『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第142話
岡山の健太郎達が上京してから2週間が経った。
林の家もまだ決まらず、あぐりを中心とした奇妙な同居生活が続いていた。
健太郎は林に住居の目処が立ったかとさりげなく聞くと
中野にできる社宅に入ることになったと言う。
社宅が完成する時期を聞くと早ければ来年の春だと悪びれもせずに林は言った。
それまでここにいるつもりなのかと健太郎は困惑するが
あぐりは賑やかな方が楽しいし困ったときはお互い様だと全然気にしない。
連日熱心物件探しをしていた健太郎たちは渋谷の駅近くに掘り出し物の物件を見つけてきた。
広さも十分、人通りも多く商売にはもってこい。
相手が売り急いでいるので相場の半額でいいそう。
あぐりは早速その土地について沢田に相談。
沢田も確かに掘り出し物の土地、値段も相当格安だと感心。
話を進めるように言ってくれた。
その晩、林は「アン・ダグリッパの結婚」を手に血相を変えてあぐりの元にやってきた。
「もしこれが望月エイスケの直筆なら彼は筆を折ってからも小説を書いていたことになる」
これはエイスケが亡くなる2日前に書き上げた、エイスケの最後の叫びだとあぐりは語る。
元々エイスケが小説を書いていたのは人々を無限に愛する心から。
エイスケは誰でも平等に人を愛する心を持っていた。
しかし友達が警察に追われたり殺されたりして人を憎む気持ちが大きくなってきて今までのように書けなくなってしまった。
エイスケは自分を偽って描き続けた方が読者を裏切ることになると思って筆を折ったのだと説明した。
それでもエイスケは絶望を捨てて愛そうとして書き続けようとした。
この小説はそんなエイスケの心の叫びなのだと…。
「僕にも望月エイスケの叫びが聞こえてきました」
「彼は書いていたですね」
望月エイスケは誰も裏切っていなかった。
林は号泣した。
その様子を健太郎は部屋の外から目撃してしまう。
翌朝、健太郎は磯辺と妻吾郎に昨晩のあぐりと林のことを報告。
大の男と女が手を取り合って泣いていたと聞いて磯辺も怪しむ。
「何か、あるのう」
あぐりは民子に、林がエイスケに批判的だと言うことは誤解で
エイスケの作品を心から愛しているからこそのことだったと説明。
いつか皆んなにも林についての誤解が解けるだろうと話した。
そんなあぐりに、翌朝またまた事件が発生。
沢田が美容院を訪れて、渋谷の土地の件は騙されていると報告。
沢田が建築業者を調べたところ、その業者は借金で首が回らない状態。
しかも紹介された渋谷の土地の所有者は、売却する予定など全くなかった。
他人の土地をエサに健太郎を騙していたのだ。
契約前だったのが不幸中の幸い。
あぐりはそのことを、健太郎達に報告。
健太郎は落ち込み、カフェ・セ・ラ・ヴィで世津子に自分の老いを嘆く。
家に帰るとあぐりが縁側で月見をしていた。
お酒を酌み交わしながら月を眺めるあぐりと健太郎。
健太郎はあぐりによく支えてくたと礼をいう。
あぐりは今度の休みに皆で一緒に
翌日健太郎はあぐりに内緒で岡山に帰って行った。
この名残の月が健太郎と永遠の別れになろうとはこの時のあぐりには知る由もな買った。
林は天然?図々しい??
健太郎さん達が東京に来て2週間。
林は…病気が治ったのにまだいるよお〜。
本当かよ??
戦後のゴタゴタの家もママらなないような状況を経験していると
これも助け合いの範疇??
気にしない?
あぐりも呑気に助け合いとか言っちゃってるし。
まああぐりだからしょうがないけどw
あぐりって大らかだけど、こう言うところが鈍感過ぎて
身近にいたら自分は振り回されるーーーっ!って思うタイプだわあとつくづく思います。
面白いこというなあとは思うけど、
近づいて日常の細々したことも知るレベルの仲良しになるとイライラしたり、自分の領域犯されそうでエネルギー吸い取られそうなタイプだわw
私って器が小さいんだろうなあと思い知らされもしますが。
林さんも、屈託なさすぎー。
淳之介も、健太郎も嫌がってるんだから、このドラマ内でも一般の常識が有効なんだよねえ?
あぐりはそう言っても男性の立場として申し訳なさ過ぎると思わないー?
子供達が仲良しと言ってもさw
近くにアパートはないんかい?
あぐりはお店も持って忙しいんだから、男女の仲を疑う、疑わない以前に、こんな忙しい家に転がり込むこと自体申し訳ないと思わないかな???
ご飯一緒でもいいから、近くのアパート借りなさい!
新聞記者なら社宅ができる半年でも敷金礼金払えるでしょ!?
