【あぐり】感想ネタバレ第128話 森潤との再会!

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第128話


淳之介は温泉旅行の後、あぐり一家の疎開先を尋ねた。
沢山のお土産を持って三角くじで2000円を当てたこと、温泉旅行に言ったことを話す。
そして不思議な「フクロウ」と名乗る奇妙な男と出会い、一緒に温泉まで行きすっかりたかられた話をする。

さらに淳之介はそのフクロウという男がプレゼントしてくれた詩を見せた。
フクロウは文士の端くれらしい。

奇妙な話だと、2000円当てたとうのも本当だろうかと疑心暗鬼のあぐりと光代。

翌日、和子達が神社で遊んでいると、そのフクロウと言う男が現れた。
和子達は奇妙な要望の男の後をついていくと、なんとその男は望月家へ。
そこにあぐりと淳之介が戻ってきた。
あぐりと淳之介は和子達の話を聞いて家に入ると、
なんとそれがフクロウ!森潤だった。

森潤は、詩を書いてあげたノートに望月淳之介と書かれていたのを見て
エイスケの息子であると既に気付いていた。
そして淳之介の話からあぐり家が分かり訪ねに来たのだった。

奇しくもエイスケの息子淳之介と出会い、望月家には3代に渡りたかることになるとは感無量と笑う森潤。

戦時中、森は世津子と上海に潜伏していた。
しかし、世津子とは終戦のどさくさで別れ別れになってしまったと言う。
今頃ミシシッピー辺りでジャズを聞いているのではと涼しい顔の森潤。

夜、あぐりは森とエイスケを偲んで話をする。
森潤は、ある暑い晩、眠れずにいるとフラッとエイスケが来て、
いつもの調子で「やあ」と手を上げて
「なんだ森さんこんなところにいたんですか」と言ったと思ったら
そのまま急にいなくなってしまった。
その次の朝、エイスケが亡くなったという知らせを受けたと話した。

あぐりは、今でもエイスケは時々姿を現すのだと笑顔で答えた。
「逝きてなお、神出鬼没なり」
森潤は感慨深げに言った。

 

森潤と淳之介が東京に戻って数日後、今度はチェリー山岡から手紙が届いた。
チェリーは戦時中埼玉に疎開していたが、山岡美容室を再開させたところ。
そして沢田と戦争未亡人の職業斡旋のために美容師教習所を開いたのだと言う。

そしてその手紙には、あぐりをそこの教員として迎え入れたいと書いてあった。

あぐりは黙ってそのままにしていたが
光代はその手紙を読んでしまい、いい話だから東京に行けとあぐりを励ます。

この話を光代から聞いたとめ達も、十分に恩返しはして貰えたから是非東京に行って欲しいと言ってくれた。
光代の看病はとめ達が見て、光代が回復したら東京に送り届けるからと。

その夜、皆が寝静まった頃、あぐりペンを取り、チェリー山岡への返事を書き始めた…。

淳之介はあぐりの家へ

塩山温泉に行った後、淳之介はあぐりの家へ。
お土産に缶詰をたんまり持ってました。
あんなに缶詰、当時は贅沢品!
淳之介が当てた2000円は、今に換算すると30万円くらいあるらしい。
ならまあそんなもんかも。

しかし、淳之介の話を聞いて、
エイスケに似てる、
エイスケのことがあるから本当にくじで当たったのか
と気にするあぐりと光代さん、受けるー。

しかし光代さん、見事な老け演技!
星由里子さんの演技の細かさに感心してつい見入ってしまいます。

 

フクロウさん=森潤!あぐりの家へ

ネットでは森潤の評判はよくないですが
私はたかり屋だろうが森潤が好き〜。

森潤といい、エイスケさんといい、この二人の文士は、このあぐりの世界では
妖精のような、妖怪のような存在として描かれているのね。

今日、和子達が遊んでいるところに現れた時に実感しました。
体面重視の価値観や古い因習なんてぶっ飛ばせ!と言うポリシーで物を書いていた
ダダイストである、エイスケさんも森さんも、
心が純粋でないと姿が見えない存在的に描かれているのね。

この世界観、好きだわー。

そしてあぐりと初めて会った時のように、傘で進む方向を決めてあぐりの家にたどり着いたー。

 

