【あぐり】感想ネタバレ第125話 朝から昼メロ!?

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第125話


昭和20年(1945年)8月。
広島と長崎に新型爆弾が投下され日本の戦局は最終局面を迎えていた。

山梨のあぐり達は冨士夫の畑を手伝って食料を分けてもらっているが家族四人には少なすぎる。
あぐりと光代は和子と理恵が栄養状態を心配している。

東京の淳之介は、下宿で小説を書いていると突然のにわか雨。
洗濯物が濡れてしまうと下宿の女主人 美和子を呼ぶが美和子は留守。
代わりに洗濯物を取り込むとびしょ濡れになってしまう。

ちょうど戻ってきた美和子は、亡くなった夫の浴衣を渡して濡れた服を脱ぐように言う。
美和子は淳之介の帯を締めながら、亡くなった夫の浴衣がピッタリだと惚れ惚れ。
「主人が生き返ってみたい」
ちょうど淳之介を尋ねにきた諒子は、二人の様子にショックを受けて黙ってそのまま帰ってしまう。

 

尚久は職場の研究所で次は東京に新型爆弾が落とされるだろうという情報を仕入れてきた。
投下されるとすれば8月12日。
尚久は淳之介に疎開するように強く勧める。

 

淳之介は諒子の下宿に行くが諒子はツンケンしている。
淳之介は新型爆弾が12日に投下されるかも知れないことを話すが
諒子は意地でも東京からは離れないと怒った口調で言い放つ。
諒子が怒っている理由がわからない淳之介は訳が分からない。

 

その晩、尚久が研究所に泊まり込みのため、淳之介は美和子と二人きりで食事。
淳之介は新型爆弾が投下されるかも知れないことを言い、疎開した方がいいと美和子に話す。
淳之介はどうするのかと尋ねる美和子。
淳之介は疎開はしないと言うと美和子は私もここに残ると言った。

そして8月12日。
淳之介と美和子は共に下宿で原爆が投下される日を迎えた。
お昼になっても何も起こらない。

美和子は昼にそうめんを茹でていた。
夫が戦地に帰る日のためにと隠し持っていたそうめん。

淳之介と美和子がそうめんに箸をつけると、とうとう空襲警報が。
ラジオをつけるとB29が単独で関東上空に向かっていると。
新型爆弾投下なら僅か1機でも十分なはず。

「死ぬことなんかちっとも怖くないわ」
「もうすぐ全部終わるわ」
死を前に美和子は美しい笑顔。

淳之介は美和子の手を握った。

B29が飛来。
しかし投下されたのは、日本の降伏を促す内容が書かれたおびただしい数のビラだった。

本日のメインはジュンノーの昼ドラ!

今日のあぐり出演は一応ヒロインだからと申し訳程度の僅かな分数で、淳之介メインのスピンオフみたいな話でした。
しかし朝とは思えないようなねっとり艶か〜しい展開で。
これは昼ドラかい!?

ちょっと引く…。
当時の朝ドラは昼ドラに対しても挑戦してたんかい!?!?

コレ、家族でどう見ろと言うんだ??
8時15分からの放送とはいえ、まだ家族がいる家も多かったでしょうにw

 

床嶋佳子さんのねっとりがすごいー

床嶋さん、美貌の戦争未亡人、ノリノリで演じられていますねえ。
色っぽいなあ〜。
B29が来ると聞いて覚悟を決めたように空を見上げるその顔がとても美しく神々しくありながら、
「死ぬことなんかちっとも怖くない」
「もうすぐ全部終わるわ」
と言うときの表情がなんとも艶かしくて〜。

圧倒的に大人の女のフェロモンムンムンなのは認めるー。

でも、美和子さんが淳之介に惹かれたきっかけも何も見せてもらえず、
ただ未亡人というだけでジュンノーにいきなり猛攻撃だからなあ。
気持ち悪いのw
ただの欲求不満女じゃんよお…。

 

洗濯物片付けてびしょ濡れになってしまった淳之介に亡くなった旦那の浴衣着せるのも気持ち悪いしw
下宿なんだから、淳之介の部屋あるんだから旦那の浴衣を渡して上で着替えてらっしゃいでいいのにい。
そして浴衣姿になった淳之介を見て「夫を思い出す」で十分なのになあ。

なのに、やたらと目の前で脱がせようとする中年女。
コレもうセクハラでしょw
もう淳之介に完全ロックオン!怖い怖い〜。

コレ、飽くまでも美和子さんは全然その気なくて、淳之介がポーッとしてる方が可愛いのに。
で美和子さんは淳之介が子供だと思ってるからこそ、屈託なく夫の思い出話をしながら泣いちゃったりするのを
淳之介がドギマギしたり勘違いするの方がお芝居も面白みがあったりすると思うんだけどな。

でもハイハイ、昼メロやりたかったのねえ…

諒子の描写もイマイチ

昨日も書きましたが、諒子ちゃんがただの独占欲が強いだけのキイキイ女子に見えて苦手になってきました。

諒子ちゃん、熟女美和子さんに対して少女の幼さを対比して描いているのでしょうけど、如何せん幼すぎるわ。
ただのわがまま、いじけ女子だしねえ。
訳が分からない淳之介に当たり散らしているだけだしで。
コレでは結婚したら淳之介は諒子にDVされるよと思ってしまう…。

あの浴衣お着替えシーン目撃は諒子ちゃんにとっては(誰にとっても)十分にショッキングなものなので
諒子ちゃんにあんなにイライラさせなくてもいいのに。
淳之介に対して言葉数が少なくなる程度で充分すぎるのになあと思う。

 

淳之介は美和子に陥落う!?

いやはや…これ言っておきますが戦時中笑

あぐりはきっと戦争はシリアスには書かないだろうとは思っていましたが
こんなことになろーとはああ!!

空襲警報聞いて、まさかの。
しかも未亡人とお!

ただ、今は私たちは15日に終戦、東京には新型爆弾は落ちなかったのを知ってるから
なんだよコレえ!?と二人の関係に動揺しきりですが、
この二人にとっては今の時点では先が全く見えない状態で
新型爆弾が投下された広島と長崎は壊滅状態という情報が入っていたら…
もう呆然というか、絶望というか、
心底デカダンスを感じていたのでしょう。
もう次の瞬間死んでるかもと、後先考えずにこんなことになっちまった人も十分にいるのかもですねえw

小説家淳之介ならそんな心境になるか。
そしてコレが吉行淳之介の女性遍歴の始まりw

しかし、投下されたのは新型爆弾ではなく日本人に降伏を促すビラだったというオチ。
このズルっとくるオチはまさにあぐりですがw

しかしそんなことになっちまって、淳之介は今後どーするんだろ?

 

淳之介はやっぱりエイスケの子!

こんな昼メロみたいな展開、びっくりですが
でも淳之介はどうせエイスケさんの子だから仕方がないかなあとも思うw

でも「女癖が悪い」ということでは似てるけど
その内容は相容れないものな気もします。

エイスケさんは自分の自分の作家性の模索の中でのもののようだったし
最後はあぐりが一番だったし。
どんなにフラフラしていてもあぐりがいて欲しいと思った時には必ずいてくれる安心感がありました。

でも淳之介の場合は、優柔不断からのだからなあw
恋の相手も欲求不満の人妻とキイキイ女子の諒子だからなあ。
レベルが低いんだよなあ。

いやあそれにしても朝から参った参ったw

いくら吉行淳之介さんを描くからと言っても、この件はここまでで終わりにして欲しいですねえw