『おちょやん』あらすじ（ネタバレ）第１０８話
今や千代はどこに行っても「藤森家のお母ちゃん」として誰からも声を掛けられる大人気に。
一方で一平は相変わらずスランプ。
書けないところに千代の評判を聞いてしまい、ますます追い詰められていた。
ある晩、一平は寛治を稽古場に呼び出して、次回の公演の脚本は寛治に書いて欲しいとお願い。
「何を書いても俺やとあかん」
「ここが限界」
すると寛治は「虫のええこと言うんやないわ」と一平怒鳴りつけた。
一平は自分だけが負い目を背負って苦しんでいるようだが、そんな一平の姿を見ている座員も皆苦しんできた。カッコつけてないで丸裸になれ。
大事なことも目を逸らしたいことも、灯子のこと、新平のこと千代のこと全てを書け！
それだけやってどうしてもダメだった時は
「俺が引導を渡したる」
次の「お父さんはお人よし」は１時間の特別番組が決定した。
喜びに沸く中、
5女の静子が突然、今度は自分が活躍する話にして欲しいと主張。
揉め事になりそうな…ということころで、
脚本家の長澤が入院したとの一報が。
千代は長澤の体調を気遣い見舞いに。
長澤は何としても台本を間に合わせるとベッドの上でも脚本を書き続けていた。
戦争が無かったらこんな何気ない家族の話など書いていなかっただろうと言う長澤。
戦争でいろいろな人の人生が変わった。
戦争が終わって６年にもなるのに、未だ戦地からの家族の帰りを待ち続けている人がいる。
そんな人たちにももう一度顔を上げて貰いたい。
この特別番組は、もっとたくさんの人たちに聴いてもらう絶好の機会。
ドラマの子供たちの役は皆オーディションで決めた。
芝居の上手い下手はあるが、彼らを選んだ一番の理由は
「今、前を向いて生きているかどうか」
「竹井さんあなたもその一人や。ちゃんと女優として、今ここにいてはる。
そういう力は芝居ににじみ出る。皆を勇気づける。台本は絶対に間に合わせますから！」
「先生がそこまでおっしゃるのやったら、うちらはいただいた台本を全力でやるだけです」
千代は長澤の言葉に力強く答えた。
千代が帰宅すると、静子が家の前で待っていた。
静子は家出してきていた。
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脚本家長澤さんの誠実さにウルウル
この前も思ったけど、生瀬勝久さんの語りの芝居、本当に素敵。
言葉一つ一つが、心の琴線に触れる。
長瀬さんの思いをリアルに共有できてウルウル来てしまいます。
生瀬さん、もちろん実力派俳優と思っていましたが、個性の強い脇役という認識だけだったので、こんなハートフルな演技を見せていただけるとは…と感激。
生瀬さんのファンになってしまった。
脚本家・長澤さんのエンターテインメントに掛ける誠実な思い。
終戦直後、人々の中には、常に戦争の傷跡があって、それでも前に向かって生きて来たんだなあと。
そうやってきた先人たちの営みにも感謝と尊敬。
そしてこの長澤さんの思いは、今のコロナ禍にも通じますよね。
エンターテインメントはやっぱり不必要ではない。
傷ついた人の心を癒す力がある。
前を向こうと人を引っ張り上げてくれる力があるから。
これが無いと人は心を失ったのも同然ですよね。
今は苦境に立たされていても
エンターテインメントは絶対に必要。
どうにか耐えて生き延びて欲しいです…。
一平のスランプは深刻
一平は、本当の本当にどん底のようですねぇ。
全く書けなくなっちゃってる様子。
自業自得よー！
ざまあっと思っていましたが、
今日もどよーーーーんが続くと、さすがに可愛そうになってくる。
それが狙いかもしれないけどｗｗｗ
しかし成田凌さんの老け演技、ズタボロ演技は素晴らしいわね。
佇まいだけでヨレヨレ感バッチリで。
長い時間苦しみ続けているのが良く分かる。
ただ、暗ーーーいわね。
千代ちゃんが浮上してきて爽やかな気分で見られるようになってるところに見るのは辛ーい。
離婚の辛いターンが終わったのに。
またあの辛い週に引き戻される気分。
まあこの設定だから当然そうなるわけですが。
もっと一平をエキセントリックな性格にすれば、ここまでどんよりを引きずらなくてよかった？とも。
一平はすんごい天才で離婚後も世の批判を受けても全然気にしない。
それどころか脚本は以前にも増して面白くなりヒット出しまくり…みたいな。
でも生活はメチャクチャで、女遊びも酷くて、
今は灯子が苦労してて…と
そっち方面で。やっぱりコイツ、ダメだわと見ているこっちを怒らせた方が
見ていて辛くならなくてよかったのかもー。
灯子にも同情できたし。
でも令和の朝ドラでは、成田凌さんでは、ヒロインの相手がそれっていのはダメかもしれませんねえ～。
エイスケさんは文士だから女遊びでもソフトに掛けるけど、一平は役者だからもっとドロドロになっちゃうもんねえ。。
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