NHK朝ドラ『まんぷく』第 26回(第 5週)「信じるんです!」感想 泥棒は瀬戸康史! 忠彦さん、無事帰還。バンザーイッ!

『まんぷく』第 28回( 11月 1日)あらすじ

※ネタバレ含みます。


深夜、忠彦のアトリエから泥棒が侵入。
はんこの売り上げを盗み出そうとしていたところで、
ぶしむす鈴が勇敢に泥棒を追い詰めた。

泥棒の正体は神部茂(瀬戸康史)。
戦争から帰って来たが、自宅は空襲で焼失。
一緒に住んでいた母も亡くなり天涯孤独に。
仕事もなく、持っていたお金も底を尽きて泥棒に入ったと。

神部は朝鮮から復員してきたという。
克子は忠彦のことを知らないか尋ねたが、忠彦のことは知らなかった。
そうこうしているうちに神部は空腹で倒れてしまう。
そんな神部に福子達はすいとんを食べさせてあげた。

 

翌朝、神部はお世話になったお礼をしたいと、ちゃっかり家の廊下を拭き掃除。
「怪しいものではないので」と。
しかし、鈴、克子は「どこが怪しくないのか!?」と神部を追い出す。
神部はもう「泥棒はしません」と言って家を出て行った。

出て行っても行く宛も無い神部のことが、福子は少し心配。
そして戦争に行かずに済んだ萬平は、神部に引け目を感じた。

 

そして、事件はまた起こった。
あらたにアトリエに入ってきた侵入者は…
忠彦さんーーーっっ!!!!

忠彦の帰還に、喜びで涙が止まらない克子。

 

翌朝、起きてきた子どもたちは帰って来た忠彦に大喜び。
忠彦を囲んで
バンザーーーイッ!
バンザーーーーイッッ!!
福子たち大人も加わって、家族全員で
バンザーーーーーイッッッ!!!
バンザーーーーーーイッッッッ!!!!

いつのも間にか庭から入ってきた神部も一緒に万歳。

へ?なんでまた戻ってきた??
目を丸くする福子達。

 

『まんぷく』第28回( 11月 1日)感想

あさイチ受けでも言ってましたが、あの鍵はやっぱり甘いわよ。汗。
当時、治安悪かったんでしょ?
気をつけましょうよー!
特に一度入られちゃった後は、どうにかしようよ。
萬平さん、こういった機械物(とまで言う?)好きなんだから、何か策を講じてね。
成人男子一人だけなんだから、ちゃんと皆を守ってよっ!

 

今日はぶしむすがお手柄!
鈴さん、侵入者に勇敢に立ち向かい、
「皆の者、であえ!であえーーっっっ!!」

…ああ、幾島を思い出すわ~。
『篤姫』で幾島を演じた松坂さんも素敵でした。

ナナコロビヤオキが初めて全回見た大河ドラマだったわ~。

あれも、篤姫と幾島の関係が嫁いびりモードにならなかったのが良かった。
そして篤姫と幾島に強い信頼関係が次第に育まれていく様子も見ものでした。
特に、幾島が決死の覚悟で西郷隆盛の元へ篤姫からの書状を届けるシーンは今でも焼き付いています~。感動的でした。
今の『西郷どん』は録画でちょいちょい見てますが、無血開城へのくだりをもっと見せて欲しかったなと個人的に思っちゃいました。
ナナコロビヤオキ、篤姫が個人的に好きだからだと思いますが、かつて志を同じくした島津斉彬チルドレンの再会を、もっと丁寧に描いてほしかったの。

…っと、ちょっと話がそれましたが、
ぶしむす鈴さん、普段は面倒くさいしメンタル弱いけど、ここは「ぶしむす」本領発揮。
本当に情けない毒親だったら、こういう時は「怖い」って萬平さんに振っちゃうでしょう。
しかし鈴さんは果敢にも立ち向かいました。
口だけではない。それなりに。一応。
そういうところが憎めないし鈴さんの魅力。

しかし、幾島だった鈴さんの「であえー!」は、今日のまんぷくでは笑いに。
あの、松坂さんの大河仕込みの「であえーっ!」やってるのに、コメディ音楽流れるし!(笑)
同じ武士演技なのに、同じ人が演じてるのに、あの篤姫とまんぷくでこんなに違いが…っと、可笑しくて、可笑しくて…!!

松島さんの今日の、あのムダに大仰で時代劇がかった「であえー!」は、ぶしむすからの笑いももちろんだけど、大河に多数出演している松坂慶子さんということで、敢えて演ってる遊びなのかなあと。
こうやって、ここに受けてる人が実際にいるわけだし。
きっとそうよねー。
遊び心満載です。

 

そしてこの侵入者は戦地から復員した神部茂(瀬戸康史)でした。
瀬戸さん、堂々の登場。
薄汚さがリアル―。

そして空腹の神部は問い詰められてる途中でぶっ倒れ、
すいとんを食べさせて貰います。
福ちゃん達、結局優しい。
そして、神部が食べてる最中に、睡魔に耐えられず次々と自分たちの部屋に戻る女性陣。
「同情の余地なし!」
って怒ってた割に呑気だなあ。
だから鍵も甘いのかしら…??

