『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第28話
ある雨上がり、エイスケは「ちょっとその辺まで」とフラリと出て行ったきり東京に行ってしまった。
その後4ケ月が経った。
光代は相変わらず淳之介を独り占めしてあぐりに淳之介の世話をさせてくれない。
光代は勝手に離乳食を食べさせたりしして、あぐりはやきもき。
エイスケが東京に言ってしまったことを嘆く妻五郎と磯辺。
2人はこのままでは勇造が後継ぎかと噂し、エイスケのおかげで勇造が夢を諦めるのは可哀想だと同情している。
勇造は自動車技師になりたい夢があると知っている妻五郎と磯辺。
ちょうど陰で居眠りをしていた健太郎は2人の会話を聞いてしまった。
2人の話を健太郎は聞いてしまう。
その夜、健太郎は、世売る勇造の部屋を訪れた。
健太郎は、勇造にエイスケが帰ってこようがこまいが、東京に行け。こっちの心配はするなと伝えた。
夜布団に入った健太郎は望月組は自分の代で終わるかもしれない光代に切り出した。
そしてエイスケが東京にい続けるならあぐりと淳之介を東京に行かせたらどうかと。
しかし光代は淳之介は渡さないと意固地になった。
翌朝、光代はあぐりに断りもなく淳之介を連れ出してしまう。
いつまでも帰ってこない淳之介をあぐりは心配。
夕方になってようやく光代は淳之介をつれて帰って来た。
お乳があげられなくて心配と言うと、お昼に重湯を食べさせたから大丈夫と光代は取り合ってくれない。
その夜、淳之介は熱を出してしまう。
淳之介の泣き声を聞きつけて部屋に来た光代は、今夜は自分の部屋で寝かせるといい淳之介を連れていく。
しかしあぐりは光代を追いかけ、淳之介を光代から奪い取った。
「淳之介は私の子です!私が看病します!」
あぐりはこの家に嫁いで初めて光代に逆らった。
光代さん、毒婆!
光代さん、もうやりすぎーーーー!
あぐりに確認もせず、離乳食なんて!
しかも4ケ月は…。
急ぎ過ぎじゃね?
しかもあんなにいろいろ。
当時の自分の感覚だと、あんまり急ぎ過ぎると食物アレルギーになるぞと言われて用心深く始めたけど…。
嫁姑の育児の感覚の隔たりも重なって大変。
前半は光代さんの暴挙にかなり怒ってましたが、これも光代さんとしては意地だったんだね。
あぐり、とうとう反発!
さすがにあんなことされると、あぐりが可哀想だよ!
淳之介が、熱出したの、ただの光代さんのせいじゃんかっ!
風邪ひきかけてるのに連れ出したのもまずかっただろうし。
お昼に重湯を沢山飲ませたのも…アウト!
これで完全に体調崩したな。
医者に診せたらとんでもない!って叱られるよぉ。
しかも、4ケ月で熱って相当心配ですよね。
そこまできたらさすがにあぐりも反発!
よかったよかった。
でもどうせ反発するなら、エイスケさんに私も連れてって!って言えばよかったのに~と思っちゃうけど。
それは現代的な考えなんでしょうねえ。
淳之介を光代さんから奪還したあとの明日のあぐりがどう行動するかが気になるー。
健太郎パパはなんだかんだいって優しい
健太郎さん、世津子さんによると、夢を諦めて望月組を継いだそうだから、夢を追いたいと言う息子たちに最後の最後は共感するところがあるんでしょうねえ。
健太郎さんにそういった優しさがあって少しありがたいわ。
勇造さんも東京の学校に行けることを許して貰えてよかったよ…涙
エイスケさんのせいで勇造さんが犠牲になるのは辛すぎだから。
この時代だから仕方ないけど、世襲制にとらわれ過ぎると不幸ですよねえ。
光代さんの孫に対する気ちがいじみた溺愛ぶりも、そこからの悲劇。
こうやって見てると、後継ぎ息子がダメダメってパターンも…世襲制の犠牲者よね。
今日のあぐりと光代さんのケンカを見て、健太郎さんがあぐりを東京に送り出してくれることを決断してくれることを祈ります。