『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第17話
千代が芝居小屋を出たところでテルヲに呼び止められる。
テルヲは千代を説得。
ヨシヲは実は病気を抱えている。
だから働きながら一緒に暮らしてヨシヲを支えてほしいと。
お茶子の代わりはいくらでもいるが、お父ちゃんとヨシヲには千代しかいないと言った。
千代とテルヲが話している姿を天海天海一座のメンバーが目撃。
一平は、千代とテルヲが父子であることを確信。
天海天海一座の初演はまずまず。
しかし以前より確実に客足は遠のいていた。
須賀廼万太郎一座は、連日満員御礼。
千之助は、万太郎にライバル心をむき出し。
ヨシヲの身を案じて気が滅入る千代。
そんな千代を尻目に、相変わらず芸子遊びに芝居茶屋を抜け出す一平。
しかし、それは振りで一平はテルヲに会いに飲み屋へ。
「このまま黙っておらんようになってくれ」
という一平にテルヲは悪態づく。
すでに泥酔しているテルヲは子供が親の面倒を見るのは当たり前、他人が口を出すなと。
すると、一平は「あんたみたいなアホな親見てたら我慢できひん!」
そこに、お茶子の里子から話を聞いた千代が来た。
背後に千代がいることを気付かないままのテルヲは
「みんなおらんへんようになってもた。わしにはもう千代しかおらんへんねんや。
娘が親を助けるて当たり前のこっちゃないけ」
「借金取りの事言いさらしたら、ただではおかへんさけな」
全て聞いた千代は、テルヲに胸ぐらをつかんで
「借金取りって何や?みんなおらんようになったってどういうことや!?」
とテルヲを追及。
ヨシヲが病気というのはウソ。
何年か前にすでに出て行ったと言う。
借金で首が回らない状態だが、千代が別の料理屋に奉公すれば借金を半分にしてやると言われたから助けてほしいとテルヲは千代に懇願。
半分になれば借金はすぐに返せるから、そしたらすぐに迎えに行くと必死。
「どうせろくでもない料理屋だろ」
と一平は突っ込み。
「昔とちっとも変っていない、いや昔の方がなんぼかマシだった」と千代。
「ウチは一人で生きて行くと決めた」
といい、飲み屋を出て行った。
帰り道、千代は一平にお礼。
言ってくれればよかったのにという千代に一平は
「言えるはずあれへんやろ」
「おおきに」
翌日、テルヲのことは忘れて、いつもの通りに仕事に取り組む千代。
ところが、テルヲの借金の取り立て屋が岡安に来て嫌がらせを始める。
テルヲはクズ中のクズ!
テルヲ、昨日もクズ!と言いましたが、引き続きクズー!
テルヲの話はぜーんぶウソか!
昨日よりさらにクズ!!
テルヲのクズっぷりがスゴイ!
際限ないわー!
スカーレットの常治やおしんの作造より酷いわ!
娘に嘘つきまくって売り飛ばそうとするんだから。
作造は、おしんを女郎屋に送り込もうとしたけど嘘はつかなかったもんね(←結構同罪だけど)
これトータス松本さんだから、見られるんだろうなあ!
ヨシヲはもう何年も前にいなくなったと!
ヨシヲ、そうか、男の子だもんね。
黙ってテルヲと居続けるはずないか。
それはそれでよかった。
…が!
今18歳の千代の弟で何年か前にいなくなったということは…。
ヨシヲ、あの頃、4,5歳設定?
だとしたら10歳前後で逃げ出したって事。
テルヲと離れたのはいいけど、それはそれで試練かも。
無事に生きていることを祈ります…。
いつか、すごいすれっからしになって千代の前に現れるのかも…。
ってことは、栗子がいなくなったというのも、どんな状況でいなくなったのか。
栗子に対しても心配してしまうわー。
テルヲは本当に困ったやつ…。
もうここまですると救いようが無く、不愉快!と怒り心頭な方も多いでしょう。
確かにそうはそうなんだけど、今日はななはっちは見れば見るほどせつなく思えてしまいました。
昨日も言いましたが、この人、ホント、千代のお母ちゃんが亡くなったときから全然浮上てきてないのよね。
希望も何も無くなってて。
ああやって、酒飲んで博打して、ヘラヘラ笑うしかない状態。
それでも、栗子さん見つけて楽しくできるかなあと一緒に住み始めたけど…。
テルヲ自身が立ち直ってないから、破綻を招くだけよね。
そのとばっちりを食ったのが千代でありヨシヲなのですが…。
千代も、ヨシヲも若いから。
若いだけでエネルギーあるから。
このテルヲのどん底状態は理解できないでしょうね…。
だからと言って、私だって実際にテルヲがいたらムリ!だけど~www
この時代にもっと社会福祉が整っていたら、メンタルヘルスへの理解があったらと思う!
そしたら、どれだけの数のテルヲを救えたかと思うよ…。
千代も、おしんも、この時代の貧困は社会が原因だよね…。
そんな目で見てしまうから、テルヲがヨレヨレであればあるほど切なくなってしまいます。
でも実は、今の社会でもこういう状態の人は結構いるわけで…。
少しでも希望があれば、こうまでズタボロにならない筈で。
上っ面だけで判断しないで、その人の中にある哀しみに寄り添うことができる社会になれるといいなあ…。
千代、「一人で生きて行くと決めた!」
一平のおかげで、テルヲのウソが分かりました。
こんなことしてもらったら、一平のこと好きになっちゃうよねえ~。
千代は、ああやっぱりテルヲはテルヲだった!と痛感。
肉親のイヤなところ、久々に会えると嬉しくて目をつぶっていると…やっぱりそのイヤなところでハマるってあるある。
しかも、千代の場合は自分を売り飛ばす画策もしていた!
8年前よりテルヲは酷い!
前よりももっとどん底のクズになってた!
千代、気丈にしていますが、悔しくてたまらないでしょうねえ~。
ここまで作り上げてきた自分自身をぶっ壊されるような気もするでしょう。
自分の今ある世界を滅茶苦茶にされそうな危機感も感じているだろうなあ。
今日のところはテルヲに対する怒りを思い出して拒絶!
この時点では、迷いが無い分まだハッピーですよね。
でも明日以降、どうなるんだろう?
その後、捨てきれない父親への思慕に振り回されるのでは。
知ってか知らずか、父親の本能か、テルヲはそんな千代の思いを引き出しかき乱すのが上手そうだから…。
千代、嫌がらせに来た借金取りに、唐辛子入りの熱燗で応戦!
すぐに反撃されそうで怖いけどー。
千代ちゃんの気丈さと機転で、難を逃れるのでしょうけど。
どうなるんだろう?
千代、岡安の人々にも申し訳なく思っちゃうだろうから…。
ハラハラドキドキしながら明日にのぞみますー。