 

神部さん、翌朝はお茶目にお詫びとお礼にって廊下を掃除してるし。
でも、鈴さんと克子さんに追い出されちゃう。
しかし、福ちゃんと萬平さんは天涯孤独で行く先のない神部が心配。
…野良ネコちゃんみたいだなあ、神部。
野良ネコちゃんを飼う派と飼わない派に意見が分かれる家族みたい。

 

そして侵入者→神部→コメディ
をやったところで、
また侵入者のリフレイン。

お笑い、肩すかしだったさっきに対して
今度は…忠彦さんだあっ!!!
帰ってきたぁ―――っっ!!!

この“侵入者”で、初登場と再登場をコントラストで見せる。
コメディと感激の涙でトーンも対比させてるしね。
その見せ方も面白いです。

 

忠彦さん、帰ってきてよかったあ!
もう克子姉さんと同じ気持ちになっちゃって、本当に嬉しかったよぉ。
もう、ナナコロビヤオキもすっかり親族の一人だからさあ!
鈴さんと同じで、忠彦さんの顔見た途端に涙が溢れてしまいましたあ!

克子姉さん、あのクールで現実主義な克子さんが、忠彦さんに飛びついて泣いて…
もう、もう、朝ご飯と弁当作りしながらナナコロビヤオキも号泣。
それを見守る福ちゃんの、目じりに涙がキラリも本当にキレイだった。
役者さんって、涙がどこから、どのくらい流れるかも調節できるの!?!?

ところで、昔の人は子どもの睡眠時間は頑なに確保するのかな??
うちだったら、こんな嬉しいこと、どんなに夜中でも幼くても子どもを叩き起こしてパパに会わせちゃうと思うんだけど。

子どもたちを起こさず、忠彦さんは寝ている子どもたちと再会。
「大きくなったなあ」
と嬉しそうに言う忠彦さんでしたが、
ナナコロビヤオキ家族、口を揃えて
「うん、子役総入れ替えしてるからね」
と突っ込んでしまいましたー(笑)。

 

忠彦さん、フィリピンからのご帰還でした。
南方の戦線はどこも大変だったんだものね。
忠彦さん、いろいろと心の傷が深いんだろうなあ。
後でPTSDとか出たりするのかしら。
様々な思いを今後絵に昇華させていくのでしょうか。

 

大きくなった子どもたちを見て「ありがとう」と言った忠彦さんに、
「子どもらが勝手に育っただけです」
と言うう克子さん。

「生きて帰って来れたとはまだ信じられない」
「戦争は…地獄だ」
と言った忠彦さんに、
「大変だったでしょうね…」とだけ言い、余計なことを聞かない克子さん。
そして夜中でも快くお風呂を沸かしに行く克子さん。
これは、いいぶしむすですねえ。
昨日の福ちゃんの「絶対に」じゃなく、
鈴さんの「そっとしといてあげて」がきちんと浸透している。
やっぱり福ちゃんよりも大人でお姉さん。母だし。

 

そして翌朝は子どもたちは忠彦さんに会えて大喜び!
忠彦さん、出征前はアトリエで黙々と絵を描く姿しか見てなかったから、こんなにマイホームパパだったのかと驚いたけど…久々に子どもたちに会えたんだものね。

でも、とにかくよかったー!
子どもたちの笑顔も本物になったねえ!
判子屋さんが繁盛してるおかげで御馳走も用意できてよかったよお!

よかった、よかった…と感動の涙涙…と思ったら、
また神部が!
本日は美しい感動物語でキレイに終ろうというところで、またコメディ要素投入!爆

明日はこの神部がどう絡むのか、楽しみ!

 

しかし昨日も、判子屋さんの繁盛でホッとして、
敏子ちゃんとの再会と家族のほのぼのシーンでふんわりほっこりしたかと思えば
侵入者にドキッ!ハラハラでしょ?

そして今日は、泥棒であえーっ!と緊張から始まり、
でも神部はなんだかお茶目で笑いを誘うし、
そうかと思ったら忠彦さんの無事帰還で号泣!
よかったよかった~と嬉し泣きしてたら、
なんでまたまた神部がぁ??
と…。
忙しい、忙しい♪
シリアス、サスペンス、コメディの混ざり具合がすごく心地よいですね。

 

ハラハラ、ドキドキ、ケラケラ、キュンキュン、ジーン、ほっこり…
たった15分、されど15分!
わずか15分でこんなに様々な感情を呼び起こしてくれるなんて、
自分の中にこんなにいろいろな感情があるんだなとも驚かされます。
朝から心の目が覚めるわ!
心のウォーミングアップ!
心のラジオ体操だわ~。

 

戦争で別れ別れになった人たちと次々に再会。
それぞれの再登場の仕方がどれも、その人らしくて面白い!
あとは、野呂さん、真一さん、竹ノ原。
再会を楽しみにしてるから、絶対に帰ってきてー!!!