【あぐり】感想ネタバレ第113話 パーマネント機を供出

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第113話

昭和18年秋、日本の戦局は悪化を辿り、ついに学徒動員も始まった。
戦地に発つ人を見送る日々が続く。

あぐりの美容院では鉄製品の供出によりパーマネント機がとうとう回収されることになった。

いつかこの日が来ると覚悟していたあぐりだか、いざ供出となるやはり名残惜しい。
あぐり達は、せめてものお礼にとパーマネント機を掃除する。

このパーマネント機はあぐり美容院開店以来の思い出が詰まっている。
最初は感電するかもしれないと恐れていた。
とめは郷里のおまじないである雷よけの赤いてるてる坊主を付けてパーマネント機を送り出した。

ところがその後、パーマネントを病床の母にかけてあげて欲しいという、客が来店した。
その方は、あぐり美容院でパーマネントをかけることが憧れだったと言う。

お客様の願いを叶えることができず、いつも前向きなあぐりもさすがに落ち込んでしまった。
それを見た燐太郎は東京中を奔走。
携帯のパーマネント機を見つけてきてくれた。
早速あぐりは病床のご婦人の自宅に向かう。

実はその頃、カフェ・セ・ラ・ヴィではつた子が燐太郎を待っていた。
つた子は両親に会って欲しいと燐太郎にお願いし一緒に長野に帰省する予定だったのだ。

燐太郎はあぐりにパーマネント機を預けたのちにカフェ・セ・ラ・ヴィへ。
しかし辿り着いた時はもうつた子は長野に発った後だった

あぐりは携帯用のパーマネント機でお客様に無事パーマネントをかけることができた。
パーマネントが仕上がった髪を見て老婦人は満面の笑顔であぐりに礼を言った。
燐太郎がそんなことになっているとはつゆも知らないあぐりは、
お客様の願いを叶えることができて大きな喜びを感じていた。

 

パーマネント機供出は見せしめ

パーマネント機、とうとう回収されてしまいました。
なんか…この感じ、ただただ今の雰囲気と重なるなあと重苦しい気分になリました…。

そしてパーマネント機なんてそんなに金属は取れないと。
供出は見せしめだという。

嫌だなあ。
そして見せしめってなるのもなんだかすごく今の空気とすごく通じて辛いわ。

パーマネント機にはあぐり美容院の思い出が詰まっています。
とめさんは赤いてるてる坊主をパーマネント機に付けて見送りました。
とめさん、可愛い。

とめさん、出てきた当初、ふーみんの独特の仕草や演技が棒?と思いましたが、
慣れてきた今ではあの感じが面白可愛くてついつい見入ってしまう。
ふーみんって面白かったんだあ。
味のある演技をする面白い女優さんだったんだのね。
当時はお色気系としか認識していなかったのでよく知らなかったけど。

今も女優さん続けてたらよかったのに。
お色気系にガチ設定されて消費されてしまったってことなのかなあ。
なんか、もったいないなあと思ってしまいました。

このパーマネント機、結局殆ど鉄を取り出せないと言いますがってことはそのままどこかに放置される?
放置されて戦後を迎え、闇市で売られることになる?
そしてカーネーションの糸ちゃんが見つけることになる?
だといいんだけど。

戦時下はモンペが正装

あぐり達が戦地に発つ兵隊さんを見送っていると大徳寺さんがまたまたw

モンペじゃないとダメだそうで。

あぐり達。別に地味なパンツだからいいじゃんよ?
戦時下にモンペ避難しやすいようにということだと思っていました。
動きやすい格好ということできちんとパンツ履いてるから問題無い着てるならOKじゃんと
思っていましたが、それだけではなくて華美厳禁という意味合いが強かったんですねえ。

あーそれに洋装はまさに敵国の格好ってことでまた言われちゃうの?

あーくだらん。
しかも正装はモンペか割烹着限定だと。
今だと人前に出るには最も非常識な格好とも言えるがw

こんなバカバカしいことがまかり通っていたってやっぱり異常だったんでしょうね。
異常だ、バカバカしいと言える世の中にいることを感謝しないとですね。

しかし、今のコロナ禍、ちょっとするとそっち方面に行きそうな雰囲気で
それもまた考えさせられてしまいます。

ちょっと違う人を排除したがる世の中。

そして今に通じるなあと…。

そんな中でもあぐりは前向き

美容院が目の敵にされている状況でもあぐりは到って明るく前向き。

あぐりの持ち前の明るさ大らかさ自由さのおかげで、自粛自粛ときいきいする人のことも上手いこと受け入れてるんですよね。
あぐりも自由だから相手の自由も許してあげるっていう感じで。

この大らかな感じ、田中美里さんピッタリです。

そしてあぐりは理不尽だからと言って直接対決し無いところがある意味賢いですねえ。
エイスケさんがご健在だったら面倒臭かっただろうなあ。

そしてこのあぐりの感じは今の時代の我々がその時代にいたらどんな反応をするかの等身大に近いのではと思います。

自粛自粛でキイキイしている人に対して直接対決するカーネーションの糸ちゃんやどんなに苦労してもへこたれないおしんはカッコいいし魅力的だけど、自分がその場にいたらなかなかできないだろうなあと思います。
でもやっぱり迎合はしたくない。

そんな中、あぐりの取る行動は最も身近で共感出来る。
しかも明るくニコって笑ってスルーしちゃう強さがあるし。

ここはあぐりの朝ドラヒロインとしてユニークな部分ですね。
あぐりの魅力発見。

 

 

燐太郎さんはあぐりのために奔走

燐太郎さん、自分は気づいているのか気づいていないのか、でもやっぱりあぐりのことを好きなんですよねえ。
それを否定するためにつた子さんと付き合ってるのかもしれないけど。

でも中途半端な気持ちで付き合うのはよく無いですよねえ。
さらに結婚する気満々のつた子に実家に一緒に行く約束しちゃって。
これはどういうつもりなのだろうか、燐太郎。

とっても女性受けする美しい書く燐太郎が、その辺の女性の心理を掴めないとは思えないけど。
自分のこととなるとからっきし分からないタイプ?
それもご都合の少女マンガキャラですがw
でも当時ではあるあるだったからそうかもw

でもつた子さんを振り回してるのはよく無いなあと思うわ。
あぐりのことはどうあれ、つた子と中途半端に付き合うのはやめな。
つた子が結婚をちらつかせてきたなら尚更。
そこでキッパリしないと。

…てかそもそもなぜ燐太郎はつた子とつきあってるのか自体が分からん。
つた子さん、可愛らしいけど、裏がなさすぎっていうかストレート過ぎるっていうか、幼いというか…。
小説家であり建築家でもある燐太郎さんが付き合うとは思えないなあw

そしてあぐりは全然気づかず。

周りはもうとっくに気付いてて光代さんまで気づいてきたのにー。
あぐりは全然。
あぐりの鈍感力。
さすが朝ドラキャラ。

燐太郎さんとあぐりの関係はどうなるか?
淳之介の初恋と共にどんな進展があるのか、展開が楽しみです。