【あぐり】感想ネタバレ第99話 淳之介たちは授業をボイコット

『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第99話

淳之介たちがに模試をサボって鎌倉に行ったことは親たちの間では大問題に。
尚久の父親は安吉が皆をそそのかしたのだと決めつけて学校に訴える。

その後3日が経った。
安吉がずっと学校を休んでる。
鎌倉行の件が安吉の仕業とされて担任に叱られたと知った淳之介は
心配して安吉の家を訪ねた。

安吉は、叱られたことがショックで学校を休んでいたのではなかった。
安吉の父は病気で働けないため、母が仕事に出ているが
安吉も仕事に出たり家の手伝いをするために学校を休んでいたのだ。

安吉の母に招き入れられ夕食をごちそうになる淳之介。
康之は妹たちの面倒をよく見ている。
質素だが家族で囲む温かな食事風景。
淳之介は家族揃って食事をする安吉の家が羨ましいと安吉に漏らした。

次の日、淳之介たちは「鎌倉行は4人で決めたことで安吉のせいではないと」担任宛に手紙を書き
安吉の名誉のために4人で授業をボイコット。

4人はエイスケの書斎で立てこもっていると、ちょうど帰宅したエイスケが入って来た。
何も知らないエイスケは、君たちにいい物を見せてあげるとひとしきりスライドショーを楽しんだ。
「なんで僕たち学校に行かないのか聞かないの?」
と淳之介たちに聞かれて初めて学校がある日だと気付くエイスケ。

エイスケは皆に事情を聞くと、淳之介たちに共感し加担。
「こういうばあいは真実はきちんと追及せねば!それが正義だ」
そんなところに学校から連絡を受けたあぐりが淳之介を捜しにやってきた。

エイスケは部屋の鍵を閉めて淳之介たちを扇動。
淳之介は尚久と南の親を呼び出してほしいとあぐりに要求。

連絡を受けてやってきた尚久の父と南の母。
尚久の父は、このボイコットも安吉の仕業だと決めつけ、先生に言って転向させてやると言い出す。
すると尚久が勇気を振りしぽり、鎌倉行きは自分が言い出したためだと言い出した。
そして涙ながらに安吉に謝ってほしいと訴える。

その話を聞いてあぐりは、子供たちを信じると言い、安吉に謝った。
そしてあぐりに続いて南の母も、尚久の父も安吉に謝り頭を下げた。

事件は一件落着。
「お前の親だって悪くないぞ。オヤジもおふくろも最高だ!」
安吉はそう淳乃介に伝えて帰って行った。


 

本日も子タレ回

今日もジュンノーちゃんとお友達の話。
皆芸達者ですねえ。

素朴だけど棒ではなく
自然体の子供らしい演技で好感が持てます。

NHKはEテレで子供たちメインの道徳ドラマもありますからこういうジャンルも得意なんでしょうねえ。
自然で活き活きとしていていいなあ。

そしてその真ん中に生田斗真さんのオーラが!

朝ドラで子供メインのストーリーでここまでのドラマをできたのはお見事。
ちょうど視聴者の層も母親が多数だから、共感しますよねえ。

少年たちの成長物語が爽やか

昨日、今日の2回で思春期の少年たちが一歩大人になる様が爽やかに描かれていて素敵なお話でしたねぇ~。

皆は鎌倉行きでは安吉君はただの乱暴者ではないということが分かった。
また淳之介は安吉の家を訪ねて安吉が家族思いの優しい子でもあることを知り、
一方で大人たちが勝手に安吉のせいと決めつける理不尽さに憤りを覚える。

淳之介は大人たちへの抗議を実行。

そして尚久君も南君も、親に怒られることが怖い子供でしたが、
親に立ち向ってでも安吉君の名誉を守ることをやってのけた。

男の子たちの成長物語。

 

エイスケさんは本領発揮

今日のエイスケさんは安定のエイスケさんで。
最近週前半に出て来て引っ掻き回すときのエイスケさんは酷い奴という印象でしたが
今日は自由で理解のあるお父さんでいいですねえ。

