『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第91話
昭和9年(1934年)11月。
あぐりが夫エイスケを連れ戻そうと岡山から東京に出てきて早10年。
チェリー山岡に出会い美容師の内弟子修行を経て市ヶ谷にあぐり美容院を開いてからおよそ5年。
あぐり美容院は京橋にも支店を持ち、弟子たちも増えて、あぐりは益々忙しい毎日を過ごしていた。
エイスケは相変わらず家に寄り着かない。
ある日、美容室にあぐり宛に電話がかかってくる。
あぐりが電話に出ると、女の声が名乗ることなくエイスケの行方を一方的に尋ねてきた。
あぐりがエイスケは戻っていないと答えると、そのまま一方的に切られてしまった。
ある日、エイスケが突然ダットサンに乗って帰って来た。
印税が入ったというエイスケはあぐりにも毛皮のコートをプレゼント。
かなり景気がいい様子。
そらから2週間エイスケは家に留まった。
不思議に思ったあぐりは、カフェ・セ・ラ・ヴィに行き世津子に相談。
きっと女とは別れたのだろうと言う世津子。
世津子はエイスケが逃げ場を失いかけていると言う。
確かにエイスケの小説は売れているが、
他の有能な作家が弾圧を受けている中での自分の栄光が辛い。
人の犠牲の上に自分の栄光があるのではと耐えられない思いでいる。
だから小説で稼いだお金を使って楽になろうと贅沢をているのだろう。
そんなエイスケの支えになれるのはあぐりしかいない。
この機会にしっかりとエイスケをつなぎとめるようにと世津子はあぐりに念を押した。
あぐりが帰ろうとすると、ちょうどそこに民子がやってきた。
民子は世津子に頼み込んで婦人現代の編集の仕事をしている。
五十嵐とは別居中。
いずれは一人で暮らすつもり。
民子は、見失った自分を見つけてみるというあぐりとの約束を果たそうと、
前々から興味のあった編集の仕事をやってみようと世津子のところにやってきたのだった。
「私、一からやり直してみるつもりよ」
ある日、エイスケが温泉旅行に行かないかと提案してきた。
忙しくて抜けられないと言うあぐり。
しかし、行きたいと言う淳之介と、たまには休みを取るようにと言う光代に背中を押されて、
あぐりは旅行に行くことにした。
初めての家族旅行。
しかし旅行当日に光代が高熱を出してしまい、あぐりは光代の看病のため家に残り
エイスケと淳之介の2人で出かけて行った。
2日後、旅行から帰って来たエイスケと淳之介。
淳之介はあぐりが声を掛けても言葉無く部屋に閉じこもってしまった。
そこに櫓感から電話が入る。
光代が電話に出るとエイスケ達が泊まった旅館から。
エイスケと同伴していた女性が手袋を忘れたと言ってきた。
さらにあぐりは旅行鞄からレースのハンカチを見つける。
なんとエイスケは、家族旅行にあぐりの代わりに女を連れて行ったのだ。
呆れ返る光代とあぐり。
するとそこに再び電話が。
女だろうとあぐりが覚悟して電話に出ると、岡山の健太郎だった。
健太郎はあぐりの母 美佐が危篤だと伝えた。
エイスケさん、あぐりの代わりに女を連れて家族旅行!
あぐりが一緒に箱根に来てくれなくなっちゃったからって、女を連れて行くか!?
