【あぐり】感想ネタバレ第126話 青空美容院 そして終戦

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第126話


食糧難の中、ひもじい思いをしている理恵がよその家の畑の芋を盗もうとした。

人様の物を盗んではいけないとあぐりは理恵に注意するが、事実子供達は栄養失調。
でも食べ物と取り替えられる物はもうすでに無い。

考えあぐねているところにとめが沢山の野菜を持ってやってきた。
村の娘たちの髪を切ったお礼に貰ったというのだ。
村の娘たちはあぐりに憧れている、あぐりのような髪型にして貰いたがっていると言うとめ。

あぐりは思い立ち、家の庭でとめと共に青空美容院を開くことに。
美容院は大盛況で、おかげで十分な食料を手にすることができた。

しかしあさ子にきつく咎められ美容院は諦めることにした。
そこに翌日の正午、重大発表があるからラジオの前に集まるようにと、隣組から連絡が入る。

翌朝、ラジオの前でにあぐり達は玉音放送を聞く。
戦争は終わった。

 

東京で終戦を迎えた淳之介と尚久。
南も無事だったという知らせが入る。
淳之介と尚久は、これまでは死ぬことばかり考えてきたが、
これからは生きることを考えなくてはいけないと話し合う。
そして二人はエイスケが言っていた言葉を思い返した。
「君たちが大人になる頃には人が人として自由に生きられる時代が来る」
「君たちの時代は素晴らしいさ」
とうとう俺たちの時代が始まる。

 

一方で、あぐりはとめに一緒に東京に戻ってまた美容院を始めようと言われる。

しかし、あぐりは冨士夫がとめに思いを寄せていること、
戦争に行っていたあさ子の夫が戻ってくるとぶどう園を維持する人間がいなくなってしまうことが気になり
これまでの恩返しにと、とめの実家のぶどう園を手伝うことにして
しばらくは山梨に留まることにした。

淳之介が山梨の家を尋ねにきた。
「生きてるよー!」

暗く厳しい時代がおわった。
あぐりにとって新しい時代が始まろうとしてた。

青空美容院

食糧難は山梨の田舎でも大変だったんですねえ。
相変わらずバッチリメイクなあぐりを見ていると、そんなこととは私ちっともですがw

村の娘さん達のために美容院をやってあげるのはいいアイデア。
おしゃれとかじゃなくても実際に髪の毛やってもらえるところがないと困ると思うんだけど。
長い髪を結う形だったらさほど気にならなかったのかしら、当時は。

でも実際あぐりさん、疎開先で頼まれて地元の人の髪を切ったり結ったりしてあげたみたいですね。

頼まれたらやるっていうスタイルだったらそう顰蹙じゃなかったと思うんだけど。
やり方がついつい派手だからなw
絵面のためだから仕方ないけどさあw

おかげであさ子さんにきつーーーく言われてしまいました。

あさ子さんみたいな人は、あぐりが何をやろうとめちゃくちゃ文句言うと思うー。
しかし食べるために必死にアイデア出してやってることだって言うのに。
戦争ってこういうところでも人の精神を蝕んでいらぬ揉め事を作るもんだなと思います。

 

 

美和子は行水…

一方、東京の淳之介。
昨日、あれは一線を越えてしまったんでしょうねえ。

そうなると、いきなり旦那面して居間で新聞読む。

そして美和子は行水だし、「淳くーん♪」だし。
(・Д・)

美和子、キモい…。

この淳之介パートは、小説家吉行淳之介の世界をチラ見せなんでしょうけど。
でも怖いー。
朝ドラではいらないー。

美和子は、淳之介とそうなっちゃって後悔とか自責の念とかまるで無いのか?
未亡人っていうのは、あの涙はやっぱり淳之介を釣るための道具だったに過ぎないのねえ!
そうなんじゃないかとは思っていたが。
ただの欲求不満女だとしか。

諒子も、相変わらず淳之介にツンツンしてるし。
終戦直前のこの時期に、12日に新型爆弾は来なかった嘘つきみたいに淳之介に怒ってる余裕あるのかしら?
尚久ルートじゃなくても、巷では似たような噂が飛び交っていただろうし、不安でいっぱいだっただろうし。
嘘つきーなんて単純に責められる話じゃないと思う。

それに諒子も、そんなツンケンしてないで、淳之介に聞いてしまえばいいのにー!
一体何日引きずってるのか??
諒子も、自分主役の面倒臭い女だなーw

淳之介、どっちもやめなさい。。。笑

吉行淳之介さん、私は作品を読んだことありませんが、大変にモテて女性遍歴が色々たーくさんあるようですが
これ見てると、数は多くても質が良くなかったんじゃあと思ってしまいますw

 

そして終戦

玉音放送のシーン、ありましたね。

パーマネント禁止
建物疎開
第日本国防婦人会
空襲
疎開
新型爆弾の噂
降伏を呼びかけるビラ…

なんだかんだ言って戦争描写は要所要所で入ってきているですね。
ライトではあるが、きちんと織り込まれてる。

東京の淳之介の下宿は食べ物がふんだんにありましたがw

 

あぐり達は山梨にとどまることに

戦争が終わったはいいけど、
それはそれで今度は帰るタイミングも色々大変ですねえ。
疎開先でそれなりに馴染んできた生活や人となりをポイと捨てるわけにもいかないし、
帰ると言っても、東京は焼け野原で子供を連れて住むのはなかなか難しい環境だし。
でも東京の土地をそのままにしておくと、どさくさ紛れに誰かに盗られちゃいそうだし…。

どちらにしても、暫くは山梨にい続けるようですが。
ぶどう畑を暫く手伝っていた方が、環境的にも、食べ物の調達にも安心そうだし。

 

淳之介「生きてるよー!」

終戦となり、淳之介と尚久は
これまでは死ぬことばかり考えていたけど、これからは生きることを考えなくてはならないんだなと語り合います。

この死ぬことばかり考えていた
これからは生きることを考えないと。
当時にいた人って、ホントこんな心境だったんだろうなあと刺さりました。
若者が死ぬことばかり考えて生きていた日々だったんだなあと。

でもこれからは生きることを考えていいんだと。
戦争が終わった、その一言だけでガラリと希望に変わるんだなあとも。

そして二人はエイスケさんの言葉を思い返します。
「人が人として自由に生きられる時代になる」
「君たちの時代は素晴らしい」

俺たちの時代が始まるのだと淳之介と尚久は実感。

エイスケさん、いい言葉を、いいエピソードを残しているなあ。
未だエイスケさんの存在感がすごい。
それには子供パートのエピソードが秀逸だったということがありますよねえ〜。

ジュンノー、あの時は純粋で可愛かったのにw

ラストのシーンで、山梨にあぐり達を尋ねに行った淳之介は
あぐり達を見るなり
「生きてるーーー!」
と叫びますが、戦争が終わって無事に再会できた人たちの思いってまさしくこれだったんだろうと
ちょっとホロッときた。

軽快で朗らかだけど、刺さる言葉が要所要所にあるなあと。
色々と不思議なところはあるけど、嫌いにまでならない理由はここかなあと思います。

 

来週に期待

今回の予告は光代さん!
ナレだけでも素敵ー。

来週はいきなり山田邦子さんが再び!
女学校時代だけで終わりじゃなかったのねえと楽しみ。

森潤も世津子さんも無事だった様子!
よかったー。
チェリーも出てくるみたいだし
またまたあの東京のキラキラ面白い話が見られそうだと楽しみ。

あぐりは暫くぶどう園を手伝うみたいですが
山梨は週前半そこそこで終わりにしてなるべく早く東京に帰って欲しいわあ。