『あぐり』あらすじ（ネタバレ）第８７話
特高がカフェ・セ・ラ・ヴィに踏み込んできた、
特高に中には民子の夫の友人もいて民子は見つかってしまう。
家に帰って正直に言うと言う民子。
しかしあぐりは、カフェ・セ・ラ・ヴィには自分と来たことにして燐太郎と会っていたとは絶対に言ってはダメだと忠告。
特高は編集部に踏み込み次々と押収していく
「いい加減におしよ！」
世津子は真実と自由は卑劣な暴力で葬ることはできないと啖呵を切った。
世津子はプレレタリア文学も新興文学も関係なく
作家が自分の言葉で語れなくなる世の中にはしたくないと川原甚八を育てようとしていたのだ。
「古き良き時代は終わったのかもししれない」
立ち去るエイスケに、あぐりは時代の流れを受け入れることができないエイスケの怒りともどかしさを感じた。
その翌日、民子の夫 五十嵐があぐりを訪ねてきた。
あぐりと再会してから民子の素行が悪くなったと言う五十嵐。
あぐりは平謝り。
五十嵐は民子を外出禁止にしたのでつきあわないで欲しいとあぐりに釘を刺した。
しかしある晩、民子が家を抜け出して燐太郎の下宿を訪ねた。
「来ちゃった」
驚く燐太郎に民子は抱き着いて告白。
「あなたが好き」
民子を泊めるわけにはいかないと燐太郎は民子をあぐりの元に連れていく。
あぐりは、燐太郎が民子に恋愛感情を抱いていないと知ると、民子に直接燐太郎の気持ちを伝えてあげてほしいとお願いした。
少し考えさせてほしいと言って燐太郎は帰った。
あぐりはまた民子にもアドバイス。
結婚してから東京は暗闇に感じた民子の気持ちはよく分かる。
だから自分も夢を持とうと美容師にを目指した。
しかし、今の民子は違う。
このままでは自分を傷つけるだけ、家庭を壊すだけだと民子に訴えた。
そこに燐太郎から電話が入った。
世津子さんの文学への思い
世津子さんの啖呵、カッコ良かった～！！
さすが４０人越えの漁師たちの筆頭である吉武一家の女主人！
いやそれは冗談として。
こういうときの貫禄、カッコよさ、さすが！！
痺れる～！！！
草笛光子さんって本当に素敵ー！
派閥に関係なく作家を育てたい、
自由に物事を語り合える世の中を作りたい
世津子さんの言論への思いが語られました。
エイスケさんに目を掛けていたのが、今度は川原に目を掛けるようになったというわけでもなかった。
世津子さんの関心がプロレタリア派も文学に移行したわけでもなかったのね。
もっと自由にお互いの作品を語り合える場をと思ってたんだ。
プチブルだプロレタリアだっていうエイスケさんと川原の小競り合いはまだまだ青かったんだなあ。
世津子さんこそ真のリベラリスト。
世津子さんの思いを聞いたエイスケさんの表情が何とも印象的。
確かに、燐太郎さんの言う通り今までの楽しかった何もかもが「古き良き時代」の物となった瞬間かも…。
エイスケさんんは、これからどうするのかしら…？
民子の夫はパワハラ夫
民子の夫はどうもパワハラ夫みたいですねえ。
この時代の軍人さんだったらそんなもんだと思うけどー。
しかし、こいつも民子と父親とそっくりで嫌なヤツです！
民子父が見つけた結婚相手だから当然ですかね。
そしてこの夫も民子父と同様、民子に原因があるのではと考えたり、自分たちを顧みたりしないのね…。
厳格過ぎる夫の下、規律でがんじがらめの家で生活してたら確かに同情する。
でも残念ながら普段の民子の生活が描かれてないからなあ。
ある程度は同情しても、どうせ民子じゃムリだろうとしか。
あんなに真っ赤な口紅して（流行りだったとは思うが）ニコニコ笑って勝手にカフェに出入りしてたら
ただチャラチャラ男遊びしたいだけだろうねえ～この子と。
そして勝手にあぐりのテリトリーを荒らしに来た感じでイヤだなあ。
