『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第27話
いよいよ『正ちゃんの冒険』の冒険の稽古が始まった。
千代にとっては初めての舞台稽古。
途中、座員の美鈴がセリフが出ずに戸惑っていると千代が後ろからセリフを教えてあげる。千代が全てセリフを覚えていることに皆感心すると、千代は台本が面白くて何べんも読んでいるウチに覚えてしまったと答えた。
稽古の後、千代は千鳥の世話をしに山村家へ。
千鳥が千秋楽までは稽古を優先にして来なくていいと言うと、千代はセリフは一言だけだから大丈夫と答えた。
すると、千鳥はせっかく初めて勝ち取った役なのだから、自分の役を愛しなさいと言った。
初めて勝ち取った役は一生忘られないものになるからと。
千代は、千鳥にどうして役者になったのかと尋ねる。
千代は高城百合子が言っていたように
「そうしろ」という声が聞こえたのかと。
高城百合子が憧れの女優だと千代が言うと、
千鳥は高城百合子が大キライだと言う。
千鳥の父は政治家。
母は妾だった。
将来役に立つからと千鳥の母はありとあらゆる芸事や武術を千代に習わせた。
人並みに結婚できた時は母も喜んでくれた。
ところが嫁ぎ先は具合の悪い祖父の面倒を見る人間が欲しいだけだった。
母が危篤の時に暇も貰えず、千鳥は母を看取ることもできなかった。
しばらくすると別の女が家に家に居つくようになると、あれよあれよと言う間にその女のお腹は大きくなり気が付いたら自分の方が邪魔者となっていたと。
そして千鳥はその家を飛び出したのだった。
「全く別の人間になって自分を見下した世間を見返してやる」
それが千鳥が役者になることを決意した動機。
高城百合子の眩しさが妬ましい。
千鳥は高城百合子が太陽だとしたら、自分は夜の暗闇だと話した。
千代は千鳥の話に涙。
千鳥は、千代に同情されるほど落ちぶれてないと言うと、千代は自分も同じような目に遭ったのでそのことを思い出しただけだと答えた。
カフェー・キネマに戻ると信太郎が拗ねている。
信太郎はどうしても『正ちゃんの冒険』を見るまで帰らないと言って洋子を困らせていた。
千代はただの口実なのではと口を挟む。
信太郎は洋子と一緒にいたいだけのではと。
すると信太郎はそうだと認め、お母ちゃんといたいと言うとお父ちゃんに悪い、お母ちゃんだって困るだろうと泣き出した。
それを聞いた洋子は、『正ちゃんの冒険』の初日まで一緒にいられるよう元夫にお願いすると進太郎と約束。
千代に正ちゃんの冒険の席を予約した。
『正ちゃんの冒険』の前評判は上々。
これまでにない数の予約が入っていた。
ところが本番前日、正ちゃん役の清子が足をくじいてしまった。
千鳥は勝ち誇ったように、演目をこれまでのものに変えようと言うが、来てくれるお客さんは『正ちゃんの冒険』を楽しみにしているガッカリさせるわけには行かないと千代は言った。
セリフを全部覚えているのは千代だけ。
清子は、千代に主役をやってくれと頼んだ。
千代はセリフ覚えが早い!
千代、皆のセリフをすっかり覚えて、プロンプターと化していました。
なんでこんなに覚えているのかと聞かれると、台本が面白くて仕方ないから何度も読んでいるうちに覚えちゃったと。
幼い頃から物覚え良かったもんね。
そして初めて舞台に立てることになって嬉しくてたまらないのね。
千代の答えを聞いて「なんやえらい天才かと思たわ」と座員のシズが言い、皆笑ってましたが、いやいや!それも才能よ~!!
