『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第2話
大正8年早春。
川村あぐり(秋定里穂)は家でお友達を呼んで遊んでいる。
チョコレートをあげるあぐり。
あぐりの家にはいつも珍しい物があると言うお友達。
お友達の一人が、「お父様のお友達に貰ったの」とフランス人形を自慢。
するとあぐりはもっときれいになりたいって言ってると、フランス人形の髪の毛を切ってしまう。
友達の母親は、あぐりの家にきて激しくクレーム。
これは舶来品、そんじょそこらじゃ手に入らない物だとマウント。
すると母・川村美佐(松原智恵子)は、ではウチの叔父もヨーロッパを回るのでこれよりもっといいものを買って差し上げましょうとマウント仕返し。
その場を収める。
美佐も、あぐりの悪さに動じなくなった。
というか、美佐も相当な負けず嫌い。
ヨーロッパに回る叔父というのは見栄張りのウソ。
先方は舶来だと言い張っていたが、あんなもの東京や神戸に行けばいくらでもある。
人形は神戸に嫁に行く紀美子が勝って送ってあげるから大丈夫だと言う。
あぐりの上の姉紀美子はこの春、神戸の繊維問屋に嫁入りすることになっていた。
親戚の人たちが紀美子の結婚のお祝いに訪問。
親戚のおばたちは、紀美子、富美子は色白でキレイだから嫁入りがすぐに決まったと褒める。
そしてそれに比べてあぐりは色黒で黒塗りのお盆みたいだと言う。
それをふすまの陰で盗み聞きしていたあぐり。
あぐりは、つけたら白くなるクリームを買おうと考えるが、お小遣いがなくて諦めた。
市内に新しい洋食店ができ、新しい物好きの美佐はさっそく昼に子供たちを連れて出かけた。
当時洋食店でオムレツを食べると言うのはかなりハイカラなこと。
あぐりはどうして自分だけが色黒なのかと美佐に尋ねる。
美佐が、あぐりがお腹にいるときに裏の杉の木に雷が落ちるのを見たせいかと適当に誤魔化すと、あぐりは怒りだす。
帰り道、紀美子はあぐりに、自分もあのフランス人形は髪の毛切った方がキレイだと思ったと言い、あぐりをはげました。
数日後、紀美子が神戸に嫁ぐ日がやってきた。
紀美子はあぐりにあぐりが欲しがっていたクリームをプレゼントしてくれた。
あぐりは大喜び。
しかし紀美子は、こんなものつけなくてもあぐりはきれいだと言った。
「みんなあなたの美しさに気がついていないだけ。あなた自身もな」
この時が大好きな紀美子姐さんとの永遠の別れになろうとは…。
その頃、世界的に流行したインフルエンザは「スペイン風邪」と呼ばれ、この年の日本での死者は15万人に達した。
ある日、川村家に電報が届く。
その電報は紀美子がスペイン風邪で急死したことを知らせる物だった。
しかし紀美子の死を悲しむ間もなくさらなる哀しみが。
2番目の姉・富美子が神戸の紀美子を父と見舞に行った際にスペイン風邪にうつってしまったのだ。
高熱にうなされアイスクリームを食べたいという富美子。
あぐりは夜中に洋菓子屋に走り、アイスクリームを作ってもらうようお願いした。
あぐりが持ち帰ったアイスクリーム。
富美子は、アイスクリームを食べて息絶えてしまった。
紀美子が亡くなって僅か20日後のことだった。
ふんわり、ほっこりかと思いきや…ガーーン!!!
昨日、朝ドラ王道、明るく爽やかなストーリーで楽しそう~!!
とほっこり、ワクワクしていましたが…
とんでもないっ!!!
なんだこのジェットコースターはああ!!!
しかも、15分間のウチに。
フランス人形の髪切っちゃったおてんばエピソードからの姉二人の連続死って…。
とんでもない急展開(←褒めてる)。
澪どころじゃないじゃんか!(←褒めてる!)
やっぱり朝ドラ、侮れないわ…。
2人の姉、紀美子、富美子はスペイン風邪で亡くなる
スペイン風邪がドラマに入ってるの初めて見ましたー。
お父さん晃と富美子が紀美子を見舞いに行ったところ、富美子が感染。
奇しくも、今のコロナ禍と通じる。
富美子は濃厚接触者ということに。
今ちょうどコロナ禍なので、感染予防に敏感になってるので、昔の人、全然分かってないよぉ!
マスクしろ~マスクを!!
とハラハラ。
お父さん、よく発症しなかったねえ。
って…お父さんも濃厚接触者といて隔離隔離!!
あんな感じで看病してたから感染者が爆発的に増えたんでしょうねえ。
お医者さんも、マスクもせずに診察して…!
マスクは、スペイン風邪で習慣付いたそうですが、だから感染爆発当初のこの時点では皆マスクなんて知識なかったんえしょうねえ。
…今見るとホント怖い。
感染症だからあり得るとはいえ、一気に家族を2人を失うとは…!
あぐりはどんなにショックだったことでしょう。
母・美佐さんのキャラ、面白いwww
母の美佐さん、単に古風で保守的な人かと思いきや…。
あぐりに慣らされて、クレーマーを上手く丸め込むことができるようになってた。
しかも負けず嫌い。
マウント仕返しww
ナイス。
ママ友トラブルに強いだろうとリスペクト。
その態度は、最後のところはあぐりを信頼、受け入れているからで、ありがたい。
母としての器が大きい。
…ってか、あぐりはお母さん似!?爆
美佐さん、新しい物好きというところも。
案外と柔軟な考えの持ち主ということ。
だからあぐりを受け入れられたのね。
美佐さん見てると、難しく考えないでまず人を受け入れること大切だろうなあと思います。
大正ロマンアイテムも眼福
裕福なお家。
新しい物好きの母。
おかげで、大正ロマンアイテムが次々と出てくる。
これも目に楽しい。
大正ロマン大好きな私はすごく嬉しい要素。
今日は
- チョコレート
- フランス人形
- 美白クリーム
- オムライス
- アイスクリーム
が出てきました。
これらのアイテムにまつわるエピソードは、まるで絵本を見ているようでキレイで可愛くて、心楽しくなります。
ジェットコースターも、優しい描写に惹かれる
ジェットコースター展開ではありますが、丁寧で優しさ溢れる人物描写にほっこり。
温かい気持ちになります。
だからこそジェットコースターもより衝撃的でありせつなくも映る。
紀美子さん、富美子さん、2人のお姉さま方もとっても美しくて…。
こんなに優しくて美しいお姉さまをいっぺんに失ってしまって、この出来事はあぐりの心に強く影響したでしょうね。
ストーリー全体の流れは穏やかですが、丁寧に積み上げられてるから、つまらないくはないし、味わい深く楽しみながらみることができますね。
登場人物たちがきちんと心のキャッチボールをしているのを感じると言うか。
見ているうちに自然に登場人物の一人一が好きになって行く安定の作りだなあと思います。