『あぐり』あらすじ(ネタバレ)第97話
昭和10年(1935年)12月。
あぐりが美容院で忙しい日々を送る中、息子の淳之介は小学6年生と多感な時期を迎えてた。
あぐりの代わりに学校の進路説明会に行った光代は、他の母親か冬休みは補習の必要があると聞く。周りの母親たちは子供を府立一中に合格させようと夢中。
淳之介は友達尚久にみんなの憧れのマドンナ、池田諒子へのラブレターの代筆を頼まれる。
渋々代筆を引き受けるが、尚久がラブレターを渡すと諒子は先生に渡してしまう。
先生に呼び出された尚久は、父親に叱られることを恐れて淳之介が書いたと嘘をついてしまった。
この件で学校に呼び出されたあぐり。
ラブレターの文面を読んでも意味がさっぱりわからない。
先生も淳之介の考えていることがさっぱり分からないと言うと、生まれてからこれまで淳之介とつきあっている母の自分も分からないから大丈夫と平気な顔。
ラブレターを家に持ち帰ったあぐり。
光代にも見せるが、光代もチンプンカンプン。
ただ、光代は健太郎とエイスケの血を引き継いでいるから女に弱いだろうと心配する。
そこへエイスケが久しぶりに帰ってきた。
あぐりはこの件をエイスケにも相談しラブレターを見せる。
するとこのラブレターの文面はエイスケの詩を印象したものだった。
エイスケは淳之介が自分の詩のっ良さを理解してくれたと大喜びで淳之介を褒める。
翌朝、淳之介は諒子の幼馴染で諒子のボディーガード役になっている安吉はラブレターの件を知り淳之介と揉み合いになる。
ケンカの罰で廊下に立たされる淳之介と安吉。
そこで安吉は諒子が来週転校することを知る。
諒子が転向することを尚久に知らせると尚久は号泣。
淳之介は友達の南と共に尚久を慰めようとするが、南も号泣していた。
2人共諒子のことが好きだったのだ。
ジュンノーちゃんは生田斗真さんに!
今週からいよいよ生田斗真さんー!
これがまさに俳優としてのデビュー作品のようですね。
私は生田斗真さんが子役として活動していたことすら知らなかったので興味津々。
確かに面影在りますがちょっと今とは雰囲気が違いますねえ。
私なんかは言われないと気付かなかったかも。
それはともかく!
やはりただの子役じゃありませんねえ!
演技も既にいわゆる「子役」の演技じゃないし。
すでにちゃんと世界観があると言うか、オーラがあるというか。
あぐりとエイスケさんの浮世離れした夫婦の息子らしーい、
飄々とした感じが出てます!
きちんとキャラが作り上げられてる。
子役の中でもひときわ光るものがある。
見る人が見たら「この子違う!」と一目見て分かるんだろうなあ。
デビュー当時からもういきなり頭角を現してるじゃん!
さすが、これが将来の三島天狗か!なるほど!
とちょっとした感動…!!!
僅か15分間とはいえ、
今日はジュンノーちゃんの主役回。
しっかり主役を張ってるなあ。
周りの子役さんたちもなかなかの演技をしているし
子供らしい世界を見せて貰えて面白かったー。
ジュンノーちゃんは番町小学校
ジュンノーちゃんの通う小学校は番町小学校!
実際にそうだったようですが。
番町小学校と言えば、
永田町に最も近いので政治家や高級官僚等日本の超エリートの子弟が通う、
日本で最も偏差値が高い公立小学校と言われています。
もう一つ有名なのは銀座の泰明小学校。
この二つの学校のブランド力は未だに強力で
この学校に通学させるためにわざわざ学区内に引っ越してくるお金持ちも多いです。
今なら番町小学校に入学して開成中学or筑駒に入るのが王道パターン。
そんな番町小学校にジュンノーちゃんは通学。
なんだかんだ言って、やはり望月家は太い!名家!
当然のようにそんなところに土地を買っちゃう御大は、さすが安定の御大なんだなあ~。
ジュンノーちゃんは中学受験
6年生のジュンノーちゃんは中学受験を控えているようですー。
そんな名門番町小学校なので、周りのお母様方も教育熱心!
皆さま府立一中を狙ってらっさる模様ですねえ~。
府立一中とは現在の都立日比谷高校だそうです。
冬休みは補習にいくと皆さまやる気満々の様子。
この時代でも教育熱心な母たちは一緒だったんですねえ。
私も一人目は中学受験チャレンジしたので、妙にリアルに感じてしまいました。
90年代はお受験がブームになってたから、
その影響であぐりでも中学受験にクローズアップしたのかもしれませんね。
補習って今で言えばサピックスに行くって感じですかねえ。
この冬休みで決まるそうですよ!みたいに皆さまおっしゃってましたが
現代の中学受験経験者としては、
6年生の冬休みからでいいんだあ~と目が遠くなったよ。
今じゃ4年生からゴリゴリやってますからねえ。
おかげでウチの子は大変でした…。
光代さん、そんなこと言われても冬休みなのに勉強させるなんて…と言って失笑を買ってました。
光代さんも全然受験情報分かってなかったみたい。
でもここで逆に光代さんの耳に入ってよかったのでは?
光代さんなら、熱心に受験にバックアップしてくれるから~。
そして望月家なら、お受験にロックオン!すれば塾代にいくらでも金を掛けられるだろうなあ~と羨ましくもあるわ。
望月家、無双!!
あぐりは受験には無関心
そんなあぐりは、中学受験には無頓着ですが
母親自身がそれっていいですよねえ。
そのくらいがちょうどいいと思います~。
そうじゃないと煽られて大変。
そして自分は煽られたクチwww
淳之介ちゃん、大人びてて頭はすごーーく良さそうだから
親がワァキャア言わない方がきっと伸びるわよねえ。
ジュンノーちゃんは後に芥川賞作家となり
その妹和子さんは女優となり、
その下の妹理恵さんも芥川賞作家となりますが
三人の子供たちがそれぞれに才能を開花させるのは
のびのびと大らかな性格の母あぐりさんだったからこそでしょうねえ。
ジュンノーちゃんのラブレターにエイスケは歓喜!
お友達に頼まれてジュンノーちゃんはラブレターを代筆。
それに対するあぐり、光代さん、エイスケさんの反応もまた面白いー!
あぐりさんは先生に呼び出しをくらっても飄々としている。
文面がチンプンカンプンだと…さすがエイスケさんの小説が分からないだけある笑
先生がジュンノーちゃんが考えていることが全く分からないと言うと
生まれてからずっとつきあってる私も分からないから大丈夫と、謎の慰めをするwww
そして、あぐりはジュンノーちゃんがラブレターを出したことを咎めない。
この当時ではなかなか珍しい事でしょうねえ!
でも、人の気持ちの事だから、コレを叱ったら言論弾圧と同じwww
さすが文士エイスケさんの妻でもある。
そして光代さんも、ジュンノーちゃんのラブレターの意味は分からず。
そしてなにより、祖父も父も女に弱いから心配!と言っちゃうのが!!!爆
さらにはエイスケさん。
ラブレターを出したってことにさすが俺の息子!とwww
そしてジュンノーちゃんが自分の文章を使ってラブレターを書いたことに大喜び!
自分の文章の良さが分かってくれたと感激。
それぞれのキャラが活き活きと描かれていて面白ーい。
今週は先週の暗い流れと違ってライトで明るい雰囲気で楽しくなりそうですねえ。
戦争前のひと時の安らぎエピソードかもしれないけど…。