【おちょやん】感想ネタバレ 第33話 千代と小暮のデート

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第33話

 

「恋人になってくれはれへんやろか?」
恋人役の「役」が抜けて小暮にお願いしてしまった千代。
誤解は解けて、恋人のフリで二人は映画を観に行くことに。

 

カフェーキネマでは千代の初デートに大盛り上がり。
監督と平田は怪しいとケチを付けたり、女給仲間たちは興味津々。
最初のデートが肝心と皆で作戦会議を始める。
女給仲間たちは千代に一張羅を貸してあげるとファッションショー。

 

洋装でおめかしした千代は撮影所で小暮と待ち合わせ。
しかし小暮は、なかなかこない。

 

小暮が助監督を務める『太陽の女カルメン』。
監督・村川茂は主演の高城百合子にダメ出ししまくり。
村川は百合子に「君の芝居は僕の映画になってない」ときつい言葉を浴びせる。
現場は気まずい空気が流れ、撮影はなかなか進まない。

 

小暮を待っている間千代は天海一平と鉢合わせに。
千代が小久江に恋人になって欲しいと聞いてしまった一平は千代をからかい2人は言い合いに。

そこに小暮がやってきた。
小暮は千代に映画の撮影がいつまでかかるか分からないから帰ってもいいと伝える。

千代が一平に道頓堀の皆の様子を聞くと、一平は皆が千代が役者になったと聞いて
「あほやなあ~役者なんかやるもんやあらへのになあ」
と笑っていたと言った。

 

ショックを受けた千代は、岡安の皆やテルヲに次々と「あほやなあ」と罵倒される怖い夢を見る。

 

撮影が終わった小暮が来たのはもう夕方。
映画に向かうが上演時間に間に合わず、食事に行くことにした。

「恋人やったらどないな話しますのやろ?」
「ご趣味は?とか?」
「それはお見合いと違います?」
千代は、小暮に趣味は何かと自分からも聞いてみた。
すると、小暮は趣味は無いと言う。
映画が趣味かと思ってたと言う千代に、小暮は
「活動写真は趣味じゃない。夢なんだ」
と答えた。
小暮はいつか本当に自分が作りたい作品を撮るんだと語る。

そして「ごめん、僕は千代ちゃんを利用した」と言い出した。
撮影現場は村川監督と高城百合子が上手く行かずピリピリしていて気が抜けない。
だけど休憩所で千代と話すとホッとして元気になれる。
だから今日も話がしたかったと話した。
「本当は僕が千代ちゃんに救われてるんだ」
と小暮は言った。

「どう?恋人同士の芝居できそう?」
小暮の言葉にボーっとしてしまった千代は我に返り
「小暮さんもお上手だす。役者もできはりますなあ」
と答えるたが小暮は
「いや、今言ったのは本当だよ。千代ちゃんがいてくれてよかった」
言葉を失う千代。

カフェーキネマに帰ってきた千代。
真理にどうだった聞かれると千代は
「あの人のことが好きみたいや。ほんまに好きになってしもうた」
と言い、皆は驚いた。

カフェー・キネマは癒しに

カフェーキネマ、こういったお店はキャバレーの前身。
結構怪しい場所なんだよねと警戒していましたが、皆いい人だーーー!
よかった!

監督も平田も面白いし。
女給の皆も意地悪かと思いきや皆キャッキャして結局カワイイ。

朝ドラだからというのもありますが、カフェーのメンバーが実はいい人っていうのも救われる。
カフェーはキャバレーの前身という現状はきちんと描いて、でも皆心までは腐りきってないことに勇気づけられる。

そして千代のデート話を聞くと皆俄然張り切っちゃって!カワイイ!