今日のエイスケさんにはさすがにビックリだわ~。
エイスケさん、淳之介の前でいちゃいちゃ。
コレ、よく朝やったな…。
淳之介、どんな思いだったろう涙。
これはもう虐待だよ…。
当時はそんな感覚は無いかもしれないけど子供の心は確実に傷つけられたよねえ。
ジュンノー君、とんでもない思いをさせられたわね。
可愛そうに。
コレ絶対にトラウマになってるよ…。
実際に吉行淳之介さん女性問題がいろいろあったようですが
こんな思いしてたらゆがむよねえ…www
「梅桃が実るとき」によると、
エイスケさんは実際にフラフラと出て行っては家に寄り着かない男だったようです。
でもサバサバあぐりさんは美容院やら子供たちのことやら日々の生活に精一杯で、エイスケさんのことまで気が回らなかったみたい。
女遊びをしているのは知ってたけど特定の女がいるとは全然気付かなかったみたいです。
それだから結婚生活維持できたんでしょうねえwww
そしてエイスケさんが淳之介を連れて女のところにも行っていたことも事実のようです。
でも、あぐりさんがこの事実を知ったのは、後々になってから。
でも「梅桃が実るとき」を読んだ上では、淳之介を連れて女と会ってたというのも
淳之介のばぶちゃん時代に、子守りの合い間に女のところに立ち寄ってたくらいなのかと思ってた。
さすがに自分一人での子供のお世話に限界を感じると女を頼りにしてたのかな~って感じに。
私の考えが甘かっただけなのかもしれないけど。
ばぶちゃん時代でも子供にいい影響与えないと思うけど
小学生の淳之介の前で…ってどうよ。
ちょっと生々し過ぎよwww
ドロドロだよ…。
ちなみに「梅桃が実るとき」では、このエピソードはなかったです。
他のあぐりさんの著作にはあるかもしれないけど。
一応、エイスケさんの名誉のために言っておきます。
エイスケさん、ダットサンを乗り回して箱根によく遊びに行ってたみたいです。
一時別荘も買ってたみたいですけど。
でもそういった旅行には、家族だけでなく弟子たちも連れて行ってくれて
すごーく優しかったみたいですよ。
あぐりの前に現れるときは、理解ある旦那様として家族と弟子たちへのサービスに徹していた様子。
中途半端に女の影は見せなかったっぽい。
だからフラフラなエイスケさんだけど、
あぐりさんが知らずにいられるのなら、この2人の独特な関係ということである意味納得と思ってたんだけどなあ。
今日のエイスケさん、さすがにダメだわ…
エイスケさんがフラフラーだったという事実を包み隠さず描いたのはいいことだと思う。
どんなに女がいようと、フラフラで家に寄り着かなかろうと、エイスケさんはあぐりの前ではあぐりだけを見ていたし
あぐりもエイスケさんが女遊びをしていてもスルーできてるなら、まあいいかと。
そしてお互いが必要な時が必ずあって、最後の最後に一番大切だと思っているのがお互い同士だから
ちょっと独特だけど、2人の距離感は一致してるのよねえと
これも一つの愛の形だよね、とも。
私はムリだけど~www
でも本人たちが不満に思ってないならいいじゃんwwwと。
でもなあ、今日は幼いジュンノーちゃんを傷つけるお湯なことをしたからなあ。
これはアウトでしょっ!
ジュンノーちゃんが寝ている横で女といちゃいちゃしているエイスケさんにはさすがにムリー!ってなったわ。
25年前の先輩たちはこれを受け入れてた??
当時のエイスケさん人気が理解できない…
97年の初回放送当時ではエイスケさんが大人気で、演じる野村萬斎さんが大ブレイクしたそうで。
確かに当時見ていなかった私も、野村萬斎さんはあぐりでブレイクしたということだけは知ってました。
だからどんなに素敵な旦那様かと思ったら…!
ちょっと今日はいただけないよねえ。
この前の美容室の建設費を使い込んでたのもゲンナリだったけど。
それよりも今日はもっと。
もはや裏切りだよ。
それなのに、こんなとんでもないダメンズなのになんで人気だった???
おちょやんのテルヲと同レベルとしか思えないんだけど…。
確かに野村萬斎さん、このダメンズを見事にユーモアたっぷりに演じてらっしゃると思います。
きっと野村萬斎さんが演じていなかったら、不快感しかなかったんじゃない?
野村萬斎さんが表現力があって、とても魅力的な俳優さんだということはコレでよく分かります。
野村萬斎さんのファンができたのは理解できる。
でも…なんで旦那としてのエイスケさんが歓迎されたのか?
そんなに人気だったのか全然理解できないよお!
おちょやんのテルヲは演じたトータス松本さんは俳優として素晴らしいなあと感動したけど
テルヲはクズ父に変わりない。
それと同じだと思うんだけど…。
25年前の先輩マダムたちは懐が大きかったのだろうか???
女は耐えるが当たり前だったマダムたちにとってこんな裏切り想定内だったの???
全然受け入れ可能だった?
エイスケさんのどんなところが萌えポイントだったのか。
当時エイスケ沼にハマったマダムたちに聞いて見たくてたまらないー。