高嶋政伸さんが演じているから、悪印象は不思議と無いんだけど
ちょっとどういうつもり??な人ですよねえ。
額縁がちょっとでも傾いてると直す姿も、普通だったら神経質だなあ!ってもっとカチン!と来ると思うんだけど。
まあどういうつもりなのかは、じっくり見て行こうと思います。
林さん、あぐりと十分に渡り合える天然キャラであり、ともにエイスケ推しということで心が通じ合っていくということなのかな。
御大、お手柄と思いきや…
健太郎さん、磯辺さん、妻吾郎さんの水戸黄門東京行脚w
2週間東京を歩き尽くしたのね。
それだけ歩き回ったら、東京にも随分と詳しくなっただろうねえ。
3人の水戸黄門道中をじっくり見たかったわ。
そんなのばっかやってたら話進まないからダメかw
御大、渋谷の一等地の物件を見つけてきてご満悦でしたが
実は詐欺でした!
契約金払う一歩手前で発覚してストップできたけど。
沢田さんがバックにいてくれてよかったよ。
年寄り問題ではあるある。
それは仕方ないよねえー。
でも御大、年寄りということだけではなく東京を知らなかったってことの方が大きいんじゃないかなあ。
年のせいだとそこまで落ち込まなくていいよお。
可愛いから全身で慰めたくなるー!
あぐりだって若いのにスリにあったりさんざん騙されたからねえ。
あぐり、自分もやられたから大丈夫って慰めてやりなさいw
しかし、里見浩太朗さんの演技ったら終始素晴らしくて見惚れてしまいます。
いい土地を見つけられたって喜ぶ姿なんて、
あぐり美容院に戻ってきた時からの足取りから感じられるし。
あぐりに嬉しそうに説明する感じったら、喜びが溢れていて…
それがまた可愛い!!
でも詐欺に嵌められてたって時のショックなお顔とか、
でもそのショックと怒りを精一杯抑えて怒る妻吾郎を静止する良識もあるし。
そこがまた健気だし、切ない。
それでも、あぐりにはどこまでも優しいし。
器が大きいし。
その懐が大きい、いつでも頼りになると思ってた御大が、
こんなに弱い、守るべき存在になってきてしまっている寂しさも痛烈に感じる。
こんなに弱々しい存在になっても、まだまだあぐりにはどこまでも優しい、大きい存在でい続けてくれるところがまたね、
ありがたくて、切なくて。
なんなの、里見浩太朗さん!たった15分で様々な思いをドラマを見せてくれる。
すごいわ!
もう思いっきりファンになったわ!
里見浩太朗さんと草笛光子さんのシーンは神!
今日の印象的なシーンはなんと言っても
健太郎さんと世津子さんのシーン!
わずか2分程度のシーンなのに沁みた…涙
岡山に帰って光代さんのお迎えを待つよと静かに言う健太郎さんに
世津子さん、思い切って「こっちで私と一緒に暮らしますか?」と言った。
言ったーーーーーーー!!
やっぱり昔の恋人、過去のことって言っても、若い時のような感じではないとしても
なんだろ、情みたいなものは残ってるよね。
この繊細な心の機微が。。。胸を締め付けられます。
そして「こっちで私と一緒に暮らしますか?」は、
世津子さんなりに相当思い切って言った。
勇気振り絞って言ったなあ!
世津子さん、この時のちょっと緊張した感じ、乙女だったわあ。
なんか、年取ってからの時元彼への思いってこんな感じになるのかなあなんて想像膨らませながら見てしまった…。
別にいい、今の距離が心地いいと言いつつも、
ちょっと気持ちが残ってて。
何かあれば、やり直してみてもいいかなあと思ったり
これがチャンス?といつまでも待っている自分が実はいたり…。
世津子さんの言葉を受けて健太郎さんが、
「光代が化けるわ」
って言ったのにも〜笑い泣き。
世津子さんと、健太郎さん、同じ気持ちですよねえ。
でも、若い時と違っていろいろ考えなきゃいけないこともあるし、今更感もあるし、
でも気持ち一つで自由になりたい思いもあって…
そんな色々な気持ちもまるっと「もう年だからねえ〜」と笑って無しにしてしまいたい感じ。
心の中の色々は同じものばかりなのに、最後まで噛み合わなかった感。
「アホ言え、光代がバケで出るわ」
のおじいちゃんジョークで終わる感じがまたいい。
そんな健太郎さんにさらに、50年前と同じだと精一杯のツッコミを入れる世津子さん、いじらしくて可愛い。
「私を置いて岡山に帰ってしまうんだもの」
って口をとんがらせて言う世津子さんが、照れを隠して、今いうことができる精一杯の言葉を使って気持ちを伝えようとする世津子さんがいじらしくて可愛らしくて…この乙女らしさったら!!!
大人の二人の演技に感動。
今日のこのシーンは間違いなく、あぐり全体通しての神シーンではないでしょうか?
里見浩太朗さんと草笛光子さんの大人の素敵すぎる芝居を見せてもらえて今日は朝からジワジワ来ました。