カフェーキネマがいつのまにか癒しのスペースになってますねえ。

朝ドラでカフェーは度々出てきますが、カフェーが癒しスペースになったことって、これまであんまり無いんじゃないの?
または、カフェーが怪しい店としない上での癒し設定。
それじゃ、和やかなシーンでも現状を知っていたら嘘っぽい。

カフェの女給とは今のホステスだと宣言しつつ、キャッキャ明るい表現が出来てるのも信頼できる設計ですね。

 

 

千代の洋装姿も可愛い

千代、女給仲間に借りて洋装でデートに挑みます。
洋装の千代ちゃんも、可愛いなあ。

私の祖母は大正生まれなので、多分千代と同じが少し下の世代。
ななはっちが幼い頃に他界したので、うろ覚えな記憶ですが、今日の千代ちゃんのみたいな髪型していた気がする。
前がうねうねってなってる感じのパーマヘア。
私が見たのは昭和50年前後だったと思いますが、祖母はあの髪型をそのまま継続してやってたってことかも、おばあちゃんも若い頃はこんな感じにおしゃれしたのかな~?なんて思いながら見ていました。

千代ちゃん、普段より大人っぽい雰囲気だけど、似合ってて可愛かったわ。
洋服の色も落ち着いててシックな装いと思ったけど、一平に言わせるとチャラチャラだと!
あの時代は洋装してる自体でチャラチャラだったのか?

 

千代と一平の言い合いシーン見もの!

千代ちゃんの関西弁上手いなあと思てましたが、さらに早口で!すごいー!
杉咲花ちゃん、関西弁どんどん上手くなってない?
早口も回を追うごとにどんどん上手になってる気がする。

で千代と一平のかけあいがさらに凄い。
成田凌のヘラヘラぶりがまた面白くて。

からかう一平に早口で言い返す千代の言い合い、このアップテンポの感じに小さい時からよく知ってる間柄なんだということをつくづく感じる。
そして小暮さんとの関係のコントラストも。

小暮さんとは静かで穏やで上品な雰囲気の会話だけど、千代と一平の会話は騒がしくて小学生の子供のケンカみたいなんだもんwww
でも一平と千代、息がピッタリだわ。

小暮さん、素敵だけど…ちょっと繊細。
千代にはちょっと線が細すぎるんだろうなあ。
小暮さんを上手に支えて自信を持たせてあげられたら、幸せで穏やかな未来があるんだろうけど…。
でも千代はきっと一平に惹かれちゃうんだろうなあとも。
幼い頃からの腐れ縁でもあるし。
そして残念ながら千代は一平のヘタレに無意識のうちにテルヲを重ねて惹かれて行っちゃうんだろうなあ…。
一平のヘタレぶりが見事にテルヲとオーバーラップするわ。
成田凌さんの演技の妙。

今日の一平の、道頓堀の皆は役者になった千代をアホって言ってるって、冗談にならない冗談を言った一平は、まさにテルヲだった。

本人は照れくささからおどけて言ってるだけ。
悪気は全くない。
むしろ親しみ込めて言ってる冗談なんだけど…。
それは、千代にとっては深く傷つく言葉。
その道しかないと単身で必死で飛び込んだ千代にとっては…。

こうったすれ違いに表現するとはなんと残酷で鋭い。

千代は、この傷つけられてザワザワした思い、トラウマからなかなか逃げられないんだろうと思う…。
このトラウマさえなければ、小暮と可愛い爽やかな恋愛ができただろうに…。

小暮の言葉にポーっとする千代がカワイイ

千代と一平のやりとりに対して、小暮と千代のシーンも素敵。

自分が千代に癒されていることを語る小暮。
夢を抱く、いかにも誠実な青年。
ちょっと映画監督としては誠実過ぎるかもしれないけど、真心がある人で素敵。

小暮の話を聞き
「千代ちゃんがいてくれてよかった」
と言われて、ギュイーーーーーン!となっちゃった千代。
千代ちゃん、フォーリンラブ!

段々と恋に変わって行く千代ちゃんの表情に目が釘付け。
瞳にハートが見えるようだわ。

 

高城百合子の映画は難航

高城百合子、映画監督にダメ出しされまくりで大変。

監督の村川茂はサイレント映画なのにセリフにこだわって、高城百合子に「僕の映画になってない!」とキツイ言葉を。
監督と女優。
それぞれが作品に抱くイメージのズレを埋め合わせて行くのは大変。
しかもそれぞれ大物だとお互い頑固だろうからねえ…。

 

上手く行かない高城百合子さん。
彼女が凹んでるところにまたまた千代ちゃんと絡む?

高城百合子さんのモデルの方は、この村川茂のモデルの監督と駆け落ちするみたいですが、ドラマではどうなるんだろ?