『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第39話
その預金は千代が将来ヨシヲと一緒に住めるよう毎日切り詰めて溜めてきたもの。
借金があるのかと問い詰めると500円も借金が。
道頓堀のときの借金200円より多い。
「このあほんだら!」
千代はブチ切れテルヲをなじる。
自分でさえ、千代が映画に出ていたから千代の居場所が分かったのにヨシヲが気付かないはずはない。
もう千代に会う気が無いか、どこかで野垂れ死んでいるだけだろう。
もう娘でも親でもない、つながりは血でなくお金しかない。
「金の切れ目が縁の切れ目や」
千代は財布の小銭も床に投げつけ、全部持って行け、これでスッカラカンだ、もう来ても無駄だと言った。するとテルヲは、床に這いつくばって小銭を集め、千代の顔も見ずに「おおけに」と言って出て行った。
驚いた女給仲間の洋子が事情を聞くと千代は
「もうええかなあって…」
ヨシヲ、テルヲといつか一緒に住もうというのはあるはずもない夢だった。
小暮は撮影場を辞めて東京に戻ることを伝えに来た。
「僕と結婚してください」
千代は小暮の告白に驚く。
そこに退職届を出してきた小暮が現れた。
落ち着いたらテルヲも東京に呼ぼう、うちで面倒を見る。
ヨシヲも探して皆で一緒に住もうとも言ってくれる。
「そないなったら、いいな」
小暮が挨拶に行くと立ち去った後、一平がきた。
千代と一平は相変わらずの口ゲンカ。
すると一平は
「お前、まだあのオヤジに縛られてるのか。情けないやっちゃな…」
「アンタいうちの何が分かるねんな!」
「人の苦しみがそんなに分かってたまるか!」
一平は、千代の苦しみは千代にしか分かるものでは無い、一平の苦しみも千代に分かるはずもない。だから芝居をしているのだと言った。
千代は涙が止まらなかった。
「あっち行け!」
千代が言っても一平は千代の傍を離れなかった。
本日は俳優さんたちの演技が凄かった!
千代、テルヲ、小暮、一平、宮元、真理…それぞれの演技が圧巻で!
皆がそれぞれの生き様を全う。
それぞれの役をきちんと生きてるなあと、そのその鼓動が聞こえるようだった…!
何度も見て、何度も唸ってしまいました~!
テルヲはトータス松本だから見られる!
テルヲ、やっぱりテルヲだったけど…。
もう困る~。
怖いよぉ!
ツイッターであのテルヲの感じはまさにアルコール依存症の人のそれだと見ましたが、なるほど。
あの壊れぶりは、そういうことなのね。
アルコール依存症のギャンブル依存症の…クズなんだ。
お人好しで弱いから依存症になってハメられちゃうんだ…。
憎めないところがあるんだけど、だからつい普通の人は気を許しちゃうけど、狂気は歴然とあって…。
昨日、お金を漁ってる姿、本当に怖かったよー。
トータス松本、凄いなあと感動しちゃいました。
でもトータス松本さんだからどうにか見られるんだなとも。
俳優さんがやったら本気で役者生命危くなるくらいのイメージダウンだと思うよ笑
トータス松本さんが「ガッツだぜ」って歌ってるの知ってるから、コレは演技ってある程度割り切って見られるんだよぉ…。
それでも怖いけどさあ!
でもガッツだぜのおかげでギリどうにか。
中人の経歴を上手く活用。
でも、ただ「ガッツだぜ」だけでなく
テルヲのヨレヨレぶりとか。
単純にその場その場で生きてる感じ。
楽しいターンの時はなんか可愛い感じ。
そんなところは妙にチャーミングで。
トータス松本さんならではなんだなあとも。
だから、テルヲ、怖いけど私としては嫌いにはなりきれないのよね…。
ただやっぱりもうダメーッ!ってなっちゃう人も多数いるとは思います。
やはり朝ドラ史上最強のクズ緒であることは確か。
明日のあさイチのプレミアムトークはトータス松本さんだそうです!
炎上するかなー?
楽しみだあ!
明日出演ってことは、今週で出番は最後なのかなあ…??
千代のテルヲに対峙する演技も圧巻
千代のテルヲをなじるときのあの怒鳴り声!
怒鳴り声って言うけど、怒鳴っちゃってはないのね。
ただ叫んだり上ずってるのではなく、心の底からの憤りを感じる声!
その気迫はすごかった。
「あほんだら!」
この腹の底からの千代の声にはこっちもグサッと。
自分の親に対する、淡い期待も懐かしさも、もろくも崩れさり。
幼少期のトラウマも重なって…。
心の底のグチャグチャかき乱される感じで黒歴史がプレイバック。
そんな心の動揺を必死に抑えて武装しての「あほんだら!」で…。
ただシンプルに怒れればまだいいんだけど、親の場合は気持ちがグチャグチャになる。よくわかります。
でもね、そんな武装した気持ちもヨシヲのことが出ると動揺。
ひどいよね、テルヲ…。
それもどこか計算づくなんだよね、テルヲ。
で、最後は「金の切れ目は縁の切れ目」と。
お財布のお金も、小銭取り出して床に叩きつけたときの気持ちは…。
千代の最後のプライドね…涙
なのに、這いつくばって小銭を拾い集めるテルヲ。
そうするだろうと思っていたけど…さすがテルヲだわ!
小暮と一平の間で千代の気持ちは…
小暮さんにもプロポーズを受けました。
お医者さんの息子でお坊ちゃま。
期限付きだけど映画監督にチャレンジすることも許してもらえている幸せなお育ち。
彼によると千代のことも両親はウェルカム。
うん、いかにも絵に描いた完璧な未来だわー。
でも…小暮さんには、千代の葛藤が理解できないんだよね。
千代がテルヲのことを話しても
「お父さんを助けてあげたいと思うことは当然だよ」
と素直に言えちゃうし。
落ち着いたら、東京にテルヲを呼ぼう、ヨシヲも探して一緒に暮らそうと。
どこまでも清らかな心を持った小暮君。
小暮君、テルヲの恐ろしさ、全然分かってないわー。
この小暮さんの素直さ、恵まれた人生が映画監督の才能が無い理由でもあるのでしょうね…。
千代が、
「そないなれたらええな…」
とポツリと言ったのが寂しげで…。
千代も小暮さんとは無理と分かっちゃったんだろうね…。
千代のこれまでの人生も、千代の苦しみも辛さも小暮君は永遠に理解できないね…。
それに対してタイミングよく現れた一平!
幼なじみは、こういうとき強いよね。
何も言わなくても千代の事情分かるから。
そして、一平は人それぞれの辛さは誰もお互い理解しえないものだと人生の孤独を語ります。
それでも少しでも理解に近づくかなあ~と芝居をやっているんだと。
千代がお芝居が大好きな理由もきっとそれ。
この一平の言葉によって自覚したんだ…。
このセリフのやりとり、芝居に取りつかれる人の思いを表現した素敵なポエム。
成田凌さんも杉咲花ちゃんも、このシーンできたのは役者冥利に尽きるんでは。
一平は、千代のこと、なんだかんだ言って小さい頃からずっと好きだったんだろうねえ~。
芝居道は壮絶な孤独との闘いだと言っていましたが、その孤独を少しでも和らげる存在が一平であり、千代であるんだなお互いに。
千代と一平はお芝居でつながり、お互いが人生の伴走者なんだろうなあと思った素敵なシーンでした。