【おちょやん】感想ネタバレ第77話 お母ちゃんと呼ばせたい千代

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第77話

 

身寄りの無い寛治を1カ月預かることになった千代と一平。

寛治が母親に会ったことも無く、生きているのか死んでいるのかも分からないと聞くと、千代は
「ほな、ここにいる間はうちがアンタのお母ちゃんや!」
千代は、ここにいる間に自分のことをお母ちゃんと呼ばせようと躍起になる。

 

千代は寛治を福富に連れて行き、食べてみたがっていたホットケーキをごちそう。
しかしお礼にお母ちゃんとは呼んでくれない。

福助は戦争ごっこに夢中な一福に無理矢理トランペットを吹かせようとして親子喧嘩。
そこに寛治が「うわあー!トランペットかっこええなあ!」
と割り込んで、トランペットを触らせて欲しいと拝借。
しかし手を滑らせてトランペットを落としてしまう。

帰り道、反省してしょんぼりと歩く寛治。
そのしょんぼりは反省しているフリだと見抜く千代。

無理やりやらせたら、好きなものも嫌いになってしまう、だから寛治は一福をかばった。
「子供は大人に勝たれへん。大人はみんな勝手や」

「アンタは優しいんな」
千代は晩ご飯は好きなものを何でも作ってあげると言う。

 

一平は大山社長から次の公演の準備金を受け取る。
次も愛国物を考えていると一平が話すと大山社長は、今は客はああいう物を求めているとご満悦。
「客も喜ぶ、お国のためにもなる、わしらも儲かる、一石三鳥」

 

千代は、寛治のために人参カレーを作ってあげる。
人参嫌いな寛治に、にんじんが「美味しい」と言えたら千代の勝ち。
千代を「お母ちゃん」と呼べと。

寛治は、カレーの人参はやっぱりまずくて食べられない。
仕方ないからルーだけ食べていいよと千代に言われて食べると、人参が無ければ「美味い!」と。
実はカレーのルーにも人参をたっぷりすって入れてあった。
「美味しい」と寛治に言わせた千代の勝ち!
「うちのことお母ちゃんって呼び!」
とやっているところで、戸の叩く音が。

突然、小暮と高城百合子が訪ねに来た!

2人は結婚していた。
高城百合子は依然共演した役者と駆け落ちしたがそれはすっかり過去の話。
小暮は一度は戻って実家の病院を継いでいたが、映画を諦められず全国を回っていたところ高城百合子と再会。
今は2人は表現を舞台に変えて二人で全国を回っている。

大阪から東京へ戻る汽車が雪で足止めになり、困り果てた2人は家庭劇の評判を聞いて千代と一平を頼って来た。

僕らのことはここだけにして欲しいと話す。
高城百合子は鶴亀を解雇されたまま。
小暮もクビになったも同然、
誰にも合わせる顔が無いからと…。

一平は快諾。
千代と一平は2人を泊めることにする。

お母ちゃんと言わせたい千代

家族との縁が薄い千代だから家族らしいことしたいんでしょうねえ。
ヨシヲのことを守ってあげられなかった、一緒に住みたかったっていう気持ちも強いでしょうし…。

おかげで寛治は格好のターゲット!!笑

千代、構い過ぎ!
お世話焼き過ぎ!!
過保護過ぎ…!!

子どもたちが幼かったか頃に読んだ子育て本に、秘書やCA、ホテルコンシェルジュなどサービス関係の職種のママは気を付けた方がいいと言っているものがありました。
お仕事柄、気が回り過ぎて子供が思う前に何でもかんでも行き届いてしまうので、子供の自立に悪影響だと。
親がしっかり者だと子供がヘタレになるのはこの法則。

 

千代、まんまじゃんー!!

家族ごっこしたいのは分かるけど~。
愛でる対象が欲しいのは分かるけど…。

いくらなんでも赤ちゃん扱いし過ぎだよお~爆

1時間くらい帰ってこないからってハラハラしてるしー。
幼稚園児じゃないんだから、まだ昼間だし大丈夫だよぉ。

ホットケーキも切ってあげてたね。
もうすかっかりばぶちゃん扱い。

…千代、息子育てダメなタイプねwww

こういう感じ、一平に対しても悪いんでないか…?とも。

リアル浪花千栄子さんてって、旦那様と離婚しちゃってまたまた大変のようですが、一平とも別れることになる?
そうだとしたら、これも一つの布石なんだろうなあ…。

 

千代が、お母ちゃんと言わせたくて躍起になるの、今日は見ていて笑えるけどねえ。

でも千代もちょっと立ち止まって考えたら、自分に置き換えたら寛治が「お母ちゃん」って呼べるわけないことくらい、よく分かるだろうにwww
母性が強すぎて、そんなことにも気付けないほどお母ちゃんになりたい千代、笑える。

ここでは笑いなんだけど、これも一人の人間の闇でもあるんだよと思うと、深い。
千代の優れた部分を描きながら、毒にもなることをきちんと描く。
見事な設計。

千代は親に苦しめられたはずなのに、千代自身も毒を持っているという、どこまで行っても親子の業って繰り返されるのね…。

寛治も何やらありそう…

寛治、屈託のない男の子のようですが…何かありそうですね。

お買い物を頼まれて、家に戻るまで時間がかかったのも、お釣りを落としてしまったっていうのも…。
ただ迷子じゃなくていろいろありそうですよね。

お母ちゃんのことも、実はいろいろありそうだし、カレーの人参さえも何やらありそうだと勘ぐってしまうwww

 

福助のトランペットを落として一福のことも助けていましたが、寛治はお父さんに新派の一座を継げとプレッシャーを受けて拒絶してきたタイプですかね?

一平は、幼い頃に父を亡くしてしまいましたが、寛治の場合は、思春期を迎えるまで親と対立していたパターン。
これから、藤山寛美なわけだし、親との葛藤をどう克服して舞台を踏むようになるのかが楽しみ。

 

高城百合子は岡田嘉子

憧れの小暮さんとの久々の再会!
高城百合子もキターーーーー!!

テルヲロスを埋めるには二人分いないとwww

小暮さんと高城百合子さんは、汽車が立ち往生というのは、ウソで、思想犯として追いかけられているということでしょうね。
大山社長のところに警察が来ていたのはこの2人の事でしょうね、きっと。

芝居=プロレタリア文学の演劇ということでしょう。
澪つくしでも、やってたから知ってるよー笑
「何が彼女をそうさせたか?」でしたっけ?
ずん子、女優になりたいって東京に行きましたが、ずん子の所属した劇団もプロレタリア文学の劇団だった。
小暮さんと高城さん、ずん子に会ったかしらー??

 

高城百合子さんのモデルは女優の岡田嘉子さんという方みたいですね。
恋愛スキャンダルも多く、共演俳優と駆け落ちもした。
その後、駆け落ちした俳優とは別れてしまい、舞台で活動している中でプロレタリア運動にかかわる演出家 杉本良吉と熱愛、共にソビエトへの亡命を図るそうです。

一平は2人の申し出を受け入れましたが…2人が逃亡していることを気付いてる?

2人を泊めることで千代たちも警察にマークされることもあるかも?
寛治とも絡むとどうなるか…?