【あぐり】感想ネタバレ第133話 美容院開店 婦人現代も再始動!

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第133話


昭和22年(1947年)夏。
チェリー山岡の紹介により実業家の沢田に出資してもらい、あぐりの新しい美容院が完成した。
戦争未亡人となった弟子の沢子が駆けつけて再び一緒に働くことになった。
店の規模は小さくなったが、コールドパーマをいち早く手がけるなど、新しい美容の時代へ再出発した。

 

岡山の健太郎は光代を亡くしてからしばらく元気がなかったが、俳句を始めてからは生き生きしている。
俳句を作っては世津子に批評を求めてカフェ・セ・ラ・ヴィに電話を掛けてくる。
これからの生き甲斐を見つけたと嬉しそうな健太郎。
その一方で、戦争が終わり新しい時代が始まる今、世津子は自分のような古い人間が通用するとは思えないと消極的。

 

カフェ・セ・ラ・ヴィには淳之介が来ていて南と尚久と将来を話し合っている。
弁護士の南は5月に新しい憲法が制定されて勉強するべきことが沢山あると張り切っている。
尚久も新しい日本は俺たちが作る、俺たち建設業界無くして日本の復興はあり得ないとやる気満々。
それに引き換え淳之介は大学へ行ったり行かなかったり、教師もすぐ辞めて小説を書くと言ってもフラフラでハッキリしない。
尚久は、淳之介がハッキリしないから諒子も別の男に取られてしまったのだと言われてしまう。

ジャズ演奏をしていた諒子達は、酔っ払い客に流行歌の「花売り娘」をやれと強要される。
諒子の彼が拒絶し店内が険悪ムードになるも、諒子が「花売り娘」を弾き始めその場は収まる。
しかし諒子の彼は機嫌を損ねて店を出て行ってしまう。

閉店後、カウンターで飲む世津子と淳之介。
世津子は淳之介に諒子とのことを尋ねるが、淳之介は「さあ」とだけ答えた。
すると世津子は、物を書く人間は自分の恋の話は自分の言葉で語って書かなければダメだと言う。
「小説家は自分をさらけ出すことなのよ。あなたのお父さんは見事に自分を曝け出していたわよ」

淳之介は机に向かうが、諒子のことを考えれば考えるほど書くことに苦戦。

そこに和子と理恵が燐太郎からの届け物だと風呂敷包みを持ってきた。
風呂敷包の中身は、知人の古本屋から譲り受けたという「婦人現代」のバックナンバー。

 

それらを読んだ淳之介は即座に世津子を訪ね、この雑誌の続きを自分に作らせてほしいと提案。
「一緒に作りましょうよ」
世津子はもうそんな元気は無いというが、
淳之介は「淳、後は任せたよ!」と言うエイスケの声が聞こえたのだと言った。

数日後、世津子はあぐりの元を訪ねて婦人現代を復刊することを伝えにきた。
世津子は大事なことを忘れていたと言った。
婦人現代は常に新しい時代の担い手、置き去りにしたら申し訳ないと。

そして淳之介も婦人現代で働くことにしたとあぐりに宣言。
大学は辞めて、婦人現代で編集の手伝いをしながら小説の勉強をすると淳之介は決めた。

あぐり、いよいよ美容院開店

あぐり、新しいお店が開店!
やっぱり、こっちの方が生き生きしていますねえ。
美容院のシーンを再び見られるのも楽しみ。

沢子さんは戦争未亡人になってしまっていたんだ。
結婚してすぐに出征されたのかなあ。
なんだか切ないですが、そういった女性は本当に沢山いたんでしょうねえ。
沢子さんはすっかりその悲しみを克服されている模様。
あぐりのお店で再び勤められるようになったわけだから、それ自体が希望の光になったんでしょうねえ。

しかし手に職あると強いなあとも実感。

沢子さんは来ましたが、辰子さんはもう来ないの?
辰子さんもあぐりがお店再開するの待ってるって言ってくれてたよねえ。
鈴木砂和さんまた会いたいけど。

ところでとめさんは、あそこで光代さんとあぐりが別れたシーンで終わり?
結婚しちゃったから東京の新しい美容院に勤めるのは無理だろうけど
ふーみんも何かしら出てきてほしいわ、