おかげで同情できないのよお。
それにしても民子の夫、外出禁止にしましたと誇らしげに言ってましたが、民ちゃん途端に家出だぞ。
しかも夜に。
五十嵐さん、軍人の割にガード甘すぎじゃんよ…。
もうこの夫婦、相手にしない方がいいよ。
民子、「来ちゃった」
民子はいきなり燐太郎の家に。
「来ちゃった」
って…昔さんまのコントで「来ちゃった」ってやってたよなあと思い出した笑
８０年代からこういう展開ってあるあるだったってことお？
民子は燐太郎さんの家をどうやって知ったのか？？？
それにしても迷惑な話だなあ～。
たったアレだけで「来ちゃった」「あなたが好き」って相手の家を押かけるとは～。
どんだけ自分が主役なんだよぉｗｗｗ
あぐり、民子は一度人を好きになると周りが見えなくなるって言ってたけど
そこまで分かってたらあぐり、つきあうのやめなよぉ。
なんであぐりは民子とつきあってるんだろ？？
惚れっぽいかどうかは人それぞれだからいいとして、もう十代の女の子じゃないんだからさああ。
その一方的に突進する感じ、やめてほしい。
結婚してるわけだし。
もっと民子ちゃんに知性と教養があれば、共感できるんだけど～。
民子は。安易にこんなことやらかすから。
民子に対しては不愉快でしかないわ～。
そして民子が燐太郎さんにまとわりつくこと自体も不愉快！
燐太郎さん、カッコいい王子様なんだから汚さないでほしい！
あぐりは民子にアドバイス
あぐりは、自分も東京にいた時ただエイスケを待ってるだけじゃダメだと思うから美容師になろうと思ったと共感しつつ、
民子に、自分を見つけることと人を好きになるのは別、このままでは家庭を壊すだけだと忠告します。
ここはあぐりがこう言ってくれてよかったよ。
あぐり自身を嫌いならずに済んでるのは、ここら辺に関してきちんと筋が通っているところでしょうね。
最近のAKではグラつぎがちで翻弄されますた。
普通の常識感覚は持ち合わせていてきちんと謝るし、あぐり自身も叱られるし。
しかし９０年代って、確かに女性が「私のやりたいことって何？」と右往左往していた時代だったなあと思います。
民子の言う、自分を見つけた見つけられないとか、
このままじゃいけない、自分の夢を持とうと思ったというあぐりの言葉に、
当時の自分を重ねて「あーそうだったかも」と思い出します。
アレは自分だけのことではなくて世の女性の多くはそう考えていたんだなあと。
で、あぐりが
「今の民子ちゃんは変だよ」
は結婚だけが生きる目的のように育てられてきたのに、
９０年代に様々な女性の生き方を提示され出して困っちゃった専業主婦へのアドバイスなんだろうなあ。
当時トレンディドラマでも恋愛ドロドロ流行ってたしなあ。
「そうじゃないでしょ」
っていうメッセージなんだろうな。
民子が、あぐりの言ってることを理解できて前に進むことを祈るけど…。
あの旦那だとなあ～どうなんだか。
ちなみに、あぐりの民子への忠告はいい内容ではあるけど
民子を親友だと思ってるなら、
それよりまず、そもそもの民子の結婚生活についての現状を聞いてあげなよ！
そもそも結婚生活が破綻してそうだから、まずそこについて相談に乗ってあげないと！
この状況でただ燐太郎さんへの恋心をただ否定すると一層孤立させつだけよねえ…。
燐太郎はまんざらでもないのぉ！？！？
燐太郎さん、民子が自分い恋愛感情を抱いているとは思いもよらなかったみたいですねぇ。
そうだよねえ、あんな軽薄な民子ちゃん、燐太郎さんが好きになるハズはないーｗｗｗ
しかし、民子に話をしてあげてとあぐりに言われて、なぜ少し時間が欲しいとなる？
なんでその後カフェ・セ・ラ・ヴィで酒かっ食らう？？
もしやそんなこと言われちゃって燐太郎もその気になるーーー！？
それは是非やめてください…。