、春子ちゃんは寂しくなっちゃったのかなあ。
毎田暖乃ちゃん、さすがいい表情をしますねえ。
わずか9歳で、ここまで心の綾を理解し、表現できるとは…どんな9歳だよお!
昨日の、静子ちゃんの声聞いて「わあ!本物だあ!」って感激した声も、
ラジオドラマしかない時代を知らないクセにどうしてそんな感動表現できるんだよぉぉ!とビックリしてましたが…。
本当に素晴らしいわね。
春子ちゃん、千代が静子ちゃんに話してた内容をあの場で聞こえたのかは分かりませんが、
千代が、静子ちゃんに本当のお父さん、お母さんが一番、と言ってる話を聞いて、
自分も千代に甘え切ってはいけないのではないか…とも思ったんでしょうねえ。
春子ちゃんも、あんなに素直で子供らしい笑顔をしているけど、戦争で両親を失っているという、深い孤独を秘めているわけで…。
そんなことも含めてなんという感情表現を…!!
毎日暖乃ちゃん、どこまで恐ろしい子なのぉ!?!?
宮澤エマさんには毎度も泣かされるよ…
そして本日のラストの栗子さんにはねえ!
またまた泣かされました…。
宮澤エマさん、美しいんだけど、本当におばあちゃん演技が素晴らしい。
その上静かな演技が素晴らし過ぎて…。
涙涙涙。
言葉が出ないです。
栗子さんとの関係が、こんな形で落ち着くとはねえ…。
思いもよらない素敵な結末に感涙ですよ。
実は、このドラマ、栗子さんと千代のストーリーだったんだよね…とつくづく。
歴史の裏で、虐げられてきた女性たち、名もなき女性たちのストーリー。
これは千代がいた大正時代だけでなく、現代にもずっとつながってきていることで…。
社会の中ではなかなか女性は認められず、そんな中でも男性に負けじと頑張っていると、
いつの間にか自分の事しか見えてなかったり、
それどころか女同士で足を引っ張り合ったりすることもありますよね。
女同士でケンカしても、それってただの同じ穴の狢っていうか…。
そもそも同じ思いで苦しんでいる者同士なんだからケンカしてる場合じゃなくて。
でもその渦中では気付くことなんかできなくて…。
時間が経ってからやっとあれは間違い、そもそも怒る相手が違ったなんて思うこと、あると思います。
そんな様子を、千代と栗子さんのコレまでの敵対関係とその後の和解に重ねてみてしまった…。
弱い者同士でいがみあってる場合じゃなくて、理解し合う努力をして、寄り添って一歩前に進めるといいなあ。
千代が栗子さんに対して、こんなに穏やかな笑顔で、「栗子さんを一生守る」って言えるなんて。
本当によかった。
千代にとって、女性にとって、こんなに幸せなことはないのでは。
栗子さんも、千代に言って貰えたときのホッとしたような笑顔と涙も…。
栗子さん、ずっとモヤモヤしていたんだねえ。
テルヲよりも何よりも、千代と和解できたことが、栗子さんにとっても人生で最も嬉しいことだと思う…。
宮澤エマさんの演技は本当に心に沁みて…ずっと見ていたくなります。
千代と、栗子さんの中に流れる、優しい穏やかな空気が心地よくて…。
ドラマ中盤で、あれ?と思ったりしたことは度々ありましたが、
今の栗子さんと千代の関係が見られるなら、栗子さんの笑顔が見られたならもうどうだっていいよー!と思える力がある。
うん、こういう素敵なシーンさえ見られれば、途中がどうだ、理屈が合わないなんて、細かいことはどうでもいいよ。素敵なドラマだよ、やっぱり。
あと残すところわずか1週間というのが、とっても寂しいよ。
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