【『おカネの切れ目が恋のはじまり』感想】最終話 三浦春馬のキュートな笑顔に涙

【おカネの切れ目が恋のはじまり】最終話 あらすじ

 

九鬼玲子(松岡茉優)は猿渡慶太(三浦春馬)に突然キスされ眠れない夜を過ごした。
猿渡も動揺を隠せないでした。

 

翌朝、玲子が起きて来ると慶太は朝早くに出かけたと言う。

 

会社を終えて帰宅した玲子。
母は同窓会でお泊り。
「猿渡くんと二人きりで仲良くね」
とメッセージが。

「二人きり…」
玲子は動揺。

 

食事の食事をしていると玲子はぬか漬けの壺から
自分宛の現金書留の封筒の束を見つける。

 

そこへ早乙女が玲子の家を訪ねて来た。
玲子は早乙女に現金書留の話をする。
現金書留は玲子宛。
差出人は見たこともない名前。
10年前から毎月欠かさず5万円を送ってきていた。

玲子は、この持ち主に会いに行くことにする。
ちょうどそこに、早乙女に振られた玲子を心配した板垣が、玲子を訪ねてきた。
板垣は玲子に同行する。

この旅は、実は玲子が清貧になった理由に関わるものだった。
その過去の出来事にけじめをつけるために、玲子は向かったのだった。

 

【おカネの切れ目が恋のはじまり】最終話 感想

三浦春馬さんは眠れぬ夜を過ごした、布団の中でのシーンが最後だったのね…。
その後は回想のみで。

慶太は朝早くに出かけたきり、どこかに行ってしまったという設定になってました。
ちゃらんぽらんで気まぐれな慶太にぴったりな設定…。

冒頭のシーンだけで春馬のシーンはもうないということに
中盤にさしかかるあたりで気付いて「あ…」となった。

そういう目で見ると、それ以降はますます哀しくなってきた。

 

三浦春馬さん、慶太を本当にお茶目に、キュートに演じてる。
思わず玲子にキスしちゃったシーンも、とても可愛い。

いかにもライトなラブコメの可愛い胸キュン♪なシーン。
その可愛さが…可愛い分せつない。

 

経理部の同僚たちは、無断欠勤の慶太さんのことを
「仕事の邪魔をしている人が、今日は会社サボってきてないだけ」
とポツリと言い、
「全然仕事してくれないけど、いないと欲している自分がいる」
と、淋しがる。
そして同期は入社時、一緒におもちゃ作りの夢を語ったと慶太ののことを偲ぶ。

 

早乙女は、猿渡が朝どこかに行ったっきり帰って来ないと聞くと
「ホント…自由なやつだなあ」
と一言。

 

慶太の両親、草刈り正雄とキムラ緑子は慶太のお誕生日ケーキの話をしてた。
そして慶太を訪ねに玲子の家に行き、誰もいない慶太の部屋に入って思い出語り。

父・草刈り正雄は
「人を笑顔にする才能を生まれたときから持ってた」
「あいつは、あいつのままでいい」

母・キムラ緑子は
「ママはいつだって慶ちゃんの一番のファンだからね」
と、ハンガーにかけた慶太のジャケットの袖を握って笑顔で話した。

思いが詰まった言葉の数々。
松岡茉優さんが、愛しそうに慶太ののロボット猿彦君を抱いている姿もせつない。

ダメだ…涙が…。

 

どうしてもストーリーと現実が重なってしまいますね。
もちろん、この辺りは元々のシナリオではないでしょうし、
その意識で描いているというのもあるでしょう。

皆さんそのつもりで役だけでなく自分の気持ちを乗せて言っている…。

 

演じている皆さんも辛かっただろうなあ。

でも、最後にきちんと一つの作品としてまとめ上げようという、
キャスト・スタッフ全員の気持ちがすごく伝わってくる。
刺さってくる。

 

シナリオも、当初のドラマからは大きく外れてしまってるんだろうけど、
春馬くんを偲び、
彼の存在を大切に思い、
ドラマの世界観を大切にしながら
素晴らしい着地点を創ったと思う。

そして、こういう形で春馬くんをを偲ぶことができてよかったと、
視聴者としてありがたく思う。

 

伊豆へ行くシーン。
これはきっと同行するのは春馬くんだったんだろうね。

慶太さんのお茶目なキャラが、
父と再会した玲子をどう見守るのか見たかった。
きっとこの回は、玲子が慶太の真の良さに気づく
ターニングポイントになったと思うんだけど、
どんなお芝居をしてくれるのか見たかったなあ。

どんな表情で、どんな演技をしてくれただろうかと、想像が尽きない。
そんな想像を掻き立てられる、それだけ魅力的な役者さんだったんだね、
三浦春馬くんって。

 

慶太は気まぐれにふらっと出て行ったまま帰って来ない。
板垣君は、
「すぐヘラって笑ってひょっこり帰ってきますから」
と言って、
「また遊ぼうな」
と、ロボット猿彦君をなでた。

玲子さんは
「いつも優しかった」
「隣にいると気付かないけど、隣にいないと…淋しいみたいです。会いたいみたいです」と。

「淋しい。会いたい」
重なります。

 

最後のシーンは、朝。
玲子が目覚めると、玄関の扉が開き、慶太が帰ってきたかもと感じるラスト。
ドラマの中で慶太はどこかで生きている。
ドラマの中で春馬くんも生き続ける。

 

そしてエンドロールの後には
春馬くんの笑顔のアップに
「春馬くんすっと大好きだよ!」
のテロップ。

やっぱり残念。
残念なこと…。

ドラマをお蔵入りさせずに、完結させてくれたこと、オンエアして下さったことにはただただ感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お金の切れ目が恋の始まり』

 

■脚本 大島里美

 

■キャスト

 

九鬼玲子…松岡茉優

 

猿渡慶太…三浦春馬

 

早乙女健…三浦翔平

 

板垣純…北村匠海

 

聖徳まりあ…星蘭ひとみ(宝塚歌劇団)

 

牛島瑠璃…大友花恋

 

猪ノ口保…稲田直樹(アインシュタイン)

 

鮎川美月…中村里帆

 

鶴屋春人…河井ゆずる(アインシュタイン)

 

猿渡菜々子…キムラ緑子

 

桃田保男…石丸幹二

 

鴨志田芽衣子…ファーストサマーウイカ

 

白兎吉昭…池田政志

 

九鬼サチ…南果歩

 

猿渡り富彦…草刈正雄