「僕たちに学校行かないのって聞かないの?」
って言われて
「え?今日学校あったの?」
って聞くエイスケさんに受けたwww

インディアンの格好してるしwww
そういえばこの雰囲気「動物のお医者さん」の漆原教授みたいだねwww
「動物のお医者さん」、大大大好きですが、あれも90年代の漫画。
森潤のサンバのハチャメチャといい、今日のエイスケさんと言い、
90年代は漆原教授みたいなノリが好まれたということかwww

しかしエイスケさんん、子供たちの言い分を聞くと理解を示してくれます。
さすがリベラリスト。
もう分かってくれればいいから親たちに何と言われたっていいとあきらめ気味のん安吉君に
「真実を追及せねば。それが正義だ」
と言っちゃう感じはさすが文士。
ダダイスト!

エイスケから「真実」「正義」のワードを聞くと俄然やる気になっちゃう南君も
さすが府立一中を目指すエリートの卵だよと。
最も華奢で一見子供っぽいけど、おませなのよねえ~と微笑ましい。

 

エイスケさんは、スライドショーを一緒に見ていると凱旋門に反応した安吉君に対しても
「君は建築に興味があるみたいだねぇ」
と言ってくれるし。

子供を子供として見ないで対等に会話をしてくれるところが嬉しい。
そうでありながらさりげなく彼らの良いところを褒めてくれるし。
彼らの中に潜む才能の片鱗を見出して的確にアドバイスしてくれる感じもある。

この年頃にとって、こういう大人の存在、対等に受け止めてくれる大人との会話ってワクワクして楽しい物ですよねえ~。

エイスケさんの良さは、子供とのつきあいで本領発揮。
当時には珍しいけど素敵なお父さんー。

旅行に女を連れて行かなければ、最高のパパだったねえwww

エイスケさんは子供たちを煽って尚久くんと南君の親を呼ぶように訴えさせますが
いざ親たちが来るとなって子供たちがどうしようとエイスケさんいアドバイスを求めようとすると
「そんなの自分で考えなよお~www」
と、いかにもエイスケさんですが、ちょっと残酷www
でもコレ大切なこと。

自分が起こした行動にはきちんと意志を持って行わないと!
そして責任を持たないと!
さすが文士エイスケさん。

あぐりは子供たちを信じて安吉君に謝罪

あぐりは淳之介たちの鎌倉行きを咎めず。
尚久君も南君もあぐりのことを優しいお母さんでいいなあ~!と羨ましがってましたが
いや!勘違い!
あぐりの場合は優しい慈愛の母だからってワケじゃなくて
経験者だからwww
君たちの先輩だからってだけだからwww

しかし、エイスケさんといい、あぐりといい、
自分自身がいろいろやらかしてる
いわゆる冒険をしていると経験値が上がって
許容範囲が広くなるんでしょうねえ。

そして父晃さんの教えと。

あぐりも、子供を子供と思わずにきちんと尚久君の訴えを聞いて
尚久君を信じてあげて
安吉君に謝罪。
あぐりは安吉くんのせいだとは思ってはいなかったようだけど、大人の一人としてきちんと謝罪。

当時の親が子供に頭を下げるなんてとんでもなかったと思うけど
そんな中であぐりの心はしなやかに反応。

ちなみにあぐりも素晴らしかったけど
頑固そうな尚久君と思い込みが激しそうな南君のお母さんもあぐりが謝ったことで簡単に折れたのもホッとしたわ。

あぐりが謝ったら途端にすんあんり謝ったのは意外だったけどwww
まあ15分間で納めないとだしねwww

淳之介の成長

安吉君の家の家族だんらんが羨ましい、親がそれぞれ勝手にやってる我が家はおかしいと思っていた淳之介ですが
今回の件での自分の父母の対応に、少し考えも変わりそうですね。

そして、昨日は鎌倉への冒険をして
今日はこれまで逆らえなかった大人たちに思いをきちんと訴えるという精神的な冒険。
共にこの高いハードルを乗り越えた安吉君、尚久君、南君とは一生の友になるでしょうねえ。

安吉君、尚久君、南君、それぞれの家庭も、親の考えや反応にのそれぞれあることも実感し…。
ジュンノーちゃんが大人への第一歩を踏み出した日でもあったなあと思います。