森潤の魅力

SNSの皆さんには怒られちゃうかもしれないけど
森潤がたかるのもお約束で結構好きなのよ〜w
望月家が太いからたかるんであって、弱い者にたかってないだろうしねえ。

大風呂敷の調子のいい話をしてくるけど
真のリベラリストというか、そんな感じもするし。

森潤の話っぷりも、ハッピーになるしねえ。

今日も、フクロウが森潤と分かった後での会話、
「いやいやいや偶然とはいえ驚きましたなあ!
たまたま汽車の席を同じうしただけの青年がなんとエイスケの忘れ形見だったとは!」
「忘れ形見」っていう言葉選びが素敵。
優しさに溢れていていいなあと思うし。

その流れで、思い出話を楽しみながら淳之介に、淳之介が生まれた時の話を、
その時どんなに皆が喜んでくれたかを伝えてくれてるのよねえ。
女に賭けて負けたけどお金ちょろまかして逃げた話だけどw

なんだかんだ言って話の内容も含蓄あるし。
なんか、こういう人の話の内容には私は個人的にロマンを感じてしまうので
好きなんですよお。

森本レオさん話っぷりだとなんだか壮大なストーリーに聞こえちゃうのもなんだかいい。

森潤はたかるオチはあるけど、
あぐりとも初対面の時から女性だから子供だからとは言わずに常に対等に話をしてくれるし。
健太郎さん、光代さんに対しても、変に卑下するところもないし。
真に対等。
相手を尊重して話をしてくれるから私は好きだなあ。

そして文学や哲学やら美術やら、教養溢れる会話を楽しんで、お互いの考えを交換するのを心の底から楽しんてくれるような会話をしてくれる人だからさあ。
確かに真のリベラリストだからだよねえと。

こんなたかり屋じゃないけど、私の叔父がフラッと気まぐれに東京から遊びに来る人で。
来ると楽しく、政治の話や、文化芸術の話やらを子供の私にも対等に話してくれる人で、
昭和の時代の地方のおっさん達は、そんな話を子供の私にしてくれる人は皆無だったので
その叔父が来てくれると新鮮で、話を聞くと世界が広がるようでワクワクしたのを覚えているのですが
そのワクワク感が森潤を見ると感じるのですー。

その叔父も学生時代分子目指しそうな勢いの人だったから共通するものがあるのかもw

だから、たかるからと言っても、森潤が不愉快じゃないのは、私の中にそういった記憶があるからかもしれません。

和子達が森潤の後をついて行って、だるまさん転んだみたいになるの、可愛い。
「世の中全ての人が道に迷ってる」
とか子供達に向かってうんちく垂れちゃうしねえw

エイスケさんは「逝きてなお神出鬼没」

エイスケさんは亡くなった時、森潤のところにも言っていました!
エイスケさんが亡くなった時に和子のところに白い服を着て現れたのエピソードは
吉行和子さんが本当に経験してことのようですが
それを膨らませてメルヘンになっていて素敵だなあと思います。

ほら、やっぱりエイスケさんと森潤は、妖精のような、妖怪のような、守り神のような存在なのですよね。

浮世離れしている二人は、現実とメルヘンの境界線に生息する存在なんだ…。

 

チェリーからの誘い

あぐりのところにはタイムリーにチェリーからの誘いが。
実家も太いし、師匠も太いし、おかげであぐりは運が強いー。

そして光代さんは優しいですねえ。
あぐりが美容師になることを一番最初に応援してくれたのは光代さんだしねえ。

ってか、光代さんは流石に岡山に帰りたくならないのかねえ?
予告で健太郎さんといたから健太郎さんがそろそろ来るんでしょうけど…。

そしてとめさんも冨士夫さんも優しいですよねえ。
あぐりは、ところどころはあ?って思うところがあるけど、結局あぐりは無双だけどw
周りの人が手を差し伸べるのが自然だし、あぐり自身は鈍感だけど謙虚だから
嫌な感じはしないし、
納得のオチだなと安心するところはありますね。

東京に戻っていいという状況が揃ったあぐりですが
明日はチェリーに何て返事を書くのかなあ?
明日に持ち越しってことは、一旦断るのかなあ?