 

 

健太郎さんと世津子さんの関係が良きw

御大、俳句に生きがいを見出したのね〜。
なんか、可愛い。
季語を二つ入れられたとドヤ顔。
しかし季節が違うというオチ付き。

エイスケさんの父なんだから、もうちょっとしっかり詠んでよw

で、ドヤ顔で世津子さんのところに電話w
ハッピーな老後をお過ごしで、見ていて嬉しい。
望月家にいる絵面そのものも、落ち着いて幸せそうでいいですねえ。

健太郎さんと世津子さん、元恋人同士で別れた間柄ですが
時間を越えてこんな感じに気の置けない友達同志になれて、いいなあ。

光代さんと片桐先生との関係も素敵でしたが
この健太郎さんと世津子さんとの関係も素敵。
恋愛関係よりもこっちの方がいいかも。
そんな関係を獲得できたのも、二人がそれぞれにしっかりと人生歩んだからこそだよなあとも実感。
そんなことを想像できてしまう里見浩太朗さんと草笛光子さんの役者っぷりったら素晴らしい。

世津子さん、淳之介に健太郎さんとなんで別れちゃったのか聞かれると、
ぶどうは発酵して芳醇な葡萄酒になるが、そこまで待ちきれなかったのだと話しました。
「待ちきれなくなって飲んだら、ただ酸っぱいだけだった。そう言うことかな」

世津子さんと健太郎さんは、恋愛とは違う発酵をして今芳醇な時を迎えているのかなあ
それもいいじゃないか、そのほうがいいじゃない!と思います。

健太郎さん、世津子さん、光代さん、片桐さん…
シニア世代の関係の描き方が素敵。

 

諒子の彼はDV??

淳之介はまだまだ諒子に未練があるらしい…。
別に諒子、そんなにいいかなあ??

諒子の彼は、ふて腐ってたねえw
アーティストとして行き詰まりを感じて諒子に八つ当たりしてそう。
いわゆる「亭主関白」風だったから。
家で二人きりになるとDVしてたりするんでないー?

予告で見たイメージとしては、淳之介と諒子はよりを戻しそうで三角関係になりそうだから
彼の態度に諒子はすっかり気持が冷めて。。。となるんだろうけど
ちょっとしみったれた話だなあw

この時代にはこんな雰囲気の恋愛話がトレンドだったのかもしれないけど。

もうちょっとレベルの高い話で恋愛してほしいなとついつい思っちゃいますw
諒子ちゃんも、片桐さんの姪っ子で番町小学校の元生徒で、音楽学校行ったんでしょ?
もっとお嬢様であんな安っぽい恋愛しないのでは?とも思うがw

婦人現代が復刊。「後は任せたよ!」

淳之介、婦人現代を目にしてこの雑誌を復刊させようと決意。

淳之介の誘いを受けて世津子がって流れがいいですねえ!
新しい時代の担い手である雑誌、「婦人現代」に、若い世代が加わるっていいこと。
そしてその若い世代である淳之介が世津子さんに刺激を与え奮い立たせた。

そしてそのきっかけは「後は任せたよ」というエイスケさんの天からの言葉。
エイスケさんの声を聞いたとごくごく自然に言う淳之介もいいし、
そのことを真面目に受け止めて復刊を決意した世津子さんもいい。
そしてそれを聞いて「本当にそれ言った?」とちょっと嬉しそうに遺影に語りかけるあぐりもいい。

皆の心の中にエイスケさんは健在!

エイスケさんの遺影がカタン!と倒れたの、光代さんと同じで遺影コントーw

ここのところあぐりは、15分が密度濃く、色々なエピソードが詰まっていて面白いですね。
それも登場人物の人物がそれぞれしっかり描けてるからこそ、物語が無理なく動いているなあとも思う。
登場人物が生き生きと描かれているからワクワクします。