普通の人はなかなかやれないレベルまで、繰り返し読み込んでるんだから。
誰に何を言われなくてもついついやってしまうことが、その人が一番好きで合っている事、すなわち才能だと思うので。
でも「才能」があると言っても千代ちゃんの場合は、北島マヤのようにブツブツ…って周囲を驚愕させるようなものではありません。
「天才」という言葉、北島マヤを意識して言っているのでしょうね、コレ。
千代の場合は、北島マヤのように憑依パターン、圧倒的な天賦の才があるわけではない。
普通の子が好きを極めて行くことでプロになって行く過程を見せたいというメッセージなのだと思いました。
千代は、北島マヤじゃないよという宣言。
しかしちょっと突っ込ませていただくと、美鈴さん、セリフ覚えが怠慢よ!
全然覚えられてないじゃんwww
稽古全体も和やか過ぎかな。
千鳥さんのお稽古風景と対照的に描いているとはいえ、それにしても緊張感が無さすぎ。
千鳥さんが怒鳴りまくるのは仕方無いのか…とちょっと千鳥さんに同情笑
楽しいけど、コレも続くと危険よと不安。
清子さん、もっとリーダーシップ取りなさい!
千鳥さんは舞台袖で、複雑な表情で皆の様子をのぞき見していましたが仲間に入りたいのかなあwww
山村千鳥と高城百合子
千鳥が役者になりたい理由は自分を見下していた人を見返してやりたいから!
千鳥さん、マイナスパワーでのし上がってきた人物だったのか。
いつの間にか自分の居場所が無くなってたという、イヤな思いの経験は千代と共通。
そして千代の憧れの女優・高城百合子さんは大キライ。
なるほど~千代の憧れ、ロールモデルとなる2人は相対する関係なんだ。
マイナスパワーでのし上がってきた山村千鳥に対して高城百合子はプラスパワーの人。
お互い真逆のアプローチで女優になったんだ。
高城百合子さんが具体的にどんな生い立ちで女優なったかは描かれてはいませんが、自分の中で「そうしろ」って声が聞こえて女優になったんだから。
まさに「女優」の王道。
羨ましい話ですが、特に女優ってこういう人、実際にいますよね。
なんかスカウトされたらあれよあれよと言う間にスターというパターン。
そして悔しいけど、こういう人の方がより芸術に近かったりする。
芝居の世界とは?
役者のプロフェッショナルとは?
マイナスパワーで取り組む人と、プラスパワーで取り組む人の二つの視点から見せて貰えるということで楽しみだわ。
高城百合子と山村千鳥。
プラスとマイナスの両極端の2人から千代は何を学び取り、自分に取り込んでいくのかが見ものです。
信太郎がカワイイ!
信太郎くん、…超可愛い!
ソファーに座ってる姿の“ちょこん”がたまらなく可愛い!
いじいじした話し方も可愛い!!
あの泣き方も、可愛-----いっ!!!
もう絶対に守ってあげたくなるわー。
“監督”と遊んでるから大丈夫なんて言われたら、監督もメロメロだ笑。
スカーレットのときお可愛いなあ~と思ってたけど、今回はまた妙に可愛い!
スカーレットは子役ちゃんたちが可愛かったですよね。
チビ一平もチビ千代もスカーレットで演じてました。
可愛いなあ~と思って見ていましたが、
あの可愛い子たちを再びおちょやんで見られるのはホント嬉しい限り。
信太郎君、正ちゃんの冒険見るまでとは言わず、ずっといてくれないかな…。
信太郎君は服装からとってもお坊ちゃまのようですね。
洋子さんは、お金持ちの奥様だったのね。
そんな恵まれた家庭も捨てて、女優になりたかったってこと。
洋子さんのバックグラウンドも気になる。
ちなみにカフェー・キネマ、なんだかんだ言って皆いい人!
ブラックな職場なのに、癒しのスペースになって来ているわ~。
カフェー・キネマが出てくるとホッとするようになってきたわ。
千代はいきなり主役に!
清子さんが足をくじくというアクシデント。
全てのセリフを覚えているということから、代役は千代に白羽の矢が!
なるほどそうきたか!
ちょっと展開が早い気もするけど、なってからのいろいろをじっくりと書いてくれるのでしょうから楽しみですが。
陰からお稽古する様子を見ていた千鳥さん、意地で拒絶はしてるけど、興味はあるんだろうから何かしら関わるのでしょうかね。関わって欲しい~。